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ふるさと東大阪2010年10月18日掲載





 

 河内木綿(かわちもめん)をご存知ですか? ほとんどの人が、名前は聞くけど実物を見てないのではないかかくいう私もそのひとり。このたび、河内木綿の伝統を引き継ごうと活動するグループに出会い、勉強させてもらうことになった。 ①子どもたちの
  綿くり・糸つむぎ体験
②綿の栽培から手がける
③はたおり工房 立ち上げ
④期待されるクラブの活動
                            ※一部の写真は、ふれると変換してみることができます。

①子どもたちの綿くり・糸つむぎ体験


            はじけた綿の実
  グループの名は、『河内木綿コットン・クラブ(代表大原信枝:会員30人)』。ちょうど、小学校で綿くり・糸つむぎの体験をさせるというので同行させてもらうことに。
 

 訪問したのは、楠根東小学校(田中 修校長)の総合学習の時間4年生の子どもたちに指導するのは、4人の担任の先生に、コットンクラブの6人、応援の河内郷土文化サークルセンター会長の杉山さんと、八尾土木事務所職員のお二人。
 子どもたちは、体育館にならべられた木製の機械に興味津々のようす。コットンクラブ副代表の中井由栄さんの説明に聞き入っていた。
 最初の工程は、綿の繊維と種を分けること。綿くり機をくるくるまわすと、ローラーの間から繊維が出てきて種は手前に残る。ためしに、手で引き離そうとしても取りづらく、繊維は短く切れてしまう。綿くり機は、単純な構造ながら、なかなかの優れものだ。
     綿くり機での種とり&素手の種とり

    右手で巻き取り、左手で紡ぐ作業
 繊維を糸につむぐのが糸車。担任の先生から、「国語の“たぬきの糸車”の勉強で、“きーくるくる、きーからから”と回してたでしょ」と説明があったが、子どもたちの糸車は、そう簡単には回らない。でも、糸を作るしくみを子どもたちは体感できたようだ。(同じく私も!)
 
 子どもの中から、「もうちょっとしたい」という声も聞かれた。体験授業は、将来に伝統を引き継いでもらう上で、大切な活動だと感じる。

②綿の栽培から手がける


楠根東小4年の子どもたちも参加して苗を植えたという
 
 上の写真は、綿花の出来具合を調べる中井さんや八尾土木事務所の人たち。場所は、中央環状道路にはさまれた『中環の森』。八尾土木事務所から“アドプトロード・夢のコットンロード”に認定され、この場所で綿を育て続けている。
 しげしげと咲いている花を見たが、なんと美しく優雅ではないか。                  
                  

        綿の花(3cm)&収穫前の綿

       植え付けの様子&綿の苗
 コットン・クラブは、生駒山麓の日下の畑でも綿を育てている。写真は、5月に苗を植え付けているようす。孔舎衙小PTA広報委員さんの親子に協力してもらった。
 一番最初の『河内木綿』の種は、鴻池新田会所から譲り受けたもの。それを年々殖やしてきたという。「大切な種を守っていきたい」というコットン・クラブの願いが叶いつつあるようだ。

③はたおり工房 立ち上げ 

中井さんが代表を務める はたおり工房『草香(くさか)』の畑&作品の一部

  綿から布に織って、作品をつくる工房があるというので、日を改めて出かけた。近鉄石切駅から北西に少し下った文化住宅の一角。背景の緑が美しい。工房『草香』は、せっかくできた綿を活用したいとの思いから出発し、まちづくり支援課などの援助やまわりの人々の応援を受け、立ち上げることができたという。
    タデアイの花&乾燥させた葉
 前の畑には藍染の材料となるタデアイが栽培されている。(薄茶色は、どんぐりから)
 

 私が工房を訪ねたこの日、会員さんばかりでなく、数人の見学者がやってこられた。
 ちょうど、縦の糸(経糸)を張るところで、会員さんでも見る機会の少ない場面。みんなは、糸を張る様子を、緊張の面持ちで見つめていた。私などは、細かくて根気のいる作業を見せてもらい、気の遠くなる思いがした。
 
④期待されるクラブの活動
         研究者の声
 元東大阪市立郷土博物館の河内木綿担当学芸員で、現天理大非常勤講師を務める酒野晶子さんに聞いた。

 八丈島で黄八丈の織機を
        調査する酒野さん
「河内木綿」は、江戸時代から大正時代にかけて作られました。時代により3つのまったく異なる布です。 どの時代のものを復元するのかを決め、綿の種類、糸の作り方や太さ、織り密度、染料の種類、文様の大きさ、織機の形などを考慮します。いったん途絶えた古い伝統と技術を復活する試みは大変です。手紡ぎの良質な糸をコンスタントに作り出すことだけでも苦労されていることでしょう。みなさんで創作を楽しみながら、一方で、本格的復活にむけ、コツコツと挑戦を続けて欲しいと思います。応援する方も、長い目で見てあげてほしいと思います。

  体験学習に参加したクラブ員と応援の人たち 
 クラブは現在、大阪ミュージアムに登録され、東大阪市の観光・体験スポットとしても期待されている。歴史的にも貴重な『河内木綿』の伝統を守っていけるよう、楽しみながら挑戦を続けてほしい。
  
 私自身は、畑から作品までの一つながりを見せてもらい、なんとなく『河内木綿』に近づけたようでうれしかった。
 帰り間際、中井さんが「こんなものが・・・」と見せてくれたのが、木綿布の見本帳。和紙の反古紙に貼られており、かなり古そうだ。
 昔の「東洋コットン」の縁故者が保管していたもの。廃棄されそうだったものが、「クラブの参考になるなら」と、手元に渡ってきたという。中井さんは、「模様を考えるときの大きな刺激になります」と、願ってもないめぐりあわせを喜んでいた。                       レポート:楢よしき
河内の郷土文化サークルセンター加盟
  河内コットン・クラブ
         会長 大原信枝
連絡先072-984-9006(中井)


  はたおり工房『草香』
問合わせ先080-3771-8368(中井)

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