今どうなってるの?!東大阪
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ふるさと東大阪2008年1月1日掲載





- お正月特別企画 -
    懐かしさと、人情味あふれる商店街
「石切参道商店街」
                                     
                         関連記事 2013・1 賑わう石切参道商店街 ←クリック
  
村上 通信員
楢 通信員
  小宮 通信員


 かねてより取材をしたかった石切参道の商店街。
他の商店街とは一味違うとの定評がある。しかし、他の商店街とはどう違うのだろうか。
その真実にせまるべく、“どーなってるの精神”でアポなし取材を敢行しました。
 
 いろいろな種類のお店を勝手に選んで飛び込みました。「先に言うてくれはったら、念入りに化粧したのに・・・」とのおかみさんの冗談とも本気ともとれる声を聞いたり、営利目的と間違われて断られそうになって慌てたりといろいろありました。さて、そんな取材の中で見えてきたものとは・・・。
 石切参道筋には二つの商店街がある。石切駅から神社までの石切参道商店街振興組合。そして、神社から新石切方面にある石切参道西商店街。
 今回、その一つ石切参道商店街振興組合を取材することに。

 まずは、商店街をたばねる理事長さんにお話をうかがおうと辰己種苗園芸店をたずねた。センリョウの赤い実がお正月らしい雰囲気を漂わす店内で話を聞かせてもらった。




辰巳敬八さん
 
   石切参道商店街振興組合
         辰己敬八理事長


 現在、この参道筋で振興組合に加盟されているのは94店舗ほどです。
商店街の出発は昭和26年ごろからで、それまでは竹藪の中を通るがたがた道で、店もぽつんぽつんとある程度でした。しだいに店舗が増え、商店街が形成されました。今の振興組合は平成6年に設立されました。
 信仰の町として祭りや神事には多くの参拝者がこられ、正月三ヶ日には20万の人々が参道筋を通られます。1月14日の大とんど祭、2月3日の節分祭、7月2日の献牛祭なども大勢の参拝者、見学者がみえられます。
さらに商店街を活性化するため、わたしたちは、市の経済部にも支援してもらいながら工夫していきたいと思っています。幸い、若い人たちも元気に活動してくれており、神社・商店・住民の協同の力で、さらに魅力ある商店街にしていきたいと考えています。


理事長にお話を聞いたあと、さっそく飛び込み取材を開始しました。

お店の名前をクリックすると記事にジャンプします
 
@ 岩瀬商店        種・豆類   F まるいち衣料店 衣料品
A 大西菓子店     菓子・佃煮 G 大和屋        食堂
B 河内守国助     刀剣・刃物 H 山本商店    日用雑貨
C 久保ひろうす  ひろうす・豆腐   *掲載はあいうえお順
D つけもの道場    道場・横丁
E 布一屋     かた焼きせんべい


@岩瀬商店
 あらゆる食用の種を商う
 
 「岩瀬商店」 (種・豆類)
 昔、この石切では生駒山からの急流を利用して多くの水車が回っていたという。水車で石臼をひき、いろいろな粉を作っていただろう。そんななつかしい雰囲気が漂う店。遠くからここにしかない物をあてにして来られるお客さんが多いという。店主が自ら豆を焙っておられる風景は牧歌的だ。
  
 商品を見ると、“はったい粉”の袋が目についた。子どものころ、水やお湯を入れて練り、塊にして食べた思い出が。知る人は少なくなったが、麦を炒って粉にひいたものだ。最近は健康のためお粥に入れたりするという。となりに緑色のきれいな粉を発見。聞いてみると“うぐいす豆”の粉とか。この粉で、うぐいす餅を作るという。めずらしい“かやの実”はさる高名な神社の神事のために買い求められるという。その他“勝ち栗”や、定番の“ごま”“あずき”“黒豆”などあらゆる種類がおいてある。のぞいて見ても楽しい店だ。
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A大西菓子店
 おかみさんの笑顔が客を呼ぶ
  「大西菓子店」 (菓子・佃煮)
 商品棚のカラフルな飴玉がきれいで人を呼ぶ。店は、おばあちゃんの代から50年続くという。愛想のいい若いおかみさんから話を聞けた。そのおかみさんに、一番うれしいことを尋ねると、「お馴染みさんに声をかけてもらって話ができること」という返事がかえってきた。
  
 一押しの“飴玉”は、ある職人さんに頼む特注品だ。品質にこだわる職人かたぎで、大量生産はむずかしいという。ためしに嘗めさせてもらって常連客の多さがわかった。上品な甘さが口の中に広がる。それに、ほんのりとした香りがある。子どもばかりか、大人もとりこになりそうな味だ。飴玉の袋には、コンペイ糖も入っていて夢のある工夫だ。ぜひおすすめしたい。その他、お茶うけにぴったりの昔なつかしい“すはま団子”や“宿り木”などのお菓子。のどにいい“きんかんの砂糖漬け”もある。いろいろな佃煮も並んでいる。
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B河内守国助
 伝統技術を現代に生かす
  「河内守国助」 (刀剣・刃物)
 大阪刀匠の始祖“河内守国助”の伝統を守る店。数え年95歳になるという河内延子さんは長男と店の切り盛りを。高名な刀匠「河内国平」「河内隆平」は次男、三男という。それぞれ奈良の東吉野村や室生村で鍛刀道場を開いている。
  
 本格的な包丁は、鍛えた鋼で出来ていて、本職は研いで大事に使うという。しかし、素人は錆させてしまう。そこでこの店では、普通の家庭で使いやすく、しかも切れ味にこだわったお料理包丁をつくっているという。鋼の芯に錆びにくいかわ鉄をかぶせ、研きをかけ、その他伝統の技術を駆使しているとか。
現物を見せてもらったが、たしかに私の家のなまくら包丁とはちがい、きれいな刃文が浮かぶ。刻まれた“河内守国助”の銘に気がひきしまる思いがする。扱いが簡単で切れ味よく、値段が手頃なのがうれしい。若い人のニーズにあった一品だ。
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C久保ひろうす
 味には絶対の自信
 「久保ひろうす店」
 (ひろうす・豆腐)
 お店の女性にひろうすの作り方を聞くと、生地にはとろろ芋が入っているという。
作り方はこの店の独特のもので、味や腰の決め手という。具には銀杏、ごぼう、きくらげ、しいたけ、にんじんがどっさり入っていて栄養満点。こんにゃくは酒で炊くのがコツだと教えてもらった。
  
 教えていただいた久保さんに失礼ながらも年齢を聞いたが、ええっとおどろくほど若く見えた。ひろうすの栄養のおかげだろうか。
 お店に話を聞いていたところ、お孫さんづれの女性がやって来られた。なんと奈良の押熊町から月に一度ぐらいの頻度で来店されるという。この日は、こんにゃくとひろうすを買い求められていた。「一度食べたら忘れられない」と語っておられた。
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Dつけもの道場
 新たなスペース“つけもの道場”が誕生
  「つけもの道場」 (道場・各種店舗)
 去年の4月、参道筋に新たな空間が誕生した。つけもの道場と茶屋、数店舗からなる新企画の横丁だ。
 昔の土蔵をリニューアルしたつくりの中につけもの道場がある。ここでは希望者に、つけもののノウハウをていねいに伝授してくれる。プロが参加しているのが心強い。本物の土蔵の中なので温度管理は抜群、作ったつけものの熟成にもってこいだ。体だけ運べばいいというのもうれしい。
日本古来の“つけもの”だが、最近、発酵食品の一つとして脚光を浴び始めている。胃腸の健康を維持するのに大切な役割があるというのだ。日本の伝統に科学の光があたり始めたようだ。そんな大上段にふりかざさなくとも、「えっ!つけものが漬けられるの?」と羨望のまなざしがあなたに・・・。
 講習は、漬物の他に、しめなわ、布ぞうりもあるという。
  (道場は土、日、祝に開催 9のつく日は休み)
  (事前予約が必要)
問い合わせ 072・981・3922
ホームページ  http://www.tsukemono-dojo.com/
  
 偶然、このつけもの道場の前で、この道場の生みの親に出会えた。町の名士で開業医の寺田秀興さん。 参道筋のさらなる活性化や土蔵の活用、伝統文化の継承などを総合して考え企画を立ち上げたという。この場をイベントスペースとして開放するなどさらなるショーアップも考えているという。 
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E布一屋
 自慢の手焼き、かた焼きせんべい
 「布一屋」
 (かた焼きせんべい)
 こちらは70年続くというこの店の二代目に話を聞いた。創業当時は道も舗装されておらず、まわりに店はなかったという。店にはせんべいを焼く器具がすえられており、道行く人からは昔ながらにせんべいを焼く様子が見える。この日はあいにく焼いていなかったが、普段は香ばしい匂いが立ち込めているのだろう。
  
 今では三代目がかた焼きせんべいを焼いているという。せんべいの表面に字やマークを焼き付けてほしいという特別注文も舞い込むという。歯の弱い人でも買っていかれるのですか?とたずねたら、 高齢者が多く買っていかれるとのこと。力まかせに歯で噛むのでなく、細かくして口に含めば歯のない人でもおいしく食べられると答えてもらった。実直な職人かたぎの二代目だった。
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Fまるいち衣料店
 珍しい“真綿”がおいてある
 「まるいち衣料店」
 (衣料品)
 店先から店内までびっしりとつるされている衣料品。声をかけると、女主人が来てくださった。この店には他にない珍しいものが置いてあると聞いた。それは、“真綿”である。「真綿色したシクラメンほどすが清(すが)しいものはない」と布施明が歌っているが、現物を知る人は少ないだろう。かくいう私も手に取って見るのは初めてだ。
  
 一見、綿のようだが綿よりはるかに軽い。原料は絹だ。蚕がつくった芸術品。若い人には“シルクのかたまり”とでも言ったほうが通りがいいかもしれない。保温性は格段に優れているという。女主人は、多くの人に真綿の良さを知ってほしいから店に置き続けると力をこめた。“真綿”の使い方は店で尋ねるとよい。
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G大和屋
 うどんの麺によもぎが!
  アイデアとサービスいっぱい
 「大和屋」
 (食堂)
 うどんやそばによもぎを入れるアイデアは30年前にこの店が始めたという。店先で“よもぎのてんぷら”を揚げているおかみさんに聞いた。はじめはざるそば風に冷たい麺で出していたが、冬でも食べられるように温かくした。上にのせる天ぷらも、よもぎを揚げてつくるようにした。
  
 大切なよもぎは、生駒の山奥にいって手まひまかけて採るという。ジャガイモの煮たものがあるが、イモの種類にこだわって北海道産の黄爵(こうしゃく)を使っている。他の店では使っていないが、煮崩れせずしかもほくほくにできあがる。甘味もある。定食にはこのジャガイモをつけるサービスをしてくれる。
 2000円以上食べたお客さんには、自家製の白菜の浅漬けをサービスしてくれるという。この浅漬けも試してみたい。
 *ただし、店が大混雑する日は対応できないという。
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H山本商店
 ここにしかない品物がならぶ
 「山本商店」
 (日用雑貨)
 一昔前の日用雑貨が所狭しと並ぶ。店先では女性二人が、品定めをしながら昔話をされていた。この女性たちはおろし金を購入されたが、またひとしきり昔の話を続けていた。
 ほうらく焼きの器、洗濯板、ネズミ捕り、手洗いタンクなど、ほとんどの家庭からなくなって久しいものだ。未だに需要があるのが不思議である。そこのところを二代目店主に聞いてみた。
  
 ほうらく焼きの器は ごまやいりこを炒るとき、自分の好みに合わせて炒ることができる。炒りたてはおいしいので、本職や通がほしがるという。手洗いタンクなどは若い人は見たこともないだろう。昔、便所の横に手水をとるためにつるしてあったものだ。今では、海釣りの釣り人が、汚れた手を真水で洗うために買い求めるという。なるほどと納得した。ここにしかないという意味で重宝な店である。昔談義に花を咲かせるのもいいだろう。
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石切商店街マップ

石切参道にある商店の場所を探すのに便利なマップは
「石切参道商店街参道振興組合」のホームページで見ることが出来ます。

ホームページ http://www.isikiri.com/
石切参道商店街参道振興組合
ホームページより





 生駒山麓にある石切劔箭神社の参道に沿って栄えた商店街である。 下は近鉄けいはんな線新石切駅に、上は近鉄奈良線石切駅につながっている。石切駅から下ってもよし、新石切駅から上ってもよし。新石切駅寄りに“石切さん”と愛称で呼ばれる石切神社がある。昔からでんぼの神様として有名だが、現在でもお百度参りの人々がひっきりなしである。

 
            
  守り続けてほしい商人道の心意気


 日本の商道徳の低下が話題になる昨今。大手・老舗ですら信用を軽んじ目先の利益に走る風潮に、消費者、国民の嘆きは深まるばかり。 スーパーや大型ディスカウント店では、品揃えを利益率の高いものにと頻繁に切り替えるため、私たち客のお目当ての物が突然なくなってしまうことも。しかし、それは本当の商売の繁盛につながるとは思えない。今回、石切参道にあるお店にアトランダムに飛び込み取材したが、表面的に飾り立てて客を誘うというスタンスではなく、売り物の中身で勝負するという心構えを感じた。「また来ます」「いつも来ます」というお馴染みさんをがっちりつかんでいる所以だろう。
 
 今回の取材で一つ気になったことは“占いの店”の急増である。短絡的に占いの店が悪いといっているのでもなく、ましてや敵に回すつもりもない。お客さんに対し親身になって相談する店もあると聞く。昨今の核家族化や孤立化で身近に相談する人間が少なくなってしまったことが背景にあり、悩み事や相談事を聞いてもらえる場が求められているのであろう。
 しかし、悪質な営業が一つでもあれば、今まで培った石切参道商店街全体の信用が深く傷つきかねない。悪いのは一部で、うちは関係ないという考えは通用しない。あたらしく進出してきた店同志が自浄能力を発揮し、お客さんを安心させてほしい。そして、石切参道の新たなエネルギー源として既存の商店と力を合わせ、ともに石切参道商店街を盛り上げてほしいと感じる。


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