今どうなってるの?!東大阪
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ふるさと東大阪2013年1月30日掲載





                            アクセス図 写真タッチ

 東大阪に珍しい銅版画の工房を発見!近鉄石切駅から徒歩五分。「献牛舎」の前にある茶色いタイルの建物がそれ。目立たない名前のプレートが貼られています。(制作活動のため、一般には非公開)
 知人を通して特別に取材をさせてもらいました。(掲載の作品は、写真撮影のため、原作とは異なります)


工房開設から二年

 工房の主宰者は、なんと、物腰やわらかな若い女性でした。この石切の地で生まれ育った山路法子さん。初の個展は、西天満の天野画廊。知る人ぞ知る老舗画廊です。
 祖父母が営んだ店舗を改装し、2011年から工房を立ち上げました。この2月でまる2年となります。
 建物に入って先ず目に付くのが、大きな2つの機械。「プレス機」です。
 その横で、お話をうかがう事にしました。


    山路法子(やまじ・のりこ)さん

工房の名は「銅版画工房・山路」


山路さんの作品 「青のイコン」      ※画像をクリクすると拡大


             銅版画の原版
 山路さんは、2~3歳のころから絵に親しみ、中学・高校時代は自ら絵の教室に通っていました。京都の大学では、臨床心理学科に進み、趣味として絵を続けていました。しかし、その時期に人生を変える大きな出来事がありました。横29センチ、たて18センチの小さな作品との出会いです。

駒井哲郎作  「束の間の幻影」  「版画藝術」80号 限定出版 阿部出版 より


       駒井哲郎氏 写真出典※
 それは、早世した銅版画家・駒井哲郎氏の白黒の作品でした。山路さんはこの作品に、宇宙の無限の広がりと奥行きを感じ、心に大きな衝撃を受けます。これを機に京都の大学を中退し、大阪芸術大学の付属大阪美術専門学校に入学します。進路を銅版画の技術習得と制作に定め、日下部一司氏の薫陶を受けることになります。今から10年ほど前のことです。

   
困ったことを転機に・・・

 研修と制作に励む山路さんでしたが、困ったことがおこります。それはプレス機をめぐる問題でした。
※駒井哲郎作品展 福原コレクション 生誕90周年ー闇と光のあわいに 展覧会目録より

 学校を卒業してしまうと、設備が使えません。銅版画の制作には、重くて大きいプレス機や、腐食液を扱う部屋が必要です。山路さんは、本町の芝高康造氏のアトリエに通って制作を続けていましたが、先生が制作に専念するため、設備を使えなくなりました。いよいよ困ったとき、助け舟を出してくれたのが家族でした。
       管理が難しい 腐食液


          銅版画のお仲間
 かって、祖父母が営んでいた石切参道の店を改装し、今の工房を立ち上げることが出来ました。この工房は、同じように作業場の確保で困っている銅版画仲間に開放し、一般の人には、銅版画に親しんでもらう教室も設けています。この日は、銅版画歴30年のベテランの女性と、絵本の挿絵づくりに挑む制作歴4年の女性が作業をされていました。
 
奥の深い銅版画の世界



山路さんの作品 「a series of blue.2 (ア シリーズ オブ ブルー.2)  

 
 銅版画の基本的技法は、九つぐらいあるようです。作家はそれを組み合わせ、また、独自の技術を加えて創作します。
 銅板を腐食液につける時間や液の温度によって、作品の仕上がりが全然違うようです。炎に左右される陶芸の世界と、どこか似ています。
 

山路さんの作品on life's journey
           (オン ライフス ジャーニー


 山路さんの作品 「non title(ノン タイトル)
 エッチングという言葉しか知らなかった取材側は、制作現場を見せていただき、その奥深さに目からウロコでした。
 山路さんは、「駒井哲郎氏の小品に近づくのが夢。今は、いろいろと模索している段階です」
と、熱く語ってくれました。

 制作と工房の運営のかたわら、山路さんは、ホスピタルアートの活動にも参加しています。病院や福祉施設の雰囲気をアートによってより快適な空間に変え、みんなの心を和ませようとするものです。
 山路さんの活躍を期待し、応援したいと思います。


           ルポ:A.酒野 &楢よしき

   NPO法人 artsproject パンフレットより
            ↑ クリック
 銅版画工房・山路 データ

<作家対象>

使用日時:土.日.月曜日 10:00~19:00
                フリータイム制
工房使用:自由に制作できます。
       月4回コース    10.000円
       月4回以上コース 15.000円
プレス機サイズ:
       ベットプレート 小450×850mm
                
大680×1300mm
<銅版画教室> 要予約
       工房使用時間内でご指導します。
       ・スタートコース(月4回)
                   15.000円
              ※材料・道具代別途
       ・1日体験コース    5.000円
           ※材料代別途、道具無料
<問合わせ>
        072-981-2179(山路)
<ホームページ>
         銅版画工房・山路 ←クリック

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