2008年6月14日掲載
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市民が集まって「文化のつどい」をひらく。『このまちをもっと美しく 文化のつどい』(6月22日・府立中央図書館ライティホール・有料)がそれだ。今年で、13回目という実績をもつ。
今回は、この東大阪のある公園にまつわる話に題材を得て、創作の音楽物語に挑戦するという。世の中には殺伐とした雰囲気が漂い、生活も楽ではないけれど、人と人との心のふれあいが人間の希望と勇気を育むという主張と願いがこめられている。初演を間近に控え、熱の入った舞台稽古をのぞかせてもらった。 |
| 通信員 楢よしき |
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| 何も知らずに飛び込んだ私。舞台稽古を見せてもらうのは初めてだ。笑顔の中にも、ピーンと張り詰めた雰囲気。音楽レッスンが続き、美声を聞かせてもらう中で、私の緊張もほぐれてきた。(もともとが、あがり症) 練習の邪魔にならない程度に、細切れに質問させてもらった。 |
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楢:
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”楷(かい)の木”って聞きなれないのですが?(植物通と自惚れる私が知らなかった) |
| 答: |
中国から渡ってきたもので日本では非常に珍しいものだそうです。 |
| 楢: |
そうですか!(ほっと安心)。で、どこに植わってるのですか? |
| 答: |
横沼公園です。 |
| 楢: |
ええっ!近鉄やJRの俊徳道に近いところですか?(さっそく見に行こう!) |
| 答: |
この劇のモデルになっている「おばあさん」が二本の苗木を植えたものです。 |
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楢: |
植えたおばあさんはどうされています? |
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| 答: |
2003年の11月、公園の掃除を終え道具の入った手押し車を押して横断歩道を渡っていたとき、車にはねられ亡くなりました。 |
| 楢: |
・・・・。(気を取り直して)この劇は、そのエピソードを基にしているのですか? |
| 答: |
はい。生きづらさを感じさせる世の中ですが、まわりの人のためにコツコツと働き、癒やしを与えてくれたおばあさん。”楷(かい)の木”はその象徴のようなものです。 |
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楢: |
あの方は? |
| 答: |
”たんのとし”さんです。少女役をしていただく舞踊家で、劇団「ザ・プラネッツ」から迎えています。 |
| 楢: |
練習のレベルの高さに驚いているのですが!? |
| 答: |
おばあさん役の”水谷エンコ”さんも舞踊家。
市内在住の声楽家、ピアニストが参加しています。作曲家の前田智子さんのつながりで、スイスからバイオリンの河村典子さん。コントラバスの白土文雄さんも駆けつけてくれます。 |
| 楢: |
じゃ、専門家だけの劇ですか? |
| 答: |
いいえ。ここにも、素人だけれども劇の好きな人がいっぱい。
けん玉名人の小学生にも出演してもらいます。 |
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| 楢: |
きびきびと声楽の指導をされている方は? (写真左) |
| 答: |
あの方が前田智子さん(八尾市在住)
海外公演も50回を超えるばりばりの作曲家。
私たちの意気に感じて全面協力していただいてます。たいへん充実した練習で、勉強になります。 |
| 楢: |
どんな人に劇をみてもらいたいですか? |
| 答: |
忙しくて時間がないという人にこそ見てもらいたいのです。
「毎日、毎日ごくろうさん。あなたの心をちょっと休ませてあげてください」といいたいです。
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*左は、今回の脚本を担当した”乾 みや子”さん。「どんぐり保育園」の園長さんです。練習の邪魔にならないようにと後ろから。ごめんなさい。でも、背中からも真剣味がひしひしと伝わってきます。 |
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二本の”楷(かい)の木”を見つけました。
秋には紅葉するそうで、見たところハゼの木に近い感じ。おばあさんは、備前の史跡「閑谷(しずたに)学校」から譲り受け、この公園の許可を得て植えたといいます。「学問の木」と呼ばれるのは、孔子廟に高弟が献樹したことから。
史跡「閑谷学校」では、受験祈願の対象にもなってるとか。
楷の木のことで、もっと詳しいことが知りたい人はクリック ( 大阪大学ホームページ ) |
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近所の人に尋ねました。
近所の人は、おばあさんが朝早くから公園の掃除をされていたことをよくご存知でした。掃除の後、公園の前の横断歩道で車にひかれて命をおとされた話も聞かせてもらいました。おばあさんは、どんな思いで楷の木の苗木を植え、見守ってきたのでしょう。
おばあさんが植えてから十数年、楷の木は大きく成長し、みずみずしい葉を広げています。 |
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