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ふるさと東大阪2014年1月12日掲載
2017年5月2日加筆




  “モノづくり”を元気にすることは、中小企業の街・東大阪の、切実な願い。新たに、東南アジアへの販路を切り拓こうと挑戦を開始した東大阪ブランド推進機構安川昭雄理事長にうかがった。
目次
①東大阪ブランド推進機構とは ←ジャンプ
②ー挑戦ー東南アジアへ販路を広げる ←ジャンプ
③現地のニーズに応える ←ジャンプ
④東大阪のモノlづくりへの信頼を培う ←ジャンプ
⑤モノづくりは人づくり ←ジャンプ
 <動画>モノづくりひろばのようす ←ジャンプ


  東大阪ブランド推進機構理事長
        
安川昭雄氏
 ①東大阪ブランド推進機構とは           
 「東南アジアへの販路を拓く」というが、そもそも、この組織の性格や役割はどんなものか。理事長の安川昭雄氏にうかがいました。
 
 東大阪ブランド推進機構
(以降、推進機構とは、商工団体や東大阪市などが発起人となって設立した団体。東大阪市内で誕生したすぐれた製品を、東大阪ブランドに認定し、“モノづくり東大阪”のアピールと販路拡大に努めています。
 認定企業の守るべきポリシーとして、ユーザのニーズに応えること、地球環境に配慮するなどの独自目標を定めています。

 2017年5月からは、新体制に移行します。公益財団法人・東大阪市産業創造勤労者支援機構に事務所を置き、市の経済部モノづくり支援室の委託を受けた事業となります。推進機構の自主事業が可能となる新たな出発です。

・株式会社アドバンスの取締役会長
・業務はバイオ洗剤や化粧品の製造販
 売、エコ製品の企画開発等
・キャリア教育振興の功績で、2012年に
 文部科学大臣表彰
・2013年より
東大阪ブランド推進機構
 理事長に就任
・活動の原点は、大手印刷会社の開発員
 として50年間在籍した経験から。
 ものづくりのあり方や環境問題への深い
 洞察が土台にある。


 事務局の方々 & 理事会のようす
 推進機構では定期的に理事会や事務局会議をもち、活動方針や企画を練っています。

 企業主たち自らが汗を流し、結束してことにあたり、そのエネルギーこそが機構の原動力のようです。


 ー挑戦ー東南アジアへ販路を広げる


クリエイションコア東大阪を視察する台湾商工団体
 安川さんたちは、モノづくりの活性化のため、東南アジアへの販路拡大にのり出す構想を立てています。そのパートナーとして、東南アジアにすでに進出している台湾の商工団体などと提携する道を模索しています。台湾企業がもつ貴重なノウハウから学ぶことは多いといいます。

台湾の商工団体の視察風景

       台湾の商工団体の視察風景


      東大阪ブランド推進機構  交流会のようす
 その際、台湾や東南アジアとの行き来に最適なのが沖縄。安川さんは、沖縄を東大阪ブランドの販路の拠点にして、将来的にはハブ空港や流通センターへの発展につなげたいという大きな夢を抱いています。

 「待つのでなく、開拓する」というチャレンジ精神を感じます。

 しかし、なぜに東南アジアなのでしょうか。

 
 東南アジア諸国は、近年、購買力が急上昇。しかし、電気・ガス・水道などのインフラが未整備なところが多く、優秀といわれる日本のハイテク製品は役に立ちません。


③ 現地のニーズに応える

        電力事情を表す光景  それらの地域では、インフラ不足の現実から出発し、そこで暮らす人々の要望に応える製品開発が必要とされています。
 こんな時こそ、小回りが効き、細かな注文にも応じられる中小企業の出番だというわけです。しかし、個々の中小企業では資金力が不足です。そこで、
東大阪ブランドとして連携して進出し、相手国からの信頼を高めつつ、多様なニーズに応えられるようにしようというわけです。東大阪ブランド機構東大阪の企業と東南アジアを結ぶ窓口として育てたいと考えています。    

商機は現場にある
     現地の依頼で捕獲器
“ニーズに応える”というのは、安川さん自身の起業ポリシーでもあります。最近の業績でいえば、身障者が使える農機具の開発や環境破壊を起こしているグリーンイグアナ、マングースの捕獲器の開発等々、現場からの要望を形にしています。

 東大阪ブランドとして、消費者や現地の願いをいかに汲み取れるかが勝負どころ。ニーズを掘り起こしながら製品開発と販路拡大に取り組む意欲を語ります。


④ 東大阪のモノづくりへの信頼(つちか)


    中央環状沿いの遊休地に植林
 
東大阪の企業が社会事業に参加している
   
 安川さんはまた、企業の姿勢として、「売れたらいい」という目先の利益主義では進出は成功しないと強調。
 「モノづくりはコトづくり」と、資源の確保から始まり、製造・販売から、消費者の手に渡って価値を生み出すまでがものづくりと考えています。
 
 
 
 この全過程に対し、企業の社会的責任を自覚することが大切で、 国内はもちろん海外に販路を拡大するさい、消費者や消費国への誠実さは欠かせません。ともに栄えるという視点が重要と考えます。
 
 製品の品質だけでなく、このような企業活動のあり方を含めて
“東大阪ブランドは信頼のブランド”と認められる活動をめざしたいと意気込みます。


東大阪ブランドシンボルマーク
   


    ⑤ モノづくりは人づくり

 子どもたちに出前授業をしたり、大学のインターンや体験学習の高校生を育てたりしている安川さん。人づくりにも並々ならぬ力を注いできました。東大阪ブランドの企業家集団も、また、人づくりに力を注いでいます。


企業家が出前授業で環境問題を伝える
 先日も、行政、学生ボランティアと力を合わせ、「モノづくりひろば」を成功させたばかりです。
 

 フレスポ長田
の中間道路では、モノづくりを体験する子どもたちの楽しそうな様子が見られました。 
                   (動画で紹介)


<動画> モノづくりひろば のようす


        モノづくりひろば のようす
 推進機構では、人づくりを東大阪での活動に限っているわけではありません。
 東南アジアの国々の若者たちへのキャリア教育支援も視野に入れ、機構に
人材育成」の部会を新設することも検討課題に入っています。
 
 
 人道的な理由とともに、将来、東南アジアの人々と東大阪との絆を深め、友好関係の土台を築くためです。
 
 消費者本位・環境への配慮・信頼醸成・人づくりと、安川さんたち東大阪ブランドの企業家は、高い志
(こころざし)をもって地道な活動に取り組んでいます。

 
その姿に、モノづくりの本道を見る思いがします。

       東大阪ブランド推進機構 ← クリック

       取材を終えて
 
 この取材で感じたことがある。まず、東大阪ブランドの活動に参加される企業家たちは、ひじょうに行動力、結束力が強いということ。また、社会的役割を積極的に果たしておられるということこのような企業家が東大阪で活躍されていることに誇りを感じる。
 東大阪ブランドの挑戦が、国内外を問わず成果を上げ、東大阪のモノづくりが活性化されることを切望する。



       モノづくりひろば のようす


ルポ:楢よしき    校正:駒

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