今どうなってるの?!東大阪
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ふるさと東大阪2014年1月28日掲載





 大寒も過ぎ立春をまつこの時期は一番寒いかもしれません。でも、もう少しの辛抱
です。花いっぱいの季節を心待ちにしましょう。
 さて、年末の編集会議で委員さんの一人から、フェルトのコースターづくりの取材を
提案されました。知的障害者の方たちが作っておられるとのことです。ひつじ年の記
事だからちょうどいいんじゃないかと衆議一決しました。けれども、実際に取材してみ
たら、支援のあり方について学ぶことがたくさんありました。


      <動画> フェルトのコースターづくり 東福六万寺 ←ジャンプ
     



フェルトのコースターづくり

 上の写真をご覧ください。飲み物や置物のコースターやマットに使っているカラフルなフェルトの敷物にご注目!

 ※フェルト=主に羊毛を薄く板状に加工した不織布のこと。日本には奈良時代に毛氈(もうせん)
  が伝わる。今では、帽子やはき物などで馴染みがある。

急勾配の六万寺の坂
 これが作られているのは、障害者支援施設東福六万寺(とうふく・ろくまんじ)社会福祉法人青山会のいくつかある施設の一つです。入所している知的障害のある利用者の方々が作っておられるそうです。六万寺の道をあえぎながら登りました。
  
  
社会福祉法人青山会←クリック


東福六万寺の施設外観
 着いたところは、見晴らしのいい高台。河内平野が一望にできます。さっそく、コースターを作る作業室に案内されました。
 机の上には、すでに、カラフルな
フェルト片(カラーシート)が並べられていました。

創作班の作業室 &カラフルな色ピース


だれもが楽しめて、個性が光るもの


非常勤職員の酒野晶子さん 
 そこにおられたのは、非常勤職員でコースターづくりの指導をされている酒野晶子さん
 施設からの要望で、
美術館の学芸員としての仕事のかたわら、利用者の方々の創作活動を支援してこられました。すでに5年を超えているそうです。
 酒野さんが一番大切にしてきたのは、①誰もができて楽しめること。意欲)②その人なりの個性が発揮できること(創作・表現) ③世の中とつながること(社会参加) の三点です。今の創作スタイルになるまでには、いろいろの工夫の積み重ねがあったようです。さっそく作業を見せてもらいました。
 真っ白い方形のフェルトの上に、カラフルに染まったウールのシートを置いていきます。どの色をどう配置するかで、作者の個性が発揮されます。
 職員さんたちは、そばでみなさんの活動を見守りながら支援します。


カラフルなシートを置いてゆく

ごく薄いぜっけん水をかける&タオルで包む
 カラーシートの配色がすんだら、酒野さんがこれに、ごく薄い石鹸水をふりかけます。土台のフェルトとカラーシートとを絡(から)まりやすくするためです。これをタオルにくるんでみなさんに戻します。

 そのあと、フェルトどうしがしっかり絡むように、タオルの上から軽く叩きます。なかには、館内に流れる音楽に合わせてリズミカルに叩く人も見受けられます。一回に2セットの作業で、一人2枚のコースターができあがりました。あとは、酒野さんが水洗いなどの最後の仕上げをされます。
軽く叩いてウールの毛を絡ませる


ゆっくり()かさず


利用者の方々を支援する職員さんたち 
 作業室では、今日の創作活動を支援する職員さんたちが、かいがいしく働いておられました。ゆっくりと急かさず、様子を見守りながら援助をするというスタンスです。
 創作班担当の白川佳織さんに伺いました。

創作班担当の白川佳織さん
 利用者の方々は、三つの班に分かれて活動しています。そのうち、コースターづくりをするのが創作班です。声かけの内容やタイミングは難しいのですが、出来るようになったことを一緒に喜び合えるのが嬉しいです。みなさん笑顔で過ごしてくださるよう頑張っています。と、語ってくださいました。
 施設長の小阿弥 学(こあみ・まなぶ)さんに施設について伺いました。この施設は、平成13年に、社会福祉法人青山会(せいざんかい)の一施設として開設しました。 “東大阪市手をつなぐ親の会”の長年の活動が実ったものです。東福(とうふく)とは、大阪市と祉の頭文字をとっています。
 最近は、入所されている方々の高齢化が進み、病院への通院や入院への対応が必要な場面がふえているそうです。入所したい希望者は多いのですが、受け入れの定員があり、お断りするのが一番心苦しいと話されていました。
 


施設長の 小阿弥 学さん
 ここで作られたコースターは、青山会のある関連施設で扱ってもらっているとお聞きしました。後日、教えていただいたその場所に出向きました。
作られたコースターが活躍

足代新町にある カフェ あじろの樹 & 明るい店内

手づくり雑貨が並んでいます
 ここは、布施の繁華街のごく近く。とうふく布施のビルがあります。その一階に“カフェ あじろの樹(き)という店を見つけました。ドアが開くとすぐ脇の雑貨コーナーに、あのコースターが置いてありました。


 責任者の穐山拓司(あきやま・たくじ)さんにたずねました。コースターは売れ筋商品で、一度に10枚買って帰られる方もあるそうです。店でも、アイスコーヒーをお出しするときに使っています。と、教えていただきました。コースターづくりが世間とつながっているところを見せてもらいました。

カフェあじろの樹」責任者 穐山拓司さん


信楽からの食器 & 美味しかったカレー
 食器は、信楽の授産施設から取り寄せています。素朴な風合いの陶器と、明るいカフェの雰囲気が溶け合っています。お昼時になったので、スパイシーポークカレーを注文しました。香辛料の調合は、穐山さんのオリジナルです。コーヒーはシマノ、紅茶はムジカ、パンはル・シュクレクールのパン・ド・ミと、こだわりの店でもあります。

 このカフェレストランは、障害のある若い人の授産施設としても機能しています。穐山さんは、誰もが気軽に入ってもらえる開放的な雰囲気を心がけています、と話されます。昨年6月にオープンしたカフェの大きなガラス窓には光が溢れ、植栽のオリーブとハナミズキの木がしっかりと根付いていました。        フェルトのコースター & ちょっと一杯


<動画> フェルトのコースターづくり 東福六万寺

ルポ:楢よしき   校正:駒


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