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ふるさと東大阪2016年1月15日掲載




 
 最近、学校教育で、現場体験や職場実習という言葉が多く聞かれる。どのようなねらいで、
具体的にどのように進められているのだろうか。
長年デュアルシステムに取り組んできた布施
北高校の実習現場を見学させてもらった。今回はその2回目、三名の高校生を取材した。
 みなさんはどのような感想をもたれるだろうか。

              
              既報 布施北高校 デュアル実習の現場から ①

            
<動画> 布施北高校 デュアル実習の現場から① ←ジャンプ

本格的な実習システム


デュアル総合学科発表会 ライティホールでの一こま 平成27年

 大阪府立布施北高等学校(湯峯郁子校長)は、市の中央部の荒本西1丁目にあります。この高校は、教育にデュアルシステムを採用していることで全国的に注目されています。  以降、布施北高校


 “二重を意味すデュアル(dual)には、学校での授業と事業所での職場体験の相乗作用で教育効果を上げるという意味があります。しかし、最近、職場体験をうたう学校は多くなっています。どこが他の学校と違うのでしょう。

正門から見た校舎


デュアル総合学科発表会の一コマ
 まず気づくのは、府内唯一といわれるデュアル総合学科カリキュラムです。単に職場体験をさせるという取り組みでなく、期間でも内容でも、腰の入った本格的なものであることがわかります。
 一年の生徒たちは、学内ではキャリア基礎などを学び、学外ではハローワーク見学やインターンシップ体験をおこないます。二年、三年では“簿記”“基礎看護”などの選択科目も増え、学外でのデュアル実習が加わります。 
  実習は一年間通しておこなわれます。二年生は半期で実習先が変わり、三年生は通年同じ所に通います。週一回、生徒たちは直接自宅から事業所に向かいます。実習のあとはふりかえりの反省がおこなわれます。ちょっと体験するというレベルではありません。
 

デュアル総合学科発表会の一コマ
 
 生徒たちの覚悟はもちろんですが、長期にわたる実習は、受け入れの事業所の覚悟も問われます。



事業所の社長さんたちと情報交換する先生 岡本製作所にて
 ですから、長期にわたり生徒を預かろうという懐(ふところ)の広い事業所を探すのは簡単なことではありません。
 また、生徒の希望に応じて四つの分野
の事業所を確保し続けるのは学校として大変なことです。

①製造②販売・営業③保育・教育④介護・福祉

 ところが、現在、布施北高校では、108の事業所に協力してもらっています。これだけ多くの協力を得ているということは、事業所と学校との間で、長年培ってきた信頼関係をあらわしています。
実習生を激励に回る先生がた 岡本製作所にて

事業所による実習評価シート
 クリック:拡大
 前回の報告に続き、今回は三人の生徒さんの実習風景を取材させてもらうことにしました。取材では、事業所の皆様や、学校のご協力をいただきました。 


こんにちは がんばってます! ~実習現場から~



美容室Be-Reborn HAIRS
女子生徒Aさん
岡本製作所
中原萌佑さん 
意岐部幼稚園
三井愛美さん 

第二回は、三名の活躍をご紹介します。
写真をクリックするとジャンプします。



美容室で接客と手伝い


店内の美化に努める実習生

美容室 Be-Reborn HAIRS
 ここは鴻池のイオン前にある美容室 Re-Reborn HAIRS (ビ・リボーン・ヘアーズ)。人通りの多い商店街の一角です。お客さんの出入りを見はからって、取材させてもらいました。
 

 ここで実習するのが、3年女子生徒のAさん。忙しい店内では、指示がなくても自分で仕事を見つけなければなりません。お客さんが待っておられる間に、雑誌を勧めたりするのも大切な接客です。お客さんから親しく声をかけてもらうのがうれしいと話します。
接客するAさん

Be-Reborn 店長 楠本吉宏さん
 楠本店長に伺うと、5年ぐらい前から実習生を受け入れているとのこと。実習生に身につけてほしいことの第一は技術ではないといいます。お客様に笑顔で帰っていただけるようなコミュニケーション能力をまず身につけてほしいとのことです。

                 
 
 今後も美容に興味のある生徒を受け入れ、地に足の着いた職業観を育みたいと語っていただきました。
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工作機械を操作


工員さんの指導の下 工作機器を操作する実習生

 建物は、玉串町東3丁目に本社を構える株式会社岡本製作所の社屋です。金属部品の製造販売をおこなっています。「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞した企業です。
岡本製作所 社屋

中原萌佑さん 2年
 このモノづくりの現場に挑戦しているのが中原萌佑(もゆ)さん(2年)です。何でも経験とやってきました。集中力を途切らせることなく立ちっぱなしの作業は、けっこうきついそうです。楽しみは食事中の従業員さんたちとの会話です。


 東口社長にお話を伺いました。実習生を受け入れるのは企業の社会的責任で、モノづくりに関心をもつ若者が増えることが大阪の将来につながるとの考えです。今回、女生徒がやってきてくれて意外だったが、うれしく思っていると語っていただきました。

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㈱岡本製作所 東口勝紀社長


幼稚園児たちのお世話


ドッジボール遊びの補佐をする実習生

東大阪市立意岐部幼稚園
 左の写真は、御厨(みくりや)東2丁目にある東大阪市立意岐部(おきべ)幼稚園の入り口です。すでに、幼稚園児の元気な声が聞こえてきます。 
 ここで実習に取り組んでいるのが三井 愛美(まなみ)さん(3年)。つき組担任松井佳美先生のもとで学んでいます。先生が子どものケンカをきちんと納める様子に感動したといいます。3時に実習が終わるけれど、もっと子どもたちと一緒に居たいそうです。
三井 愛美(まなみ)さん 3年


園長:音川律子さん    つき組担任:松井佳美さん
 音川園長に伺いました。最初はだれも緊張して固い表情だがすぐに子どもと打ち解けて明るい表情になってゆくそうです。子どもには、「笑顔」「言葉かけ」が大切です。豊かな言葉かけができるよう、普段からコミュニケーション能力を磨いてほしいと話されました。

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<動画> 布施北高校 デュアル実習の現場から ②

            <訪問後記>

 これまで事業者の方が異口同音におっしゃるのが、「職業訓練ではなく、人を育てている」ということや、コミュニケーション能力の問題。この布施北高校のデュアルシステムがめざす方向を象徴しているようだ。
 どのようにすぐれたシステムでも、それを生かすのは「人間しだい」と言われる。布施北高校のデュアルシステムは、生徒たちのがんばりと、事業所の経営者や従業員の理解と協力、それに学校のサポート力の3つの柱で築き上げた宝物のように感じた。
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<動画> 布施北高校 デュアル実習の現場から (2)
 
ルポ:楢よしき     校正:駒
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