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2008年10月25日掲載
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朝夕は寒いけれど、日中はまだ暖かい日が続きます。野山は秋めいてきましたが、東大阪の町の真ん中はどうなんでしょう。
快晴の21日、長瀬川沿いを弥刀駅周辺から小阪の樟蔭学園辺りまで秋を求めてぶらぶら〜っと「散策」してみました。 |

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長瀬川沿いは、「長瀬川いきいき水路」として遊歩道も整備され、散歩・ハイキング・ウオーキング・ジョギングに利用されるなど、快適な水辺の空間となっています。
弥刀駅からすぐの水路脇に、アメジストセージの花が日をいっぱいに浴びていました。
洋風の花ですが、洒落たフェンスとマッチして、すっかり風景に溶け込んでいます。 |
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町の中には、赤い実がいっぱい。ピラカンサ、クロガネモチ、そして、アメリカハナミズキ(写真左)
鳥たちに「おいしいよ」と誘っているのでしょうか。
金岡公園は、親子連れや保育所の園児でいっぱい。暖かい日差しの中で、あたりは笑い声に包まれています。公園は広く、遊具も豊富なので、子どもたちはお母さんや保母さんに見守られながら、思い切り走りまわっていました。 |

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この建物は、現樟蔭学園の創始者、森平蔵氏が建て、その後「樟徳館」として学園に寄贈したものです。
手入れが行き届いており、居住まいを正した外観からは快い緊張感も。気持ちが引き締まる空間です。
建物には銘木がふんだんに使われ、和洋折衷の大正モダンの雰囲気を醸しているとか。
(普段の公開はありません。)
この地は、映画製作会社の「帝国キネマ長瀬撮影所」の跡地としても知られています。 |
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遊歩道のサクラ並木も紅葉期を迎えています。秋の雰囲気をたっぷり味わえる絶好の時期です。
(写真左)
ウオーキングをする人も多く見られます。季節の変化を肌で感じながらのウオーキングや散歩は、心のリフレッシュにもなりそうです。
秋晴れの空を背景に、カキの実の色も鮮やかです(写真右) |
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遊歩道に向いてお地蔵さんが坐っておられます。地元の人が立ち止まり、手を合わせていく光景が見られます。
ここは、延命寺の地蔵堂。
お地蔵様といっても、いままで見たことがないほど大きくて荘厳な感じのお姿です。 |
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すっかり色付いたトウカエデの葉は、秋本番を知らせています。(写真左)
そうかと思えば、遊歩道のエンゼルトランペットは、時おり風に揺れながら、夏の名残りを感じさせます。(写真右)
季節の境目がぼやけるのは都市の温暖化の影響なのでしょうか。 |
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お孫さんらしい幼子と川をのぞき込んでいる年配の男性。
何だろうと見ると、亀がずらっと並んで甲羅干しの真っ最中です。厳しい冬に備えて、太陽の光をたっぷり体に浴びているようにも見えます。
幼子は、「かめさ〜ん」と可愛い声で呼びかけています。
目に入れても痛くない孫のために、これが日課になっているのかもしれませんね。
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ここが樟蔭女子大学の東側で、とても雰囲気のある空間。
遊歩道はここからさらに北の高井田方面に続いています。森河内地区の工事が終われば整備は完了します。
ずいぶん昔は、大和川の川筋だった長瀬川。中甚平の努力が報われ、付けかえ後は、剣先舟で木綿などを運んだことでしょう。
そうした歴史をひもときながら歩くのは楽しいもの。川沿いだけでなく、少し町の中に入れば、多くの寺社、史跡もあります。
川筋近くには、JR線や近鉄線が走っており、これを利用すれば、時間や脚力に合わせたコースをつくれます。ぜひ秋の一日、散策を楽しんでください
今回の私の散策では、この流域に住む人々が、自ら美化の取り組みをし、景観を守る努力をしていることをうかがい知ることができたのが、もう一つの収穫です。
市民と府・市行政が力を合わせ、東大阪のいろいろなところで、このような “文化と歴史を大切にした環境整備や美化の町づくり” が進められたらいいのだが・・・と考えさせられた一日でした。 |
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通信員 楢 よしき |
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