今どうなってるの?!東大阪
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ふるさと東大阪2009年9月19日掲載







最新情報 HONKのBBQパーティー 2013・4・30 ←クリック

 
 外国から来日した人たちに、日本語を教えるボランティア団体が東大阪にある。活動歴13年目を迎える『NPO東大阪日本語教室』がそれ。略称は“HONK”(ホンク)。日本語がわからない人たちの頼りとなっているホンクの活動をのぞかせてもらった。




  (写真:市民会館 真剣さが漂う、夜の部の学習風景)
市内5会場、6教室で開催

 会場は、市民会館、東公民館、イコーラム(きらり6階)、楠根リージョンセンター、くすのきプラザ(きらり5階)の5ヶ所。
 市民会館では昼と夜の部があり、合計6教室になる。
教室では、学習者とボランティアの先生は基本的に一対一で学習が進められる。
  写真にマウスをもっていくと
        変わります。
 
 学習者は、こちらが写真機のレンズをむけても、気にも留めずもくもくと学習を続けている。少しでも日本語を上達したいという熱気が伝わる。立場を変えて、自分が海外に滞在していたら、こんな場所があって、こんな先生方がいたらどんなにか心強いかと感じさせられる。
                      (写真:東公民館 夜の学習風景)

 
 市民会館の昼の部の様子。今日は、前期の最終日で、おやつも振る舞われ、お楽しみコースというところ。雰囲気が夜の部と違うのは、主婦層が多いからだろう。今日を最後に帰国するという女性が、差入れのお菓子を持ってきていた。アットホームな教室の雰囲気が伝わってくる。
 
※教室では、一般に使われる「生徒」ではなく、「学習者さん」と呼んでいる。自由な雰
  囲気と、対等な関係の中で学んでもらおうという願いからという。

 黄 家梅(ホン シャーメイ)さん   中国
 主婦で子育てに忙しい毎日。最近、日本で車の免許をとったとか。すごい快挙!教室は親切で、楽しいところと語る。
   フィディアさん      インドネシア
 来日まもないので、言葉が不自由なのが不安だそう。東大阪で介護師の勉強と仕事をしている。仕事のあと「クタクタ」になって来るらしいが、教室は楽しみという。    
  チャン ディン トォンさん    ベトナム
 昨年来日。設計技術を向上させるためデザイン会社で働いている。教室は楽しいが、日本語はむずかしい。特に漢字には手を焼いているという。
 
   坂本チュンさん        ベトナム
 過去、研修で来日したが、その後日本の男性と結婚し再来日。今は、赤ちゃんの世話で一生懸命。日本語が話せ、ここではアシスタント役もする。本人はもっとうまくなって仕事の可能性を広げたいという。
 
 仕事や家事の合間に通うというのは大変なことにちがいない。だが、教室での先生や学習者同士の人間的なつながりこそが、彼らの困難な学習を支えているのではないかと思えた。


 

    坂井禧子さん          熨斗谷淳子さん
 前代表の坂井禧子(よしこ)さんと、昼の部の教室責任者の熨斗谷淳子(のしたにあつこ)さんが出迎えてくれた。
 坂井さんに、東大阪日本語教室の歴史の一端を話してもらった。
 
10年以上も前、この東大阪に、外国人に日本語習得の援助の手をさしのべる団体は一切なかったという。 
 
 
他市と比べて遅れをとっている事実や、多数の外国人が住む東大阪の切実な現状を見ることで、なんとかしなければという思いが強まった。市行政や東大阪ロータリークラブの援助の下、東大阪国際交流協会の活動の一環として「東大阪日本語教室」を発足させた。1997年のこと。その後、NPO法人認証を受けるなど活動を発展させることができたのは、行政(文化国際課)、団体、個人の力の結集と語る。ことに、ボランティア活動で献身的に支えている人々や賛助会員の存在は不可欠であったという。

 現在、『研修』目的の外国人が急増していて、一層の活動強化が必要になっている状態のようだ。

 今期から代表となった吉岡重男さんに、活動上の心得を語ってもらった。
 吉岡さんは、次の三点を大切にしていきたいという


①学習者のニーズを理解し、期待に応えら
 れるようにすること。
②学習者の気持ちに寄り添い、寂しそうなと
 き、一声かけるようにすること。
③教室運営は、現場に即した方法を工夫
 し、いい学習環境づくりを心がけること。


吉岡さんの話は、いずれも、学習者を大切にする姿勢で一貫している。


 16名の理事と1名の監事が中心に、講習会、広報、イベントなど多彩な企画を立てている。学習が机上での一本調子にならず、変化をつけることも大切なこと。年間を通していろいろな工夫がされている。また、それぞれの教室でも、学習者の実態に合わせ、臨機応変の対応をするという。
(左の写真は、勉強会と弁論大会の様子 東大阪日本語教室ホームページより)
 学習者にとって、日本語の習得だけでなく、実際の日本の文化に触れることも大切だ。その機会を保障するように計画がなされている。
 
(右の写真は、お茶会と交流会でのカルタとりの様子 同上ホームページより)
    
    イベント予告
 
 「来る10月18日(日)12:00から15:00まで、NPO東大阪日本語教室“HONK”主催のイベントがあります。ふれあいカフェ・音楽・舞踊・食のコーナーなど。ふれあいの場が設けられます。気軽に話しかけてください」

 「入場無料で、たくさんの市民の方の参加を待ってます」とのこと。
場所は、『クレアホール布施』(ブランドーリ布施商店街)
  
左のポスターは、クリックで拡大されます。
 

 ボランティアの滝上健さんと
            インドラ・シュレスタさん
 ボランティアは決して楽な活動ではない。どこかに喜びがないと続けられないもの。取材の中でその一端が理解できた。
 あるボランティアは、「帰国する人に呼ばれ、お礼に国の料理をごちそうになって嬉しかった」と、笑顔で語った。また、前出の吉岡代表は、ベトナムに帰った修了生から再三の要請でベトナムへ。かって教室で学んだ者たちが連絡を取り合い、なんと7名が空港へ出迎えにきてくれたという。教室で結んだきずなの深さがうかがわれる。
 
 取材時に、今では達者な大阪弁をしゃべるネパール出身の修了生の男性が教室にやってきて、ボランティアの先生や学習者と楽しく会話する様子が見られた。ここで培った人間関係は、彼にとって大事な財産になっているようだ。「NPO東大阪日本語教室
HONKの活動は、日本語習得を支援するばかりでなく、確実にコミュニティーの輪を広げているようだ。この取材で、東大阪の市民ボランティアによる貴重な活動を知ることができた。それとともに、この活動は、東大阪をより一層“人にやさしい町にしよう”という呼びかけでもあると感じた。

                   NPO東大阪日本語教室 ホームページへ

                                                 レポート:楢よしき
 
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