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2011年8月8日掲載
2012年10月1日更新








「バードカービングってなに?」と、ほとんどの人がご存知ありません。でも、確実に愛好者は増えています。今回の元気の素は、バードカービングに魅せられて、退職後に本格的に技を磨き始め、今では教室まで開いている原田孝夫さんをご紹介します。バードカービングの世界へようこそ!


『バードカービング』って?  


 
 まずは、バードカービングの説明からはじめましょう。「百聞は一見にしかず」と申します。下の写真を右から左にご覧下さい。



 完成までの流れです。これでおわかりでしょう。バードカービングとは、鳥を木彫りすることです。この愛好家の運動は、アメリカから渡ってきました。もともとアメリカ先住民が、水鳥の狩猟で、おびきよせる囮(おとり)として作った“デコイ”が出発点で、のちに置物として楽しむようになりました。  

原田さん、こんにちは!

 
 バードカービングの世界に魅かれ、現在、日本バードカービング協会の認定講師となった原田孝夫さんを訪ねました。ところは、「グリーンガーデンひらおか」。そこでは、原田さんが指導する教室の生徒さんたちの作品展が催されていました。



原田 孝夫さん(69歳) プロフィール


 埼玉県生まれ。25歳のとき商社マンとして来阪し、東大阪市吉田本町に居を構える。元来、鳥が好きで彫刻刀で鳥を彫って楽しんでいた。
 海外出張先で本格的なバードカービングの手引書にめぐりあう。その後、山梨県に住む世界的にも有名なバーダーの清水正廣さんの知遇を得、その縁でアメリカの名匠ラリー・バース氏の作品と人柄に触れることができた。これがきっかけで本格的にバードカービングの道に進むことに。WARD(ウオード)世界大会で二度の賞を受ける。
 退職後に東大阪で教室を開き、普及に全力を上げている。
 
 お会いした原田さんは、元気そのものといった感じです。この「グリーンガーデンひらおか」では、月に数回の教室をもち、そのほかにも市内で教室を開いています。「鳥が好きで、木が好きで、このふたつの要素を含むバードカービングは、私にピッタリでした」と語る原田さん。今は、それに加え、バードカービングの楽しさをみんなに伝える喜びも加わり、意欲的な日々です。


以下の数点は、生徒さんたちの作品です。  クリック:拡大


   
   奥の深い世界
 

 初心者は、見本や図鑑と見比べながら作ることが大事なようです。しかし、腕を上げるにしたがって、あることを意識する必要があると原田さんはいいます。そのあることとは、「鳥の骨格」だそうです。
鳥の姿を決めている骨格をたえず意識することで上達が早まるそうです。
 そういえば、レオナルド・ダ・ビンチの人物画では、人体骨格や筋肉の研究が生かされていると聞いたことがあります。


 

 ハクトウワシの大きな作品 (原田氏作)
                     クリック:拡大


    エサ捕り実習のカワセミ一家 (原田氏作)
                         クリック:拡大
         
 原田さんは、いろいろな鳥を作って楽しむ段階を経て、それぞれの鳥の特質や生活を表現するおもしろさを知ってほしいと言います。鳥への理解が深まれば深まるほど、作品は生き生きと命を宿すようです。
 初歩の人でも楽しく

 奥の深い魅力的な世界ですが、一方、子どもや初めての人でもとっかかりやすいのもバードカービングの特徴です。会場には、子どもたちの作品がならんでいました。子どもの力に合わせ、やわらかいバルサ材で作られています。

        近藤さん & 作品のヒヨドリ

 会場で、「グリーンガーデンひらおか」の教室開設以来の会員である近藤康俊さん(喜里川町在住に出会いました。「それまでは、鳥と縁があったのは、焼き鳥ぐらいなもんや」といって笑わせる近藤さんですが、すでに30体は手がけているとか。近藤さんの作品も生きているようでした。
 
 
 後日、教室をのぞかせてもらいました。動画でそのようすをごらんください。


      
             

               教室風景
    
   取材を終えて

 原田さんがバードカービングにすすむきっかけを聞いたあと、「じつは、孫の力もあるんです・・・」と、言い出した原田さん。話を聞くと、次男の子どもさんが、当時、趣味でやっていた鳥の木彫りを知って、「おじいちゃん作って!」と、よくせがんできたことが大きく影響したというのです。原田さんの制作の原点をみるようで、おもしろい話です。孫に喜んでもらうため、せっせと作っている原田さんの姿が浮かんできそうです。バードカービング愛好者が増えることを祈ります。
 
     レポート:楢よしき

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