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                   2011年12月14日掲載 
                   
                   
                   
                   
                   
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                   写真は八戸ノ里駅前のビル。その三階に『豆玩舎ZUNZO』の表示が見えます。グリコのおまけ制作で知られる宮本順三さんの記念館です。今回、シリーズ「元気の素」に登場してもらう岡田三朗さんは、ここを中心に活躍されています。「なぜここで?」というわけはあとで触れることにして、まず岡田さんを感単にご紹介しましょう。 
                                           そうしましょ! 
                   
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                         岡田三朗さんは1934年(昭和.9年) 生まれの77歳。だれでも知っている文房具の“オルファカッター”の会社相談役。長男を筆頭に四人の兄弟が力を合わせ、世界初の折刃式のカッターメーカーに育て上げた人物です。そんな人が東大阪でどんな活動を・・・? 
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                  手が錆びたらアカン! 
                   
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                         えんぴつが削れない、りんごの皮をむけないなど、子どもたちの手先から器用さがなくなっています。ある人はそのことを、「手が錆びている」と、たとえたそうです。ものづくりにとって危機的なこと。しかし、錆びているんだったら、磨けばピカピカに光るはず。岡田三朗さん(以下、サブローさん)は、東大阪は言うに及ばす、全国で子どもたちに手づくりの楽しさを伝える活動をはじめました。 
                         
                         どうしてそういう思いが深まったのかしら。 
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                    上の絵は、サブローさんが少年時代を思い出して描いたもの。 
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                         岡田さんのお人柄がうかがわれる 
                        味のある絵ですね。 | 
                       
                    
                   
                   
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                         活動の原点はサブローさんの少年期にありそうです。大阪城付近の自然の中で幼い日を過ごし、空襲で家と工場を焼かれたのち、小・中学生時代を疎開先の和歌山の白浜で過ごしたサブロー少年。そこでは、山・川・海の自然に抱かれ一日中心置きなく遊べました。  
                         魚を取るモリや虫を取るアミもナイフを上手く使って自作しました。このことが、サブローさんの“ものづくりデザイナー”としての基礎を培いました。「手づくりは知恵を磨く」という信念はここからです。 
                         
                         戦中、食べるものも十分にないときに、豊かな少年時代をすごされたのですね。 | 
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                  ズンゾとサブローの出会い 
                   
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                          宮本順三さんと岡田三朗さん 中ノ島まつりにて | 
                         ズンゾこと宮本順三さん(1915〜2004)は、大阪市に生まれ10歳ごろから東大阪に居住。20歳で製菓会社グリコに入社。“おまけ係”として3000種ものおもちゃのデザインを手がけた「おまけ博士」です。 | 
                       
                    
                   
                   
                  
                    
                      
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
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                         先ほど触れた宮本順三記念館には、おまけのおもちゃはもちろんのこと、世界のミニチュア玩具や、世界中のお祭りを追いかけて描いた絵画などが展示・収蔵されています。長女で副館長の樋口須賀子さんは、父親のことを「楽しいこと、考えることが好きな、子どもの心を忘れない人だった」と語っています。この場所で、少年の心を忘れない二人の運命的な出会いがあったようです。 
                         
                         お二人の心が惹きあい、意気投合したのでしょうね。 
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                         おもちゃづくりの楽しさを! 
                   
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                  宮本順三記念館・豆玩舎ZUNZOの展示    年配者には懐かしい | 
                
                
                    
                   この出会いを契機に、サブローさんはNPO法人おまけ文化の会の理事長を引き受け、ここを拠点に子どもたちに夢を与える活動を一層進めることになります。 
                   
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                         岡田さんが考案した「サブローごま」は園児、小学生の人気モノです。 
                         
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                        |  豆玩舎ZUNZOのスタッフとともに、毎年秋に全国的な「サブローごまコンテスト」をおこなったり、大震災の被災地の子どもたちにこまを贈ったりしています。 | 
                       
                    
                   
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                  トンボ大好き人間 
                   
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                   サブローさんは、子どものころから大のトンボ好き。人からは「トンボ博士」といわれています。そのサブローさんが、これもトンボを愛して止まない杉村光俊さんと出会いました。杉村さんは四国高知の四万十川に「トンボ王国」をつくることに尽力している人。意気に感じたサブローさんはその援助をかって出ています。 | 
                
                
                    トンボ自然公園や博物館、さらに四万十川の水族館な 
                    ど、少年の夢を実現させるなんて「嬉しい」につきる! 
                   
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                  宮本順三記念館でおこなわれた 「街人講座 トンボのはなし」 | 
                
                
                  
                  
                    
                      
                        |  右のカルタは高知の「トンボと自然を考える会」の活動のためにつくられたものです。言葉は、毎日新聞の「声」欄を通じて募集したもので、それにサブローさんがイラストを添えました。 | 
                          
                                  “ トンボ勉強かるた”  
                           発行:社団法人 トンボと自然を考える会 | 
                       
                    
                   
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                    岡田さんの「トンボは空飛ぶ宝石やね」「トンボの豆粒 
                    みたいな頭に、万を超える目が綺麗に並んでるんですよ」 
                    という話におもわず引き込まれてしまいました。 
                   
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                  宮本順三記念館・豆玩舎ZUNZO ホームページ ←クリック 
                   
                  四万十川トンボ王国ホームページ ←クリック 
                   
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                               サブローさんのミニ作品 | 
                             
                           取材を終えて 
                         日本には、200種ものトンボがいるそうです。夕焼けの空に飛び交うトンボ捕りの光景は、鮮やかに目に浮かぶような体験談でした。グリコおまけの宮本順三さんや、トンボ王国の杉村光俊さんとの出会いは、お互いの「少年の心」が響きあったのでしょう。 
                         今も好奇心全開の岡田さん。飛翔する夢の想像力と行動力で、また「かわいくて美しい」モノが生まれるかもしれません。これからも少年のままで・・・。 
                          
                         レポート:はなの・ののはな & 楢 
                         
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