2009年4月24日掲載
|
|
 
|
今回のオススメでは異色の料理が登場!
待ってましたという声と、ブーイングが交じって聞こえそう。それは、捕鯨に対するさまざまな国際、国内世論が渦巻いている反映か。しかし、その高度な問題はまた別のところで・・・。
給食で鯨を食べた世代は、たまには鯨を食べたいもの。鯨ってどんな味?という人はどうぞ!食べたくない人には今回はごめんなさい。
右:太地浦捕鯨絵巻(和歌山県情報館ホームページ) |
 |
|
*各写真は手のポインターをかざすと変わります |
|
|
|
東大阪ではめずらしい店
この東大阪に鯨を食べさせる店があると聞いて
胸が高鳴った。
私、戦後すぐ生まれ。給食にはクジラ肉が出た。
家ではコロを食べさせられ、おやつには乾物屋で
クジラのベーコン一枚を5円で買い求めた。
(ハム一枚20円で手が出なかった)
そして、母親の和裁のへらはクジラの骨の細工
物という具合。
今でも、スーパーの棚に「さらしクジラ」が並ぶと
小躍りして買ってくる始末。
小阪駅前にあるこの店は、東大阪市内でおそらく
は唯一のクジラ料理店か?
|
|
|
笑うと可愛いご主人
店の前で愛想の良いタヌキが迎えてくれた。
店に入ると、タヌキとは対照的に、「こわもて
風の主人」が迎えてくれた。
「ご主人の雰囲気こわいといわれませんか?」
と突っ込むと、「そーです、はじめての人にはそ
う言われます」と笑顔が返ってきた。一安心!
店主の名は、山本岩吉さん(65)。若いころ、
近鉄あやめ池駅前の「あやめ館」の料理長を
務めたという。
奥さんを亡くしてからは、店は一人で切り盛
りしていて大変だ。しかし、30年、鯨一徹の
こだわりが感じられる。
|
 |
|
|

ミンククジラのおばけ! |
おばけ!?
まずは、食べ馴れた、“尾羽毛”とも呼ばれている
「さらしクジラ」を注文!
出されたものを見て、「ええ〜っ、これがおばけ?」
と驚いた。スーパーで見慣れたものとはまったく別
物のよう。舌触りがなめらかでいて、弾力ある噛み
応えに驚く。
山本さんの説明では、スーパーの「さらしクジラ」
は、ゴンドウクジラのもので、目の前にあるのは、
ミンククジラのものだという。この店は、「さらしクジ
ラ」は、中央市場の店でしか仕入れないという。 |
|
|
これがクジラか・・・と感激
|
|
ハリハリ鍋のコロは柔らかく、まったりした味。コロの仕入れは東部市場に決めているという。水菜の旬には地元の新鮮なものが使われる。(写真左上)
クジラの石焼は、ショウガ風味のたれにつけこみ、さらに山椒の実をまぶしてある。山椒のピリッとした辛さがクジラとよく合うのを体験!(写真左下)
クジラの刺身は、赤身がおいしいと店主。あっさりとして臭みがなく、滋味に富んでいた。(写真右上)
クジラ料理の定番の竜田揚げ。ジューシーで柔らかく香ばしい。(写真右下)
|
|

店主は、“むぎとろ”もおすすめと話す。
一合は酒の仕上げに二人でちょうどの分
量、とろろに味噌の隠し味、米と麦を7:3
で炊き上げる。 |
釜飯の具には季節のものが入る。
今回は大粒のアサリが入っていた。
あさりのうまさがご飯粒にしみている。
|
|
|
|
期間限定で鳩まめ特別サービス
鳩まめ会員や、『「どーなってるの東大阪」を見たで』という人には、ご主人が“じゃこめし”を特別サービスしてくれる。5月いっぱいだから悪しからず。
|
|
|