今どうなってるの?!東大阪
 東大阪市でおきている様々な事柄で、「どうなっているの?!」を独自に取材。
市政情報、地域の情報を皆様に提供している地域密着型情報配信サイトです。
トップページ ホットなニュース 知っ得 市政情報 ふるさと東大阪 ほのぼのいい話 動画ニュース
元気の素 オススメの店 ふれあい掲示板
ふるさと東大阪2007年8月17日掲載





         おまけ文化の発信基地エンジェル



コマ  友人から、一風変わった形のコマを見せられたのが8月のはじめ。
丸い厚紙の真ん中にビー玉を埋め込んだ単純な構造だ。
が、これがまたよく回る。
「なるほどうまく考えているな・・・」と感心。

友人の口からはグリコがどうのこうのという話が。
そういえば、グリコのおまけをつくった人の記念館の話を聞いたが・・・。
よし、さっそくコマとグリコのおまけの関係を調査だ!
ズンゾ看板 せっかちな私は、次の日には八戸ノ里駅前へ。

八戸ノ里小学校前と書いてあったが、見渡せど右は小学校で、左は商店街。一体このどこに?

とうとう見つけたこの看板!
ところで、どう読めばいいのか。
ええい!入ったらわかる!
(読み方はあとで判明)
入り口
 入り口を前にして一瞬、何処に迷いこむのか・・・との思いがよぎる。
 とっさに、子どものころに味わった感覚がよみがえる。
それは、森の藪をがさごそと進むときのドキドキする不安感と、期待感の入り混じったものだ。
映画でトトロの森へと続く狭い通路を進む姉妹の姿ともかぶる。
店内 そんなことを考えながら3階へ。
きょろきょろする私に、ガラスの向こうから
「いらっしゃい、どうぞ」の声が。

せまい通路から広い空間に招き入れられ、そこにまた、こんなびっしりのおもちゃの陳列。
自画像  案内の方の説明によると、この絵の人物が宮本順三さん。
この館の主人公で、戦前からグリコのおまけ作りに携わったデザイナーだ。子どもを喜ばせるのが大好き。(私もこの方のお世話になっていた・・・)
 本人は、生涯童心を失わなかったという。
祭りが大好きで、世界中の祭りという祭りに飛び込み参加し、土地の人と仲良しに。画家としても、たくさんの祭りの絵を描き上げる。
祭りに使われるお面なども好んで集めた。
この空間は順三さんの作品やコレクションで埋められている。
             
※ ガラス越しの撮影のため、鮮明な映像をお届けできません。

 





小さいおもちゃ おもちゃ好き
にぎやかに並ぶ小さなおもちゃ達
グリコのおまけ係りの頃の作品群
なつかしいのがいっぱい。
子どもの頃からおもちゃ好き
こつこつ集めた膨大な数におどろく
インホメーション 店内2
どこかの家庭風景ではありません。
アットホームなインホメーションの空間
カーペットで寛ぎの気分に。
奥には順三氏の「世界の祭りコレクション」
手前は順三氏を愛する人たちが
「ZUNZOワールド」を曼荼羅で表現。


ズンゾ看板
話を聞くうち、先ほどの看板の読み方を知りたくなる。案内の方に教えてもらった。
    順三氏がつくった豆粒みたいな玩具にちなんで豆玩(・・)
    それを集めた場所を示す舎と合わせて豆玩舎(・・・)
    グリコのおまけのおまけ(・・・)をあてて、豆玩舎を、おまけや(・・・・)と読ませる。
    
    なるほどひとひねりだ。
 
    ではZUNZOというのは?
    順三氏が学生時代に使っていたペンネーム“ZUNZO”をとってズンゾ(・・・)と読ませる。
    なるほど、おまけや豆玩舎(おまけや)ZUNZO(ズンゾ)だ!これで最初のもやもやがいっきに解消。

磯田さん 来館者に説明する順三氏の孫娘の磯田さん。
彼女の話しぶりから、順三さんの人柄がズンズン伝わってきた。
森のファンタジー 私は雰囲気のかわったコーナーに心を惹かれた。
 “森のファンタジー”と名づけられた、子どもたちとの共同制作だ。

 ここには、工作アトリエも併設され、子どもたちが集ってくる。夏休み中もたくさんの遊びの計画があるらしい。これらの取り組みは、ZUNZOワールドを現代の子どもたちに引き継ぎ、未来に広げていこうとする試みのように感じた。
オルファカッターで有名な岡田三朗さんも“おまけ文化の会”をたちあげ、順三氏の志を継ごうと全面協力している。
あのコマは三朗氏の作品で、名づけてサブロウゴマという。ミュージアムショップにあった。
これで、コマとグリコのおまけの関係も氷解!

作品群


現在の日本では、子どもたちがめいめいにゲーム機を持ち、孤立して過ごすことが多い。
この中で、「豆玩舎ZUNZO」の取り組みは、子どもたちに
       おもちゃを手で作るのは楽しいよ!
       仲間と一緒に遊ぶのは楽しいよ!
       自然の中でのびのび遊ぼう!
と呼びかけている。そして、私たち大人にも
       童心を忘れないで
       子どもたちのために自然を守ろう
とメッセージを発している。
私は今回、コマの導きで思いがけず東大阪の街のど真ん中に、トトロの森のような空間を発見できた。



宮本順三記念館・豆玩舎ZUNZO(おまけやズンゾ)
NPO法人おまけ文化の会  
 ホームページ: http://www17.plala.or.jp/omakeya/


                                                 記者 楢よしき


                                                    トップページに戻る




ご意見・ご感想はふれあい掲示板まで

Copyright donatteruno All right reserved.