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ふるさと東大阪                                       2007年8月27日掲載







 戦争展が語りかけるもの

この一枚のポスターの少年を見て、何を思われますか?



焼き場の少年  私は、8月4日(土)ユトリートで開催されていた“平和のための せんそうてん”に出かけました。

 このポスターは実行委員長の内海さんがあいさつの時にかかげて説明していたもので、被爆者支援をうったえるため作成されました。
 写真は元米従軍カメラマンのジョー・オダネルさんが撮ったものです。被爆直後の長崎で少年が、死んだ弟を背負って焼き場に立っているところで、「焼き場の少年」という題がつけられています。
 オダネルさんは被害を与えた罪悪感から、これらの資料を長年自分のトランクに隠していたそうです。40年あまりも経ってから、核兵器廃絶の運動に触発されふたたびかばんを開けることに。

このポスターには、オダネルさんの回想の一部が掲載されていました。
    オダネルさんの回想

          *オダネルさんは、この夏の8月9日(現地時間)にテネシー州で亡くなられました。
            85歳でした。


 幼くして過酷な現実を背負わされた少年の姿に、衝撃を受けない人はないでしょう。
この一枚の写真からは、少年の家族をはじめ戦争の被害にあったすべての人々の苦しみ
・かなしみ・無念さの、声なき声が聞こえてきます。



会場を訪れる子どもたち


親子 会場では親子で見学する人たちが多くみられた。
ある親子は母親が熱心に写真を撮っているので聞いてみた。
子どもは3年生で、夏休みの作品として「平和新聞」を作る手伝いだという。見終わった後、子どもは「すごかった」と神妙な面持ちだった。
語り合う小学生 スタンプラリー
   イラクで撮影された戦争被害者の写真を見て
    語り合う小学生

     アニメを見終わってお兄ちゃんと仲良く
      館内をスタンプラリー




命を大切に 自分を大切に

熱心に見る子どもたち
 「憲法九条」に見入る子どもたち。この子どもたちに、冒頭の兄弟のような悲惨な体験を絶対にさせてはならない。
 
 あれこれ理屈をつけて軍隊や戦争を容認しようとする人、核爆弾の投下を「しょうがない」とする大臣、“九条をなくして戦争に行こう”と言う人など、自分や自分の家族が戦場にいる場面を想像できているのだろうか。
 
 私は、この戦争展が語りかけるものをしっかり受け止め、その想いを子どもたちに語り継いでいかねばと強く感じた。




スタッフの方にうかがってみた

スタッフの方
 最後に、スタッフの一人に話を聞くことができた。
「コープ石切」の木矢さん。彼女は二児の母親。自分が子どものころ、近所のおじさんから聞かされた戦時中の満州の話や、沖縄のひめゆりの塔にまつわる話に関心を持ったとか。
 今はコープの平和の取り組みをがんばっているという。平和行進の話や「折り鶴」という歌の話などに熱がこもる。これからも、もっと学びたいと頼もしく語ってくれた。
    会場には若いスタッフもたくさん参加している。企画からは、子どもに伝えたいという
    熱意が強く感じられた。

                                                     記者 楢よしき

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