今どうなってるの?!東大阪
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ふるさと東大阪2012年1月28日掲載








 
 ちょっと昔まで、お正月には「かるた遊び」が定番でした。その中でも、大人が大事そうに出してくる「小倉百人一首かるた」では、子ども心にも思わず正座する雰囲気に・・・。そんな思い出も遠い昔と思っていたら、最近、“子どものかるた競技”がブームになりかけていると聞きました。本当かなと、先日、本屋さんに調べにいきました。そこには、子ども向けの小倉百人一首関係の平積みのコーナーがありました。やはり、ブームは本当のようです。
 そこで、
「東大阪の子どもは、どーなってる?」と、調べてみることにしました。


   本屋には子ども向けの本がいっぱい。
東大阪は
   “子どもかるた競技”
      の先進地域!


 調べ始めてすぐにわかったことがあります。それは、東大阪が“子どもかるた競技”の全国的にも先進的な土地柄で、ブーム発祥の地といっても過言ではないらしいのです。
 知らなかったことで、びっくりしました。もっとくわしく調べようと、枚岡地域で活動する子ども会の方にお願いし、競技の実際を見せてもらうことに・・・。
 
 1月15日(日)、額田(ぬかた)会館で、「枚岡西校区新春かるた大会」が開かれていました。三つの子ども会ひかり・わかば・宝箱(ほうそう“かるた部の子どもたちが熱戦を繰り広げていました。その早さと気迫に、まず圧倒されました。
          5対5で対戦します。
 次いで、1月22日(日)には、枚岡神社鶏鳴殿(けいめいでん)で、枚岡神社新春かるた大会実行委員主催の「枚岡神社新春かるた大会」がおこなわれました。近隣の6つの子ども会(上石切・喜里川・五条・ひかり・宝箱・わかば)が参加し、個人選をおこないました。
 まずは、その熱戦のようすを動画でごらんください。
(3分51秒)

新春かるた大会(枚岡神社・鶏鳴殿)
                  
本格的なレベルに驚く
         
 競技の合間に、かるた大会実行委員長の
谷 茂幸さんに話を伺いました。今回で19回目を迎えるそうです。試合は、社団法人全日本かるた協会」の競技ルールにのっとり、礼儀作法も重視しています。

      実行委員長の 谷 茂幸さん
 日頃、子ども会のお世話をされている谷さんですが、「かるた部の子どもたちが意欲的なのは、監督やコーチのおかげです」と語ります。「ご自身もかるたをやられますか?」と問うと、「子どもにはかないません」という返事がかえってきました。
 
 二つの会場を見学して、子どもたちのレベルはすでにかなりのものであることがわかりました。

     “第19期 準クイーン”にうかがいました!

 新春のテレビでは、近江神社での “かるた名人位・クイーン位戦”のニュースが定番になっています。競技かるた界では、日本の最高位をかけた戦いです。
 この晴れの舞台に 東大阪から出場し、第19期準クイーンの栄冠に輝いたのが羽田(はだ)旧姓東野)由美さんです。   子どものころの様子を伺うため、上四条の実家に帰っておられるところを訪問しました。

 近江神宮 &最近のクイーン戦(共同通信)
 
      小学校時代、散々な結果に発奮する!

 由美さんが“かるた競技”に関心をもったのは小学生のとき。きっかけは、教育委員会と子供育成協議会がはじめた「東大阪市子供会カルタ大会」です。5人対5人の団体戦がおこなわれることになりました。

第19期準クイーン羽田(旧姓東野)由美さん  第一回の大会に向け、上四条の子ども会で練習が始まりました。かなりの練習を積んで臨んだ結果は惨敗でした。
 相手は、上
(かみ)の句の一字で札を取っていきます。
 「なんで魔法のようなことができるの?」と、唖然としました。
 あとで、
決まり字があるということが解って、「よおし、覚えよう!」と発奮します。
 

子ども同士、競いあって決まり字を覚え、その甲斐あって劇的に強くなりました。第二回カルタ大会では、優勝をはたします。
 「最初の屈辱がばねになった」と、由美さんは当時を振り返ります。

※上の句で「む」の一字がくれば、「きりたちのぼ る・・・」の札をとるというように、一字決まりから 六字決まりまである。

第二回東大阪市子供会カルタ大会
優勝盾

 この後、由美さんは、かるた競技に魅力を感じ、大阪暁(あかつき)の門を叩きます。
 そこで
、山下義(ただし)(現・全日本かるた協会会長)と、山下(旧姓丹治)迪子(みちこ)(クイーン位3期)ご夫婦の指導を得てめきめきと腕をあげ、最年少でクイーン位戦に望むことになります。
 
 このころの思い出として由美さんのお母さんは、「畳はすり切れ、ふすまは、かるた札が突き刺さった跡だらけ」と、語ってくださいました。

子どもたちへのメッセージ
 そんな由美さんから、かるたに励む子どもたちに、次のようなメッセ
ージをもらいました。



「ある時期に一生けんめいに打ち込むことは、かならず人生にプラ スになります。決して無駄にはな りません。」「できるだけ大きい目標に挑戦してください。」「スランプになったら、他の人の試合を見るなどして、ふっと力をぬき ましょう。」

  
 羽田由美さんの話から、子ども会の地道な活動で、東大阪では昔から子どものかるた競技が盛んだったことが一層よくわかりました。
 来る2月11日(土)には、平成23年度東大阪市子どもかるた大会がもたれ、西の衣摺、柏田、源氏ヶ丘の子ども会のかるた部も交え、熱戦の予定です。

    取材を終えて

 かるた会の動画を見た方から、こんな書き込みをいただいています。
  
 「いまどきかるたをやっているんですね。見てビックリしました。それも枚岡神社の中でしょう。いまどきの子供たち、塾・塾でおわれているようで可哀そうな毎日です。そんな時、かるたをしている多くの子供がいたなんて、お母さんやお父さんにエールを送ります。頑張ってください。」吉原武一さんから
 

 私どもも認識を新たにするとともに、頑張っている子どもたちと、それを支える方々にエールを送ります。


           
レポート:村上・東野・楢

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