2008年4月25日掲載
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近鉄ライナーズは“トップリーグ”返り咲きを果たした。監督は「ラグビ―・カーニバル」に、選手をひきつれて参加し、高校生などに実技の指導をおこなった。 |
・トップリーグ昇格おめでとうございます。
ありがとうございます。4期ぶりの復帰です。下位リーグから監督に就任しましたが、苦しい中から選手、ヘッドコーチ、コーチングスタッフと一緒に念願を果たせました。地元のみなさんの応援のおかげと喜んでいます。
・これからのチームを引っ張る方針は?
選手に勝つ意識を強くもってもらいたいと思います。その上で、選手同士が刺激しあい、切磋琢磨できるようなチームを作り上げていきたいと思います。技術面では、不断の小さな積み重ね以外にはないと考えています。
・今年の抱負は?
9月からシーズンが開幕します。下を見ず、上を見ていい成績を残します。プレーをしていて、ファンの応援の心がひしひしと私たちに伝わってきました。ファンの心に応えたいと思います。ラグビーの町東大阪を発信するため頑張ります。 |
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中谷 誠 監督 |
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池島・布施・布施北高合同チーム、大商大高、日新高そして、布施工科高の4チームの交流試合があった。布施工科高のラグビー部監督の佐光義昭教諭(53)にインタビューした。
佐光先生は、保健体育が専門、布施工科は10年目。「なみはや国体」では、大阪の高校選抜チームを率いて、優勝に導いている。
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・こんにちは、「なみはや国体」では、優勝に導かれたそうですが?
はい、前年の「広島国体」では、一回戦で敗退しています。そのときは、かっこいいスピード感ある勝ち方にこだわっていました。「なみはや国体」では、じっくり、かっちりと攻めるスタイルに転換しました。それが功を奏したのでしょう。
・布施工科高での指導方針は?
わが校は、卒業後90%から100%は就職して社会人として巣立っていきます。 そこで、社会人として恥かしくない人間を育てることに力点を置いています。あいさつや服装から、道具の管理、片付けにいたるまでです。合宿などで、三年生が、トイレのスリッパを自然な感じでそろえる姿を見て、後輩がそれに倣うという感じです。ユニチカや大阪体育大に進んだ子もいますが、むこうの監督さんから「基礎がしっかりしている」と評価してもらっています。
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佐光 義昭 監督 |
・今後の抱負は?
わが校の伝統を引き継ぎ、発展させたいと思います。近畿大会にぜひ出してやりたいというのが当面の課題です。中学生の人材の多くが地元の高校に進学し、東大阪のラグビーを盛り上げてくれたらうれしいです。私も、力いっぱい頑張ります。
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大商大高と対戦する布施工科高 |
みんな泥だらけの奮戦ぶり |
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会場は、中学生の東大阪選抜選手や、大阪市南区の選抜選手たちでいっぱい。その中で、東大阪選抜チームの監督を務める、英田中学ラグビー部監督 伊藤健良教諭(34才)にインタビューした。英田中学は中河内で準優勝、大阪府でベスト8の成果をあげている。 |
・指導で大切にしていることは?
自分に負けないで自己をコントロールできるようになってほしいです。取り組む姿勢がないと技術は身につきません。中学生ですから、難しいことは要求していません。朝練は自分で起きる、道具の後片付けは自分から進んで、物を大切に扱おう等です。 ただ黙ってついてくるのでなく、「なぜそれをやるの?」と、自ら考えられるようになってほしいです。
・練習で力を入れていることは?
英田中の生徒たちは、真面目に練習してくれます。2年生が少なく、1年生が多いので、全体として体力面で課題があり、筋力トレーニングを重視します。試合に臨む姿勢については「勝ち方にこだわれ」「練習の成果を発揮しろ」と、よく言います。普段の練習が試合につながっているということを意識してほしいです。 副顧問の先生たちが対外的なパイプ役になってくださり、私は指導に専念できています。
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伊藤 健良 監督 |
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【写真左】 英田中ラグビー部主将 竹野悟一君(14才)
お父さんに勧められたが、今は負けず嫌いの自分に合ってると思う。大きな声を出してチームをひっぱっていきたい。選抜チームでもがんばると語ってくれた。 |
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このイベントには、市内の3つのラグビースクールも参加している。東大阪ラグビーフットボール協会理事長で、「東大阪ラグビースクール」に通う子どもたちの指導にも関わる 今中啓方(53)さんにインタビューした。 |
・ラグビーとの出会いは?
法政一高でラグビーと出会いました。青年会議所では東大阪をラグビーの町として盛り上げようと活動しています。私自身も会内の「東大阪ノーサイド」クラブでプレーしています。
・スクールでの活動は?
「東大阪ラグビースクール」では、幼児から小学6年生まで、100人を超える子どもたちがラグビーを楽しんでいます。私は、5年生の指導を手伝っていますが、チームは集団としてまとまっています。ゲームは非日常的なものですが、そのルールの中で、私たちは、普段出せないエネルギーを発散できる貴重な経験ができます。私は、子どもたちにゲーム、文化、歴史など、ラグビーそのものを好きになってほしいと思っています。
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東大阪ラグビーフットボール協会理事長
今中啓方さん |
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選抜主将の小阪中 井上史也君(14)に選抜認定証を手渡す今中さん |
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このあと、布施工科高の佐光監督から、この会場で一つのセレモニーが行われることを聞いた。
東大阪のラガーマンの誰もが知っている悲劇。昨夏、熱中症で練習中に命を落とした川端勇毅君(17)に因むものだ。勇毅君の父親であり、自身もラガーマンであった川端康司さん(48)と母親の澄子さん(47)が会場に見え、勇毅君の後輩たちを応援し、試合の合間には、ご両親から「勇毅の分も頑張って」とヘッドキャップが贈呈された。 |
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藤本拓也君たちはヘッドキャップをかぶって次の試合に臨んだ |
「勇」の文字が入ったヘッドキャップ |
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もう一つ、当日の「ラグビーカーニバル」の取り組みで、取り上げないわけにいかない人達がいる。それは、日新高校吹奏楽部の30数人の現役高校生とOBたちだ。悪コンディションの中、催しを盛り上げてくれた。
吹奏楽部顧問 情報処理担当 松本篤彦教諭(35)、マーチング指導をボランティアで担当する 消防所勤務 田渕義之さん(34)、田渕さんを補佐する 会社勤務 村上舞子さん(21)の三人にインタビューした。
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・コンディションが悪くて大変でしたね。
松本:部員のみんなが頑張ってくれました。昨日も、雨の中の練習となりました。みんな、腹がすわっています。
田渕:苦しい中で培われるチームワークは社会に出ても生かされるでしょう。今日は、忘れられない思い出になるでしょう。
村上:雨のため、楽器との距離が遠くなり、はらはらしました。でも、堂々と頑張っていました。 |
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田渕さん 村上さん 松本さん |
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悪コンディションの中、催しを盛り上げてくれた |
雨が降りしきる中グラウンドでの演奏も |
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インタビュー後記
「ラグビーカーニバル」は、初めての経験である。東大阪はラグビーの町といわれるがその基盤を支える人々の交流の一端を見て、泥んこになって球を追うラガーマンたちの熱い闘志を肌で感じることができた。
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寺内 通信員
楢 通信員
小宮 通信員
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