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ふるさと東大阪2008年6月23日掲載





生駒山麓・風物誌
 東大阪には、まだまだ知られない魅力がいっぱい。えっ!そんな風景あった?そんな行事あるの?という情報を、みなさんの力も借りながらひき続き発掘していきます。
 今回は、生駒山の西麓で活動する地元市民団体「枚岡自然と文化愛好会」から写真の提供を受け、山麓の風物誌を年4回のシリーズでお届けする予定です。お楽しみください。


 梅雨の真っ最中。うっとうしい日が続きます。
でも、雨も降らないと困りますから・・・
 こんな時期に、心和ませてくれる花といえば紫陽花(アジサイ)!
 まずは、生駒山麓の紫陽花からご覧ください。


「朝の紫陽花」 (神津岳コースにて) 
朝の紫陽花

 ”アジサイ”はユキノシタ科。自生のガクアジサイを母種として、園芸種が生まれる。生粋の日本生まれの日本育ち。最近は、”ハイドランジア(西洋アジサイ)”という名で、逆輸入されている。
 枚岡
公園から”なるかわ園地”にむけて神津岳(嶽)コースを登っていくと、ガクアジサイの花が見られる。”ぬかた園地”ほどの豪華さはないけれど、山道で出会うガクアジサイのしっとりと落ち着いた雰囲気は野趣にあふれている。霧がかかるときなどは、幽玄ささえ感じさせてくれるという。



    「神津岳」 (若草町から)
 アジサイの咲く神津岳(嶽)は、枚岡神社の後背にあたる山。高さは310メートルで頂上は平らになっている。その地形から平岡と呼ばれ、のちに枚岡になったという説がある。
 古代、この頂上には社が設けられていたが、西暦650年に現在地に遷宮し、枚岡神社となった。
 今も、神津岳(嶽)の頂上には枚岡神社の摂社である神津嶽本宮が祀られている。古代より信仰を集めた特別な山だ。
神津岳



「神津岳を望む」 (1950年・昭和25年頃 神津岳と 鳥居町松の馬場)
神津岳を望む  

 同じく神津岳(嶽)だが、戦後間もない頃の風景だ。当時は雑木を燃料などに利用していたという。そのため、今のようなうっそうとした森の雰囲気とはちがう。一転して西を望むと、眼下一面に河内平野の広がりが見えたという。
 















 鳥居町には南北に旧街道の東高野街道が通っているが、その鳥居町から東方面に神社にかけては写真のように松並木があって”松の馬場”と呼ばれていた。今はその面影はなく、時代の移り変わりに改めて感慨を覚える。



      「茅(ち)の輪くぐり」  (枚岡神社にて 6月30日)

 今の時期は一年の折り返し点であるとともに、厳しい夏に入る時期でもある。あと半年を、そして来るべき夏を無病息災で過ごせるように「夏越しの大祓い(なごしのおおはらい)」が行われると聞く。この行事もそれに因むものだろうか。茅草(ちぐさ)で作られた大きな輪をくぐるのだが、くぐり方に決まりがある。数字の8の字や無限(∞)の記号に似た歩き方をするが、どんないわれがあるのだろう。
 
 この神事は、各地で行われ、由来の一つとして蘇民将来伝説が伝わっているところもある。枚岡神社にはどのように伝わっているのだろうか。興味深いところだ。
茅の輪くぐり
 それにしても、茅草の確保は、現在にあっては大変なことであろう。健康を願う方、歴史に興味のある方は珍しい”茅の輪くぐり”の行事に参加されては!?”百聞は一見に如(し)かず”と言います。


<自己紹介>「枚岡自然と文化愛好会]
 
枚岡自然と文化愛好会

 国定公園の指定を受ける生駒山麓は、大阪府下では数少ない自然の貴重な地域として広く知られています。府民はもとより、府外からも四季の移り変わりを求めて、登山やハイキング等に訪れます。「枚岡自然と文化愛好会」は、生駒山の四季と、そこに悠久の昔から鎮まる枚岡神社の神事、行事を写真等をもちいて記録に残し、我々の大切な文化として、次の世代に伝えることを目的としています。

(左の写真は、活動の一環として近鉄枚岡駅の休憩室を飾る四季折々の会員の作品)



   
文・トップ写真 楢よしき
写真提供 枚岡自然と文化愛好会
  


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