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2008年11月28日掲載
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11月の始め、近鉄東花園駅を下車し、恩智川の遊歩道を八尾方面に向かう。
このあたりは、かっては“野鳥の里”といわれ、今も、比較的多くの田畑が残り、たくさんの鳥たちが見られるという。最近では野鳥を保護する緑地も整備されている。
野鳥の姿を求めて池島地域を恩智川沿いに歩いてみた。 |
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ゆったりとした恩智川の流れ |
刈りいれたあとの広々とした田圃の風景 |
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恩智川は魚影が濃く、周辺の田畑は広々としている。東には豊かな自然を残す生駒の森がひかえていて、野鳥が棲むには格好の場所だと思える。
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白い色のサギが川の中で餌をついばんでいた。
ダイサギだろうか。
大型の鳥らしくゆったりとのどかな感じだ。 |
東の方角に目を転じると、電線に無数の鳥たち。
ムクドリと思われる。 |
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こちらの気配に驚いて飛び立つアオサギ。飛び方はいかにも優雅だ。 |
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グランドの砂地にサギが群れて休んでいる |
遊水地で獲物をねらうコサギの姿 |
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池島弥生橋まで歩くと、ぐんと視界が開けてくる。一帯は恩智川治水緑地だ。景色は雄大の一言。
橋の下に5〜6人の人の気配を感じた。清掃作業中で、「こんにちは、ごくろうさまです」と声をかけた。
この人たちは、自然保護団体「池島・福万寺カワセミ楽会」のメンバーだった。
堀江洋子代表と会のメンバーは、恩智川治水工事に伴う池島・福万寺地域の整備に対し、野鳥が安心して暮らせるよう環境保護の要望を出したり、鳥への関心をもってもらう活動を行ったりしている。
今日は、環境を守るための清掃活動だったのだ。
コサギの姿の写真にも、ペットボトルが写りこんでいるのに気付かれただろうか。集められたゴミは、缶やペットボトルなど人間がポイ捨てしたものであるのは悲しい。
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東大阪と八尾にまたがるこの地域は、野鳥にとっての貴重な生息地だ。
府下的には内陸部の湿地帯としては唯一の場所であるという。
ことに、ここを目ざして飛んでくるシギ・チドリなどの渡り鳥たちにとっては、まさに命をつなぐオアシスだろう。
大阪にとってはもちろん、全国的に貴重な土地である。
地元東大阪の私たちがこのことをよく知り、、環境を守っていくことが求められているのではないだろうか。池島を歩いてみて、そのことを感じさせられた。 |
通信員 楢 よしき |
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