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            織田真智子さんの紹介

1974年 近畿大学薬学部卒業

     卒業後、近畿大学東洋医学研究所特別研究生として漢方の基礎研
     究に従事。専門は、漢方生薬「サイコ」、「カンゾウ」、 「ニンジン」を中 
     心とした基礎薬理学。
1994年3月 研究の成果が認められ、近畿大学より医学博士号取得。
1994年4月 近畿大学東洋医学研究所非常勤講師
1999年4月 近畿大学医学部薬理学非常勤講師
  現在に至る。
漢方薬の研究に従事する傍ら、2004年農水省より『伝統野菜の健康増進効果
についての基礎薬理学的研究』で科学研究費取得。
1987年に薬菜弁当店「キッチンオリタ」を開設。東洋医学の栄養学をベースにし
た仕出し弁当の調理と経営にたずさわる。現在に至る。
食と健康に関する講演、テレビ出演など多数。
    

   <自己紹介> こんにちは!

 

 みなさんこんにちは!
織田(おりた)真智子です。鳩まめさんと知り
合い、このたび
薬膳よもやま話を担当することになりました。みなさ
まの健康増進にお役に立てれば幸いです。しばらくの間、お付き合
い願います。




      
@食に興味を持ったきっかけ

下町の小さな町工場を経営する両親に育てられた私の家には、
地方から出てきた住み込みの若い職人さんたちが常時10人ほど
が同居していました。小学校5年生のころよりこの人たちを含めて
の家庭の食を一手に引き受け、朝昼晩、2升ずつのお米を炊いて
いました。子供のころから、生活と食を背負って生きてきたので食
に対する興味は人一倍ありました。しかし、今のように食に携わる
仕事をすることになったきっかけは、大学の付属の漢方診療所に
勤めていたころの出来事があったからです。



      A進路を決めた大学付属漢方診療所での出来事

大学を卒業した年に新設された医学部付属の東洋医学研究所
に、卒業と同時に入りました。今から40年くらい前のことです。
 大学で漢方薬を扱うところは日本広しといえども全国で3か所だ
けでした。そのため、開設当初から患者さんは押すな押すなの大
盛況。門前市をなすかの勢いでした。
 当時、漢方薬には保険が適用されませんでしたので薬代といえ
ばびっくりするような価格だったうえに、医者に見放された人や難
病の人が新幹線や飛行機を使って遠方から来院されるものです
から、交通費を含めると1回の支払いが5万、10万はあたりまえ。
診療にあたっていた医者は、忙しさのあまり昼食を取る時間がな
く、外来の診療室で低血糖で倒れることしばしば、薬を調合する薬
剤師たちもてんてこ舞いの毎日でした。


    

    
B治療の効果は?

 そんな高額な医療費をはらってはたしてどの程度治療効果が上
がっているのかをみるため、開院より約半年後に、カルテを整理し
て治療効果についての検討会議が行われました。その結果は愕
然とするもので、改善が見られたのは30%くらいにしかすぎず、当
の期待を大きく裏切るものでした。
 どうしたら治療効果をもっと上げられるのかについて、連日外来
診療終了後にスタッフが集まって知恵を出し合いました。そこから
出てきた改善案は色々あったのですが、「患者さんの普段の食事
についても指導することが必要なのでは?」という提案がすぐにで
も実行できるものだったので採用されました。



     
    
C調べてみてわかったこと

 さっそく外来患者さんに、当院を訪れる前1週間の食事内容を書
いて提出してもらい、その内容について検討してみました。
 その結果、高価な治療費を支払わなければならないためか普段
は粗食ですませている人や外食の多い人に治療成績のあがらな
い患者さんが多かったのです。
 漢方薬といってもその中身は、葛、生姜、山芋、小豆など、普段
の食事に出てくるものも多く、西洋薬に比べて作用は強力ではあ
りません。漢方薬の材料は草の根や木の実や枝ですから、このよ
うなものを使って治療効果を上げようとするとき、日に3度の食事を
おろそかにしていたら、そちらの悪い作用に負けてしまいます。




    

     
D毎日の食事の大切さ!

 患者さんの食事指導を始めてから、漢方薬の治療効果はてきめ
んに上がり、有効率は70%を超える勢いになりました。このいきさ
つを目の当たりにした私にとって、毎日の食事がいかに大切かとい
うことを痛感させらた出来事です。

                                    織田真智子記


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