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シリーズ元気の素2009年9月7日掲載





インタビュー その\
<伝統の手づくり人形>            福井壽美子(すみこ)さん

 東大阪に日本人形をつくる有名な工房があるのをご存知ですか?
市内荒川1丁目にある
人形工房『松寿(しょうじゅ)』がそれ。
公認の「節句人形工芸士」は、全国で70人しかいませんが、こ
こには4人が在籍しています。 そのうちの一人で、工房に長年勤
務し、80歳を超える現在でも、なおかくしゃくとして人形作りに
励む女性がいます。元気な生き方から学びたい。
 




 現役の
    「節句人形工芸士」


 人形工房『松寿』のスタッフ
の一人である
福井壽美子さん
(83歳)は、現役の「節句人
形工芸士」です。
 週に5日、自転車で15分ほ
どの自宅から通い、一日に5時
間ほど工房で仕事をされてい
ます。
                         
   
 「尾山人形」に心血を注ぐ
 
 展示コーナーの一角にずらり
と並べられているのは、江戸情
緒豊かな『尾山(おやま)人形』。
 福井さんの手になるもので、も
っとも得意とする分野です。着物
のデザイン、布地や柄の組み合
わせなど、感性の豊かさだけで
なく、和服に対する造詣の深さが
必要となります。


尾山人形:言葉の由来には諸説ある。江戸
      風俗の大人の女性の人形。
 


       福井壽美子さん


古典文学・芸能に耽溺の娘時代

 幼いころから文学に目覚めました。
戦時中、住まいの生野区の防空壕の
中に本箱があり、日本名著全集が並
んでいたといいます。空襲警報が鳴
ると、なんだかわくわくして防空壕
にむかいました。お腹がすくと七輪
にナベをかけ、豆を炒りぽりぽり口
にほおばりながら本の世界に浸った
ことも。

 田舎源氏、平家物語、西鶴、近松
等を読んだことが、のちに歌舞伎や
文楽の舞台に興味をもつ素地となり
ました。
 大阪歌舞伎との出会いは、『尾山
人形』をつくる上で、貴重な経験と
なっているようです。
      先代『松寿』との出会い

 現在の人形工房の主宰者は、「節句人
形工芸士」で二代目『松寿』の
小出康雄
さん
。『鰹シよし人形』の社長さんでも
あります。
 初代『松寿』は、母親の
小出さん
 戦後、福井さんは大阪歌舞伎の魅力に
はまり、趣味で針金や布を集めて、当時
流行っていた「さくら人形」を作り始め
ました。その後、初代『松寿』と出会い
、工房で働くことになります。以来、尾
山人形、京舞妓、連獅子などを手がけ
ることに。
 福井さんは「本当に人形が好きでした
から、それがお仕事に結びついて今日
まで来られて幸せな事です」と語ります。
 二代目『松寿』の康雄さんは、そんな
福井さんをいたわりながら、才能が発揮
できるよう気を配っています。


さくら人形:わが国の演劇、風俗に題材をとり、フランス
   人形の製作法にならって全体が布で作られたもの
   の総称。


 二代目『松寿』小出康雄さん

 好奇心がいっぱい

 「商品として落ち度があってはならない」
と、出来上がりが気に入らないものは、ばら
して一からやり直すという福井さん。
 幼い頃から人形を抱いて寝ていた少女は、
結婚、母親、職業婦人と歩みながら、文芸演
劇にも興味を持ち続けてきました。
 今は、息子のお嫁さんの世話にならず、一
人暮らしを楽しんでいます。
 古書店に飛び込んで韻文調文学の醍醐味に
わくわくしたり、テレビの歌舞伎番組を次々に
録画したりしています。事務職の経験から、パ
ソコンもさわれます。
 江戸の粋、人情、洒落、
そしてその美しさに魅かれ、「それに近づくた
めには、何でもやってみたい」と、好奇心

っぱいの少女のような福井さんです。




 40年ほど前、流行って
いた「さくら人形」を、見
よう見まねで作った。

 
                            
 好きな事に打ち込んで来られた
福井さん。とはいえ、辛いこときび
しいこともたくさん乗り越えてこら
れたにちがいない。今では天職と
なった人形作り。豊かな感性で、
すばらしいものをつくり続けていた
だきたい。
 松よし人形の店舗には、雛人形
、市松人形、尾山人形、木目込み
人形などたくさんの種類の人形が
出荷を待っていた。
 中でも、斬新なデザインの立雛
が目をひいた。(左の写真)
 スワ
ロフスキーというクリスタルガラス
を5700個ほどちりばめた新製品
だという。伝統に新しいアイデアを
生かす人形工房の気概を感じた。
 http://www.koubou-shouju.com 人形工房 『松寿』
                              レポート:野口&楢
 

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