2008年5月31日掲載
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野口 通信員
楢 通信員
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日本の食卓に定着した餃子。このごろ、水餃子の人気も上昇中だ。
私のオススメは、先のギョウザ騒動もはね返すほど地元に信用のある店。餃子専門舗「三國志」さんだ。
場所は、ひょうたんにちなんだイベントで活気ある瓢箪山商店街の一角に。規模は、20人も入ればギュウギュウ詰めになる小さな店だ。しかし、お味は一流。一度食べたらやみつきに。 |
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特徴は、何といっても皮の香ばしさとパリッとくる噛みごたえだ。中身のあんはジューシーで、食べた後にピリッとくる大人の味。一口で食べやすいのに存在感がある。
味の秘密を、この店を切り盛りする社長の義姉の高木きよ子さんが教えてくれた。 餃子は、交野の本店で作っている。社長の辻本さんの父親が、中国の大連に住んでいるとき習い覚えた技術と味が基になっている。焼き餃子の皮を0.4ミリにしているのは、パリッとした食感を出すため。中身のあんも、他の店にない数々の工夫があるという。高木さんはそれを教えてくれたが、記者の判断でここでは秘密に!食べて、その秘密に挑戦してみては? |
“高木きよ子さん” |
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“見るからにパリッとした焼き上がりの餃子” |
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“歯ごたえがあって、柔らかい水餃子”
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もちもちした食感の水餃子。皮は少し厚めに作ってある。中身はジューシーさ満点。店ではゴマだれで食べさせてくれる。家では酢醤油やポン酢で食べてもあっさりして美味しい。にんにくが入っていないので、特に女性のお客さんに人気があり、鍋に入れても他の食材の風味を損なわない。
最近、お客さんから聞いたこととして、中華スープに入れたり、ラーメンにトッピングするなどの食べ方も広がっているという。 お店では、数人の女性客がこれを酒の肴にわいわいとビールを飲んでいた。“ちょっと寄ろか”という気易い雰囲気だ。 |
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テイクアウトの窓口には、お客さんがひっきりなし。お馴染みさんばかりでなく、うわさを聞いて立ち寄るお客さんも多い。 この日、下六万寺町在住の親子も「夕食の一品に」と、買い求めに。幼稚園に通う暖也(はるや)君は、「食べるのが楽しみ」と顔をほころばせていた。 |
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中国山東省北側、元は華北の人々が正月のお祝い料理でよく食べるのが「水餃子」。金運に恵まれるように皮の中に銀貨を入れ、「元宝」の形にしたのがはじまりとか。
*「元宝」(ユワンパオ)は半月形の金・銀貨
「交」は渡す、「交子」は跡継ぎに恵まれる意で、「餃子」はめでたい食べ物であるそうな。
戦後、東京・渋谷の駅前に引揚者によるフリーマーケットが誕生。餃子を売り出すと、大盛況となった。日本の人は焼き餃子を好んだそうな。小麦粉一袋(25キログラム)で6千枚の餃子の皮ができるというが、昨今の小麦粉価格の高騰が気がかりだ。
「たべもの起源辞典」などから |
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