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2009年9月12日掲載
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東大阪に祭の季節が近づいた。あちこちから鉦(かね)や太鼓の練習の音が聞こえてくる。
枚岡神社の『秋郷祭』もまもなくだ。祭は、“布団太鼓”で有名だが、昔は、“地車(だんじり)”が主役だった。神社への道が急で危険なため、しだいに布団太鼓に切り替わっていったという。しかし、距離のある地域からの奉納巡行は、いまも“地車”が担っている。少女たちは、“だんじり囃子(ばやし)”にあわせて『だんじり踊り』を披露する。手は、竜が宝珠をつかむ形ともいわれているが、少女たちの踊りはそれぞれが個性に溢れている。こうして町の伝統が引き継がれる。
今年の祭は、10月14日(水)~15日(金)。
<写真:「祭のギャル」 箱殿町天理教境内にて>
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五穀豊穣を感謝して行われる『秋郷祭』の規模は、府下でも最大級。『布団太鼓』20数台と『地車』が勢揃いするさまは壮観だ。
太鼓台は、出雲井、鳥居・額田・宝箱・豊浦・喜里川・五條・客坊・四條が結集する。
<写真:「もう一発」 枚岡神社境内>
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稚児行列の出発を前にして寄りかたまる幼児たち。頭には金冠・烏帽子をかむり、美しい稚児衣装を着せてもらって、緊張感と、高揚感に包まれている。このあと、『御神輿(おみこし)』にしたがって、親に手を引いてもらいながら町内を練り歩く。それにしても、運動靴の子どもがいるのが今風で、親心が感じられてほほえましい。
<写真:「仲好しの稚児」>
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神幸祭では、ご神体が遷された『御神輿』が町内を一巡し、昔ながらの厳かな雰囲気が漂う。しかし、ここ、電車の踏み切りでは、古代と現代が交差するおもしろい光景が見られる。
<写真:「御神輿が渡る」近鉄枚岡駅> |
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町はお祭の準備であわただしさを増しているが、季節は刻々と変化している。まだまだ日中の暑さの残る町中だが、これから一気に秋本番へと進んでいくだろう。 大自然は、人々の営みを大きく包んでくれている。『祭』は、そんな大自然に感謝する心をあらわす。
<写真:「夕照」 枚岡公園より>
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生駒山麓風物誌シリーズ5
生駒山麓風物誌シリーズ4
生駒山麓風物誌シリーズ3
生駒山麓風物誌シリーズ2
生駒山麓風物誌シリーズ1
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<写真:「神津嶽」 枚岡梅林より> |
写真提供:「枚岡自然と文化愛好会」
国定公園の指定を受ける生駒山麓は、大阪府下では数少ない自然の貴重な地域として広く知られています。府民はもとより、府外からも四季の移り変わりを求めて、登山やハイキング等に訪れます。「枚岡自然と文化愛好会」は、生駒山の四季と、そこに悠久の昔から鎮まる枚岡神社の神事、行事を写真等をもちいて記録に残し、我々の大切な文化として、次の世代に伝えることを目的としています。
会長 石橋 勇 |
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『枚岡自然と文化写真展』のお知らせ
日時:9月15日(火)~20日(日) AM10時~PM5時 ※初日PM1時から 最終日PM4時まで
場所:東大阪市民美術センター第三展示室
詳しくはここをクリック→ 『枚岡自然と文化写真展』
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