今どうなってるの?!東大阪
 東大阪市でおきている様々な事柄で、「どうなっているの?!」を独自に取材。
市政情報、地域の情報を皆様に提供している地域密着型情報配信サイトです。
トップページ ホットなニュース 知っ得 市内情報 わがまち東大阪 鳩まめ瓦版 動画ニュース
 動物 ペット 鳩まめ川柳 東大阪・子ども 元気の素 オススメの店 薬膳四方山話 
鳩まめ自己紹介 生駒山麓風物誌 屋敷林だより イベント情報 東大阪伝承料理 おしゃべりコーナー
 2016年7月22日掲載
                                   


 
東大阪にビッグニュースが飛び込みました。地元出身で囲碁界の頂点に立つ
井山裕太さんが、七冠を達成したという報道です。
 東大阪の宝物にちがいありません。しかしとてもビッグすぎて思案していたところ
、鳩まめ会員から大阪で祝賀会があるとの情報が届きました。これはチャンスだと
ばかり会場に出向きました。そのようすをお知らせします。
 

 
                    目次
 

     
①七冠達成 お祝いの会 in大阪
←ジャンプ
  

      ②地元から祝賀の声←ジャンプ
            
      ③中学時代のエピソード←ジャンプ
  
      ④動画 七冠達成 お祝いの会←ジャンプ
     
            

   
 
 
七冠達成 お祝いの会 in大阪 
 パン工 



お祝いの会 ザ・リッツ・カールトン大阪にて

 7月2日(土)、大阪駅前のザ・リッツ・カールトン大阪で、日本棋院主催の「井山裕太 七冠達成 お祝いの会」がおこなわれました。後援は、読売、朝日、毎日、日経、産経、神戸、京都の各紙と関西棋院。
 会場には、囲碁界前人未踏の偉業を讃えようと、多くの人々が駆けつけました。

祝いの鏡開き
 日本の囲碁界の主なタイトルは、本因坊棋聖名人王座、天元、碁聖、十段の7つです。一つのトップを取るのも大変なこと。。

記者に請われて 七冠ポーズ
 ところが、井山裕太さん(27歳)は、7つのトップを同時に獲得するという、「同時七冠達成」を実現しました。囲碁界史上初で、驚異というほかありません。
 さらに、6月30日、本因坊5連覇で
永世本因坊の資格を獲得したばかり。会場はさらに盛り上がります。
 
 しかし、会場の大きな声援の前でも、ご本人の謙虚な姿勢は変わりません。青年棋士の清々しい姿と笑顔が印象的です。あの若さで、どこにそんな強さが潜んでいるのでしょうか。会場で行われた恩師石井邦生九段との対談でのこと。
1000勝を達成した石井邦生九段との対談

終始笑顔の井山さん
 井山さんは、「だめだといわれる手でも、自分が納得しないうちは“ダメ”と判断しない」と、表明されていました。
 柔和な表情からは想像できない重く厳しい言葉。井山さんが進化しつづける秘密を垣間見る思いがしました。

 世界にも、人工頭脳にも挑戦したいと語る井山さん。若き棋士の力強い言葉に、会場は大いに沸きました。
 石井九段が井山さんを、
「玄人が信じられない怪物」と評されていたのが衝撃でした。

一覧に戻る←クリック



②地元から祝賀の声



祝賀会に駆けつけた母方の祖母三好美智子さん(中央和服の方)と地元・縁者のみなさん
 この日、地元の人々もたくさん参加しておられます。その一団とお近づきになれました。

お祝いの会場に向かいます
 井山さんの母方の祖母で東花園在住の三好美智子さんを中心にしたグループです。美智子さんにお祝いの言葉をかけると、「忙しくてあの子の身体のことが心配です」と、身内らしい心遣いを口にされていました。

 地元大阪府からは感動大阪大賞(知事賞詞)が贈呈されました。
 東大阪市では、市議会が
“名誉市民”の称号を贈ることを全会一致で議決しています。東大阪の名誉市民は今までに5名おられますが、そのうち井山さんは断トツの最年少記録です。

大阪府から 感動大阪大賞


山中伸弥教授のビデオメッセージ
 会場では、ノーベル医学生理学賞を受賞された、山中伸弥京大教授の お祝いのビデオメッセージが披露されました。ちなみに、山中教授も東大阪市の名誉市民の称号を受けておられることはご存知の通りです。
 
 囲碁界や囲碁ファンはもちろんのこと、地元の人々の熱気はすごいもの。写真のフラッシュの洪水の中、握手を求める人、記念写真をせがむ人であふれています。井山さんは、その一つ一つに丁寧に応対されていました。


一覧に戻る←クリック



③中学時代のエピソード

   

井山さんを囲む中学時代の先生たち
 お祝いの席で、井山さんの中学校時代の恩師にあたる方々と出会いました。東大阪市立孔舎衙(くさか)中学校で、1年を担任した古崎 強さん。1年、2年の国語科担当の小寺康八さん、3年担任の飛田千江美さんの三人の方たちです。

おめでとうの声かけ
 三人は今でもタイトル戦の前夜祭には激励に駆けつけているといいます。

 中学校時代の井山さんのエピソードを語ってもらいました。
 自身も囲碁をたしなむという古崎さん。放課後に囲碁の相手をしてもらったことがあるといいます。何目(もく)か置かせてもらっても勝つのは難しかったようです。記憶に残るのは冬の持久走の授業。ラストにかかると、皆、ペースが落ちて来るのが普通です。
1年担任 古崎 強さん
 しかし、彼は最後の1、2周でスピードをゆるめるどころか、スピードアップしてゴールしました。「なんでもがんばりやさん」の印象が強いそうです。
 

国語担当 小寺康八さん
 小寺さんは、彼の「負けずぎらい」が努力を惜しまない姿勢につながっていると考えています。国語の時間、毎週水曜日に7問の漢字テストを生徒に課していました。ところが、水曜日は対局の日で、彼はテストを受けることができません。
 なのに、彼はその漢字を覚えてきているのです。新幹線で移動中に、漢字の宿題を勉強していたようです。
 飛田さんが印象に残るのは、彼の「礼儀正しさ」。水曜日の朝、「対局してきます!」と、大きな声で挨拶にきていました。囲碁界のプロの厳しさも考え、高校進学を勧めました。しかし、彼自身はすでに将来の進路を見据えていました。
3年担任 飛田千江美さん
 友達とは今でも気さくに付き合い、ビッグになっても真の友情を温めています。

「研道」 の記念扇
 身近に人柄を知る方々のお話を聞かせてもらいました。大きなことを成し遂げる人物の片鱗はすでにあらわれていたようです。「栴檀は双葉より芳し」という言葉が思い浮かびます。
 
 快進撃を続ける井山さん。これからも山あり谷ありの挑戦ですが、みなさんからの声援が心の糧となることでしょう。井山さんを応援いたしましょう。

一覧に戻る←クリック



 ④動画 7冠達成祝賀会in大阪




一覧に戻る←クリック


    ルポ  楢よしき  校正:駒 

 
                                               ↑上に戻る
 ご意見・ご感想をお願いします。 一番下をクリック ↓

トップページに戻る



Copyright donatteruno All right reserved.