今どうなってるの?!東大阪
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 2016年10月10日掲載
                                   
 
  大阪でも有数の劇団が私たちの東大阪で活躍しています。60年近くの歴史をも
劇団息吹がそれです。この10月の若江岩田駅前イコーラムホールでの公演が前
評判をよんでいます。
 ものづくりの町東大阪の、町工場を舞台にした
「地獄極楽同行多数」という題名。
息吹新喜劇
ともいえるコミカルな内容とか。さっそく公演前の猛練習の稽古場を訪問
取材しました。  
   
                    目次
 

     
           ①稽古中、お邪魔します!←ジャンプ

          
           動画 地獄極楽同行多数 稽古場風景
  
     
                 ②東大阪の歴史ある劇団←ジャンプ
      
                      動画 演出家・女優にインタビュー
             
                 困難乗り越え、未来へ←ジャンプ
     
                      動画 舞台監督にインタビュー


   
 
 
稽古中、お邪魔します!  パン工 



劇団息吹  「地獄極楽同行多数」 舞台稽古中
 糸がピーンと張りつめた雰囲気、とでもいうのでしょうか。レポーターは息をするのにも気を使います。
 見ていて面白いところがあっても、笑うわけにもいきません。ぐっとこらえて取材させてもらいました。

稽古風景 写真:5枚

かわち勤労会館の地下に 劇団息吹の稽古場
 ここは、東大阪市中野南1番地。中央大通りのすぐそばに、かわち勤労会館があります。

 その地下が
劇団息吹の拠点です。本格的な稽古場をもっている府下でも有数の劇団です。

 
 今、舞台稽古に入っているのが、
「地獄極楽 同行多数」(作 窪田吉宏・演出 木田昌秀)。題名は、お遍路さんがかぶる笠などに書いてある「同行二人(どうぎょう ににん)」をもじっているようです。コミカルな雰囲気が漂ってきます。

 しかし、劇団員は練習の合間をみて、芝居の舞台となる中小企業の工場に出向くなど、真剣勝負です。台本に出てくる旋盤を触らせてもらったり、中小企業が置かれている現状を聞き取ったりと、現場から学ぶ姿勢が大切なようです。


株式会社カワバタにて  劇団息吹ニュースより


チラシ クリック:拡大
10月 14日(金) 19:00~
  〃 15日(土) 14:00~ 18:00~
  〃 16日(日) 11:00~ 15:00~
     ※開場は30分前

 劇場は、若江岩田駅前の希来里(きらり)ビル6F 
イコーラムホールです。

 中小企業の町東大阪で、町工場を舞台にしたこの劇は、
「息吹新喜劇」と銘打っておこなわれます。深刻になりすぎず未来への希望を探ってゆく一つの家族の物語です。



<動画>地獄極楽同行多数 稽古風景



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②東大阪の歴史ある劇団



東大阪自立劇団息吹  結成当時のメンバー写真
 

劇団息吹の誕生のきっかけは、布施市立第四中学校(現東大阪市立布施中学校)の片岡司郎先生が制作した映画『どこかで春が』に遡ります。その取り組みが「東大阪自立劇団息吹」につながりました。時に1958年4月です。
 以来、努力と経験を積み重ねるなか、
「劇団かみがた」から合同の申し入れを受けました。劇団合同により、1976年12月、今の劇団息吹が誕生。


創立50年周年記念誌史(2009年発刊)

劇団息吹のロゴマーク
 劇団代表、木田(ぼくだ)昌秀さんはロゴマークについて「時には鋭く、時には丸く硬軟合わせもった作品を創り、その思いを「息吹」の“い”に込め、それを沸き上げる生命のエネルギーを感じさせる緑で包み込むことで、常に生き生きとした活動を願って定めた。」と語ります。

劇団代表 木田昌秀さん

女優 佐藤榮子さん

 念願だった稽古場の確保は、大阪工作所の労働争議の勝利を契機に、組合や民主団体のセンター『かわち勤労会館』建設の機運の高まりの中で実現します。会館の地下に、劇団稽古場をつくることになったのです。資金2500万円を、劇団員出資、借入、カンパで賄い、1984年10月、稽古場が竣工しました。


どーなってる東大阪 取材風景


   <動画> 演出家・女優にインタビュー

 稽古中の忙しいさなかですが、前出の木田さんと、女優の佐藤榮子さんに、劇団の歴史や、稽古場落成祝賀公演の『三角帽子』出演の思い出などを語ってもらいました。
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 困難を乗り越え未来へ 



地獄極楽同行多数 の舞台セットの一部

舞台セットのミニチュアから舞台を組み上げる
 劇団息吹の舞台装置は定評があります。俳優さんを強力にバックアップする体制です。
 演劇は総合芸術だといわれます。その基本を劇団息吹は大切にしていることがうかがえます。

舞台監督 乾 好伸さん

 劇団の事務局、舞台監督である
乾好伸さんに、東大阪市における劇団活動の将来を語っていただきました。昨年に続くイコーラムホールでの公演は、地域に根ざした演劇活動を進めようとする劇団息吹の挑戦でもあるようです。

 
第6回 東大阪中・高校生演劇ワークショップ  荒本人権センターにて
 
 乾さんの話にもあったように、劇団息吹は、演劇の楽しさを東大阪に広めようと、6年前から中・高生演劇ワークショップの中心を担います。

            
            第6回 中・高校生演劇ワークショップ修了公演 「桜2号」 ←クリック
         
            第3回 中・高校生演劇ワークショップ修了公演 「チアリーダー伝説 ←クリック

 息吹古参の劇団員坂手日登美さんもそのお一人です。取材のこの日も、ワークショップ関係の会議に出席され、稽古場には遅くに顔を見せられていました。
 坂手さんの話では、中・高生ばかりでなく、教育を担う先生方、一般の大人の方々にも演劇の楽しさを広げたいと意欲満々でした。

息吹劇団員 坂手日登美さん

 今回の「公演を応援する会」の集まりでは、町工場の様子がリアルに語られ、息吹の劇団員達は熱心に聞き入ったといいます。劇団息吹が地元・東大阪に根ざした演劇活動を展開されるよう、声援を送りたいと思います。



地図
         

   
       
劇団息吹 

所在地 〒578-0985
東大阪市中野南1番36号

 かわち勤労会館内
電話FAX 072-964-4441

Mail
gekidan.ibuki@nifty.com
ホームページ
http://g-ibuki.jp/shoukai/shoukai.html
稽古日 火・木・土 
19時~21時30が基本


  

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    ルポ Y.岡本  楢よしき  校正:駒 

 
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