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アーチスト紹介

書家 髙木誠子さん


東大阪市民美術センター 展覧会場

駆けつけた小学校からの同級生へ 感謝のギャラリートーク

 3月17日~21日まで東大阪市民美術センターで開催された書展には、多くの方々が会場に足をはこびました。

 5日間で432名の入場者があったようです。

  「書展を市民美術センターで開きたい」という念願を叶えたのは、東大阪市昭和町在住の髙木誠子さん

 入場者で、長年にわたり日展に出品されているOさん(女性)は、「古典をよく勉強されている。その上で、持って生まれた自分の感性で書いておられる。良い書展ですね」と、印象を語っておられました。


髙木誠子さん
書歴 1980~1992 柳本水煙 門下
    1994~1995 井上祥蘭 門下
    1996~2012 石川九楊 門下
    現在無所属 


創作歴 20年の集大成



髙木朋博氏(作者の夫)&参上昭明氏(作者の元同級生)

 私が印象に残った作品は「懐素自叙帖」と「泥佛不渡水」。初めての創作と書かれていた「吾心在太古」は、力強く端正に描かれた文字が印象的です。
 
 落ち着いた感じを受けるとともに、一文字一文字に心を込めて丁寧に仕上げられていて、心地よさを覚えます。

 

 会場入口すぐ右に展示されていた「七十猶栽樹………」。

 (七十歳になってまだ樹を植え
  るのかと笑わないでください
  ね。人間いつかは必ず死ぬと
  は言うものの、幸い、いつ死
  ぬかは誰にもわからないので
  すもの)

         
会場掲示から

 何かに祈るように、願いを込めるかのように、作者の渾身の思いが文字から伝わってくるような気がします。


題:「栽樹自嘲」 詩作:袁枚(えんばい)

駆けつけた友人たちと

 中央に広げられた二本の巻物。たて40センチ、横5.4メートル。
 制作は一本につき1日から2日。時間は置けないそうです。一字を失敗すると始めから書き直すとか。書道の厳しさを知ることができました。


 心優しい髙木さんと、展示作業や受付などを手伝った友人たちとの絆をあらためて感じる書展でした。  2016・3

             
           ※写真は髙木さんの知人より提供

紹介者: F・村上    校正: 楢よしき
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