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2010年10月25日掲載
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枚岡神社と周辺の山麓の森には、たくさんの野鳥が活動しています。シリーズ10回目の生駒山麓風物誌は、上下二回に分け、馴染みがあり、いつでも見られる野鳥(留鳥)を紹介します。 今回の下は、モズ、ヒヨドリ、ホトトギス、シジュウカラ、コゲラの5種。 写真提供・案内は、枚岡自然と文化愛好会の会員で、東大阪野鳥の会会員でもある矢作圭一さんです。。
※鳥の画像にカーソルをあてると、画像が変わります。
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①かわいい体に、鋭いくちばし・・・モズ
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モズは全長約20cmでスズメよりかなり大きいです。
雄は目のふちの黒い線がはっきりしています。雌に線はありますが、薄く優しい感じがします。 |
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ご覧のように、尾が長く目が鋭いです。秋口には神社、梅林、公園にやってきて、雄雌それぞれが縄張り宣言します。それを、モズの高鳴きといって、本格的な秋の訪れを知らせてくれます。留鳥なのですが、当地ではこれ以降良く見られるようになります。
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②このごろ市街地までやってくる・・・ヒヨドリ
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ヒヨドリは今回とりあげた中では一番大きな鳥です。全長で約27,5cmあります。(ムクドリの約24cmより大きい)
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尾が長くスマートに見えます。かっては山の鳥だったようですが、今は市街地を含め、そこここで見られます。
早朝より日没まで、まことにまめに行動します。暑い夏場など夜明けからやかましい鳴き声を聞くと、少し、にくらしくなることもあります。
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③普段は藪の中、日本三鳴鳥の一つ・・・ウグイス
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「ホーホケキョ」のウグイスは、日本三鳴鳥の一つです。(他はオオルリ、コマドリ) 鳴き声は主に3月から7月までですが、冬でも陽気が良い日には聞けます。でも、姿を見た人が少ないのは、普段、藪に潜んでいるからでしょう。たまたま姿を見た人は、「体色が美しくない」と言います。これは良く見られる時期が3月から5月の繁殖期で、雄が雌の気をひくために色が濃くなるからです。でも冬のウグイスは、地味な色ながら、すっきりと美しくなります。
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冬に、「チャッチャッ」と舌打ちのような声が藪から聞こえてきます。これは「笹鳴き」といって俳句の季語に使われています。
もうひとつウグイスの不思議は、雄が雌より格段に大きいこと。小鳥で雄雌が2cmも大きさが違うのは珍しいことなのです。
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④ネクタイ姿のミニ紳士…シジュウカラ
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シジュウカラはスズメとほぼ同じ大きさで全長約14,5cm。この小鳥も周辺でよく見られます。漢字では“四十雀”と書いて、シジュウカラと読ませます。
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この鳥は胸のネクタイ模様が特徴です。ネクタイで雄雌の見分けができます。太くて立派なのが雄で、細いものは雌です。えさは、昆虫、クモ、果物、種子です。3月から7月には、つがいで子育てをしますが、それ以外は群れになって生活します。
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⑤一番小さいキツツキ・・・コゲラ
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コゲラは、日本最小のキツツキです。全長は約15cmで、スズメとほぼ同じ大きさです。雄雌協力して枯木に樹洞を掘って巣を作ります。入り口は直径3~4cm。その中に、5~6個の卵を産みます。
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鳴き声は、「ギーッ」とか「キッキッキッ」など特徴ある声です。
普段は単独か、つがいでの行動が多いのですが、冬は他の小鳥たちの群れに交じって行動することもあります。
梅林とか公園などでは、ほんのすぐ近くに飛んできて、びっくりさせられることがあります。
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生駒山麓では、今回紹介した10種を含め、夏鳥・冬鳥・留鳥など100種近くが見られるようです。(『東大阪野鳥の会』調べ)
さて今回も最後に、頭の整理のため、鳥の名前テストに挑戦してみませんか?下の野鳥の写真を見ながら名前を答えてください。 |
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野鳥の名前
100 点満点 ( 合格点 60 点 )
残り時間
テストを開始するには [テスト開始] ボタンを押してください。
問 1 |
この鳥は? |
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問 2 |
この鳥は? |
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問 3 |
この鳥は? |
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問 4 |
この鳥は? |
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問 5 |
この鳥は? |
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お疲れ様でした。「採点」ボタンを押して採点してください。
結果:
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第7回枚岡自然と文化写真展の様子
於:東大阪市民美術センター
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写真提供:「枚岡自然と文化愛好会」
国定公園の指定を受ける生駒山麓は、大阪府下では数少ない自然の貴重な地域として広く知られています。府民はもとより、府外からも四季の移り変わりを求めて、登山やハイキング等に訪れます。「枚岡自然と文化愛好会」は、生駒山の四季と、そこに悠久の昔から鎮まる枚岡神社の神事、行事を写真等をもちいて記録に残し、我々の大切な文化として、次の世代に伝えることを目的としています。
会長 石橋 勇
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