2014年12月19日掲載
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生駒山麓から巣立った、上方講談師
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生駒山麓の風景 横小路から上六万寺方面を望む |
旭堂南青(きょくどう・なんせい)さんは、34歳。新進気鋭の上方講談師です。生駒山麓の上六万寺町に生まれ、地元の縄手南小・中学校で学びました。東住吉高校から、地元近畿大学に進みます。
大学卒業と同時に、上方講談界の重鎮・旭堂南左衛門に弟子入りし、南青を名乗りました。 |
旭堂南青さん |
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20歳代で、NHK番組、「ドキュメント挑戦」において、若手講談師として紹介され、若い感性を生かした活躍が注目されました。
現在、奈良テレビ「ゆうドキッ!」の金曜日のレギュラー出演など、幅広い活動を展開中です。
その南青さんが、地元東大阪でも活躍しておられるというので、さっそく取材を申し込みました。 |
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母校で“講談師アドバイザリー”!
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ここは、横小路(よこしょうじ)町にある縄手南中学校。南青さんの母校です。南青さんは、現在、ここの、アドバイザリースタッフを引き受けています。
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アドバイザリースタッフシステムは、同校の日比野功(ひびの・いさお)校長がはじめたもの。中学校に、各界の専門家・アスリートを招き、教育への助言・提言を受けたり、ゲストティーチャーを依頼したりします。すでに、多数の著名人やトップアスリートたちが来校されています。 |
東大阪市立縄手南中学校 |
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縄手南中学校から 生駒山地を望む |
南青さんは、その一員として、主に国語、社会、道徳、総合授業への助言をし、また、講談師として、高座からも生徒達に語ります。南青さんがこの仕事を引き受けたのは、中学生のときに、生活指導の担当教諭だった、日比野校長からの依頼があったからです。 |
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縄手南中学校 特別活動室にて |
この日、南青さんは、高座に座って生徒達に語ります。大志や夢を抱けば、いやなこと、腹の立つことも辛抱ができる、とのメッセージが込められています。
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生徒達に聞くと、「だいたいわかりました」との返事がかえってきました。若い先生が、「感激しました」と、南青さんに声をかけにゆく姿が見られました。 |
中学生に語る 旭堂南青さん |
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講談のあと 会議室にて |
講談に、自分の青春時代のエピソードを交えて話す南青さんは、中学生の心に伝わるよう、気を配っているといいます。講談という芸能を、若い世代の人々に知ってもらう、このような機会を生かしたいと、抱負を語られました。 |
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郷土の偉人を語る
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古地図を前に、「講談 甚兵衛」 を演じる 南青さん |
縄手南中学校での講談の次の日、南青さんは今米にある川中邸に姿を見せました。ここは、大和川付替えに功績のあった庄屋・中甚兵衛(なかじんべえ)ゆかりの屋敷です。 |
中甚兵衛ゆかりの川中邸 秋の風景 |
完成した 漫画本 「中甚兵衛」 |
ここでは、毎年、春と秋に、子どもから大人までを対象にした、美杜里乃屋・愉会(みどりのや・ゆかい)というイベントが開催されています。
今年は、大和川付け替えの歴史と、中甚兵衛たちの働きぶりを、子どもたちに伝える漫画本「中甚兵衛物語」が完成しました。
これを記念して、第8回となる今回は、旭堂南青さんの講談がおこなわれることになりました。 |
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南青さん演じるのは、ネタおろし※の「講談 甚兵衛」。軽妙な語り口に、会場は大いに沸きます。上方講談は落語と違い、講談師が、自分で話の肉付けをします。そのため、現場にいったり図書館で調べたりの、苦労もします。今回の中甚兵衛の話も、「へえ!そんな説もあるんだ」と、楽しく、興味深く聞かせてもらいました。
東奔西走、油が乗った南青さんの活躍を、期待します。みんなで応援しましょう。
※ネタおろし=初めて高座で演じること
旭堂南青公式ホームページ “みなみの青大将”←クリック |
講談 甚兵衛 を演じる南青さん |
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<動画>上方講談師 旭堂南青 in東大阪
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ルポ:楢よしき 写真:竹田光雄 渉外:F・村上 校正:R・駒
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