2015年6月13日掲載
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東大阪市民美術センター |
東花園の東大阪市民美術センターにおいて、現在開催中※の「河内の原風景」写真展をご紹介します。
※会期 5月30日(土)~6月28(日)
月曜休館
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今回の企画は、写真を手がかりにして河内が歩んできた原風景をふりかえりつつ、今のふるさとの風物まで紹介しようとするものです。
写真家の故田中幸太郎氏が撮った貴重な写真を、所蔵する枚方市が今回の展覧会のために提供しています。また、地元の写真愛好家集団※も協力し、ボリュームのある展示となっています。別室では、中甚兵衛ゆかりの川中邸の屋敷林の四季と今昔※が観賞できます。 |
写真家 田中幸太郎氏 |
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※親和写真同好会 枚岡自然と文化愛好会 枚岡写真クラブ フォトクラブジール
ふれあい写真クラブ マツダフォトクラブ (50音順)
※今米緑地保全会 川中熙子 川中知子 |
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展示されている田中氏の作品は、主に昭和35年から36年にかけて撮影されたものです。このころ日本が急速に変わりはじめますが、河内の原風景はいまだ色濃く残っています。リヤカーや水郷農家、のぞきカラクリなどの光景が懐かしさを感じさせ、氏の人々への深い愛情が伝わってきます。 |
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地元の写真愛好家も協力
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以下の写真は、クリックすると拡大できます。 |
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河内平野遠望 S27 石橋勇 |
びゃくしん S35 枚岡神社御神木 石橋勇 |
枚岡梅林花見風景Ⅰ三味線 S29 石橋勇 |
生駒山 花園ラグビー場東側より S27 石橋勇 |
枚岡神社宮入 S27 石橋勇 |
昭和27年から29年ごろの写真を提供したのは石橋勇さん。枚岡自然と文化愛好会と枚岡写真クラブの会長を務めておられます。
来館者は、写真を見ながら話に花が咲きます。枚岡神社のびゃくしんのご神木は、写真でしか見られなくなりました。
枚岡自然と文化愛好会の中川忠雄さんも、昭和35年頃の写真を提供しています。
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河内平野 額田付近 S35頃 中川忠雄 |
放し飼い (新池島町)S35頃 中川忠雄 |
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ふるさと再発見
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暮れる棚田 津田廣志 |
雪の日 (豊浦橋) 故 永田正孝 |
峠の初夏 (暗峠) 村田恭三
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過去の白黒の世界から、一転して今のカラーの世界へ。私たちのふるさとの現在が写し出されています。
「えっ、こんなところがあったの?」と、驚く声が聞かれます。 |
冬景色 (枚岡梅林) 西田たち子
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涼 (枚岡公園) 井上満 |
「ここに来て、改めて地元の美しい風景に感動した」との声も聞かれます。普段私達がなんとなく過ごしている日常ですが、写真は感性鋭く本質に迫ります。見るものに新鮮な感動を呼び起こし、ふるさとの大切なものを発見させてくれます。
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神津嶽 (東豊浦町) 住友廣巳 |
綿帽子 (上四条町) 中川忠雄 |
大樹 (枚岡神社) 猪俣宏信 |
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鳥や動物の写真もいっぱい
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アオバズク・ヒナ (枚岡神社) 矢作圭一 |
サンコウチョウ (東豊浦慈光寺) 矢作圭一 |
ホンドリス 中村新一 |
生駒山麓を擁する私たちの地元は、動物、ことに鳥の楽園です。しかし、私たちが山に入って見ることはむずかしく、撮影にいたっては不可能に近いことです。写真愛好家は、忍耐と愛情で奇跡を起こします。動物たちの仕草まで見ることができるのはとても幸運なことです。
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「この瞬間にも動物たちがあの山に棲んでいる」と、想像するだけで豊かな気持ちになれそうです。会期は、6月28日(日)まで、21日(日)には2時からギャラリートークがあります。ふるさと再発見ができる写真展。オススメです。
以上の写真作品は枚岡自然と文化愛好会の関係者のもので、掲載の許可をいただ
いています。ただし、掲載写真は一部改変を加えてあり、原作とは色調等異なります。 |
“河内の原風景”写真展
写真家 田中幸太郎と市民が撮った自然
会期:5月30(土)~6月28日(日)
開館時間:10:00~17:00 入館は16:30まで
休館:月曜日
入場料:一般300円
※中学生以下、65歳以上、障がい者は、証明するもの持参で無料
問合わせ:072-964-1313 東大阪市民美術センター |
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<動画> 河内の原風景 写真展 |
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ルポ:楢よしき 校正:駒
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