2015年10月10日掲載
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六万寺町にある梶無(かじなし)神社をご存知ですか。歴史愛好家や野鳥愛好家だけでなく
広く知られた式内社です。その神社の社殿修築竣功20周年を記念して、10月3日に奉祝
大祭が行われました。その奉祝大祭で雅楽の演奏がおこなわれます。はるばる三重県伊勢
市から雅楽部の学生さんたちがやってくるというので取材に出向きました。
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社殿修築竣功20年奉祝大祭
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奉祝大祭での 神楽舞奉納 & 舞楽奉納 |
瓢箪山駅から徒歩で南へ15分のところにある梶無神社。社伝では、祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の夫婦2神。伝承では、神武天皇東征のおり、日下の戦いに破れ、船の梶を失って漂着した土地に神社が建てられたといいます。
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奉祝大祭の日の社殿 & アオバズク |
この神社には大きなクスノキがはえており、そこに毎年アオバズクが営巣することでも知られています。かわいい雛が見られるころにはたくさんの写真家がやってきます。
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好天にめぐまれたこの日、少し風があって、秋らしいからっとした気候。宮司の川上恵三さんをはじめ神職たちが、多くの参列者の前で、奉祝大祭を粛々とすすめてゆきます。 |
川上恵三宮司による神事 & 同 |
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玉串奉奠 地元神社関係者 & 地元の方々 |
地元の人々が次々に玉串を奉奠(ほうてん)します。近隣の枚岡神社・石切神社・瓢箪山稲荷神社をはじめとする神社関係者も奉祝大祭に参列されていました。 |
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雅楽を奉納演奏
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皇學館大学の雅楽部にみなさん 手前が筝(そう=こと) & 神事でも活躍 |
神事に引き続き、川上宮司の司会のもとで雅楽の奉納が行われました。演奏は皇學館大学雅楽部の学生さんたち。
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皇學館大学は三重県伊勢市にある文科系の大学で、神職をめざす教育課程があります。
川上宮司もかつてこの大学で学び、雅楽の楽器の一つである鞨鼓(かっこ)の経験がおありとか。終始、目を細めて後輩が演じる姿を見ておられました。 |
雅楽奉納の司会を務める川上宮司 |
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篳篥(ひちりき)と笙(しょう) & 鉦鼓(しょうこ) |
皇學館大学の雅楽部は、50年を超える伝統があります。定期演奏会はもちろん、伊勢神宮や要請のある神社での奉納演奏などの活動を活発におこなっています。 |
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その見事な演奏ぶりに驚かされました。それもそのはず、伊勢神宮の楽師らの指導を仰ぎ、各楽器の演奏のほか、舞楽・祭祀舞の練習にも励んでいるようです。 |
鞨鼓(かっこ)と琵琶(びわ) & 釣太鼓(つりだいこ) |
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陵王(りょうおう)の面 & 抜頭(ばとう)の面 |
前半は楽器による演奏(管弦)と浦安の舞(神楽舞)が奉納されました。後半の部では二つの舞楽が演じられました。
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恐ろしい仮面を着けて戦った北斉の蘭陵王(らんりょうおう)にちなんだ陵王。つぎに、赤くて怖い胡人の面をつけ、猛獣を倒した喜びを舞う抜頭(ばとう)です。 |
浦安の舞 & 龍笛(りゅうてき) |
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退出する雅楽部のみなさん & 抜頭の一場面 |
2時間近くの熱演でした。奉祝大祭の参列者は、喜びの日に華を添えてくれた学生さんたちに、惜しみない拍手を送っておられました。取材の私たちも、すてきな時間を過ごすことができました。
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<動画> 梶無神社 雅楽奉納
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ルポ:F・村上 & 楢よしき 校正:駒 |
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