今どうなってるの?!東大阪
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ふるさと東大阪2015年12月15日掲載





 
 大和川付け替えの功績で知られる今米村の庄屋中甚兵衛。そのゆかりの屋敷
として知られる川中邸。この冬も“美杜里乃屋・愉会”が催された。今回で第10回
を迎え、ゲストに乙女文楽座の遣い手と、解説の文楽人形細工師 菱田雅之さん
が招かれた。乙女文楽の公演という初めての体験に期待がふくらむ。
 
 
      
<動画> 美杜里乃屋・愉会 乙女文楽座ミニ公演 ←ジャンプ
       <動画> 美杜里乃屋・愉会 屋外のようす ←ジャンプ
          
                           
               <関連記事> 文楽人形細工師 菱田雅之さん ←クリック
              
     


第10回美杜里乃屋(みどりのや)愉会(ゆかい)

乙女文楽がやってきた


乙女文楽座ミニ公園  傾城阿波鳴門 巡礼唄の段  A&B

 ここは東大阪市今米にある川中邸。今回で10回目の美杜里乃屋・愉会が催されます。


今米にある川中邸と屋敷林
 催しでは毎回、ゲストを招いて楽しませます。今日のゲストは、乙女文楽座の遣い手三人と、解説を担当する文楽人形細工師で、地元吉田に工房「雅舎」を構える菱田雅之さん
吉田光栄さん
吉田光昇さん
吉田光乃さん
  
 菱田さんは軽妙な語り口で文楽人形や乙女文楽と演目について解説してゆきます。
 初めて聴くことばかりで、参加者は興味津々です。間近にみる人形の動きにも感嘆の声が上がっていました。

吉田に工房を構える文楽人形細工師
菱田雅之さん


耳紐(みみひも)で人形のかしらを操る
 そもそも、大阪で乙女文楽が生まれたのは大正期のころ。従来の三人で遣う文楽人形を一人で遣う方法が考案され、女性が演じました。戦中・戦後に活動休止に追い込まれましたが、平成に入って復活されました。
 
 
 乙女文楽座は、1994年
(平成6年)に結成され(主宰は故土井順一氏、座長は吉田光子氏) 1997年(平成9年)3月、国立文楽劇場にて旗揚げ公演が行われました。現在、大阪を拠点に近畿各地で活動を続けています。



 今回の演目は、二人三番叟※1傾城阿波
鳴門 巡礼唄の段
※2。参加したほとんどの
人が乙女文楽を観るのは初めてです。終わっ
ての感想は異口同音に「来てよかった」と、満
足されていました。
 取材の記者も、娘
おつると実の母お弓の再
会と別れにホロッときてしまいました。


  ※1 ににんさんばそう 
  ※2 けいせいあわのなると じゅんれいうたのだん


                乙女文楽座 ← クリック

太股に着けた足具に人形の足
を固定して操る



<動画> 美杜里乃屋・愉会での乙女文楽ミニ公演





屋外でも楽しい催し 


乙女文楽の公演のあと屋外にて


ボランティアスタッフがお世話してくれます
 冬の美杜里乃屋・愉会の恒例となった焼き芋が大好評です。
 さつま芋を濡れた新聞紙に包み、それをホイルで巻いて焼き上げます。
 

 
 この日は、晴天ながら少し肌寒い天気。温かいお茶と、ホクホクの焼き芋は何よりのご馳走となりました。
ホクホクして甘い焼き芋

木の実細工のコーナー
 傍らでは、子どもたちに人気の木の実細工のコーナーがにぎやかです。
 
生駒ネイチャークラフトクラブの会員さんたちが、子どもの制作の手伝いをします。

 目を輝かせて工作に取り組む子どもたちの好奇心は昔と変わることがありません。
 このような機会があれば、本来具わっている創造力を発揮できます。
 

どんなの作ろうか・・・

 今回の催しも、大人から子どもまで大いに満足し楽しめたようです。最後に、多くのスタッフの方々の活躍が印象に残ったことを記しておきます。



<動画> 美杜里乃屋・愉会 屋外の催し


ルポ:楢よしき  校正:駒
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