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2017年2月10日掲載 |
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今年の節分は2月3日でした。といえば、「おかしなことをいうなぁ」 「節分は2月3
日に決まってるでしょ」と、突っ込まれそうですが・・・。立春の前日が節分の日と決ま
っているので、立春の日が移動すると節分も自動的に変わります。過去には2月4日
のときもあったし、未来の2025年からは2月2日になることが決まっています。お天
道様(天体運行)の加減です。さて、本題に戻りますが、昔から季節の変わり目の節
分には「邪気」が生じるとされてきました。この邪気を祓うためにいろいろな儀式がお
こなわれます。よく知られているのが「鬼は外、福は内」の豆まきです。
今回の取材は、豆まきとは違う「邪気祓い」を二ヶ所で取材してきました。
目次
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ここは近鉄永和駅前にある百済山(ひゃくざいざん)長栄寺。古くからの名刹で、慈雲尊者が再興した寺として知られています。
この日、正面の護摩堂が開かれ、修験道の装束をした多くの方々によって、柴灯護摩(さいとうごま)がおこなわれようとしています。 |
護摩堂の前で柴灯護摩の法要 |
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ここで「邪気」を祓うのは、法矢や法剣。「臨・兵・闘・・・」 の九字護身法も登場します。
なにより、炎と煙の中で唱えられる般若心経は、参拝者も唱和して心に響く迫力がありました。 |
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残り火の上に焼けた丸太を組んで行う火渡りは、一人一人の厄を祓い、健康をもたらすというので大人気。初めてという方も経験者に励まされ、靴と靴下を脱いでおられました。 |
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<動画>長栄寺節分会 柴灯護摩と火渡り
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②枚岡神社節分祭 千灯明行事
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ここは、河内国一之宮枚岡神社です。節分祭の主な儀式は夕刻から執り行われます。夕闇が迫るころ、境内の灯籠や提灯に灯がともされます。参拝者がローソクの入ったコッブ型の容器を参道沿いに並べて献灯する姿も見られました。 |
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拝殿横では、6時ごろから威勢のよい餅つきが始まりました。氏子総代や神社関係者がつき立ての餅を用意し、参拝者に厄除けのぜんざいやきな粉餅をふるまいます。授与所には長蛇の列が出来ました。 |
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暗さの増す中で、祈祷木焼納祭(きとうぼくしょうのうさい)が始まりました。
参拝者が願い事を書き示した祈祷木を神職が焚き上げ、諸願成就を祈ります。その際、祝詞の「大祓(おおはらえ)」が唱えられます。参拝者の中にはそらんじる人もおられました。
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節分の日のクライマックスは、湯立神事(ゆたてしんじ)です。又の名を湯神楽と呼ばれるように、巫女さんが雅楽のリズムに合わせ、笹の枝に含ませた熱湯を撒き散らします。この湯に当たれば邪気が祓われ、健康になるといわれます。 |
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正面かぶりつきの場所では、人々はレインコートやフード付きの服で陣取り、熱湯のしずくをかぶります。この儀式に使った笹は、縁起物として参拝者が持ち帰ります。節分の厄祓いにもいろんな形があるものです。みなさんは節分の日に、どんな厄祓いをされましたか? |
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<動画>節分祭千灯明行事 枚岡神社
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ルポ K・東野 楢よしき 校正:駒
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