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2017年3月5日掲載 |
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今回の取材は、取材車を用意し二班に分かれておこないました。ところは
生駒山中。林野火災(山火事)を想定した東大阪市消防局の大規模な消火訓
練を許可を得て密着取材しました。規模が大きいのに市民の目に触れること
はありません。東大阪の多くの面積を占める生駒山地。その林野を守る緊迫
した訓練の現場をご覧ください。生駒山を見る目が変わるかもしれません。
目次
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2月15日(水)、生駒山で林野火災実動訓練(以降:火災訓練)がおこなわれました。東・中・西三つの消防署が合同でおこなう規模の大きな訓練。多くの消防署関係車両が集結し、張り詰めた空気が漂います。取材陣も身が引き締まる思い。 |
鳩まめ倶楽部の取材車 |
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訓練に参加するのは、東消防署36名、中消防署36名、西消防署53名、通信指令室7名。そのほか、本部や視察を含めると総勢150名ほどの火災訓練です。
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訓練は主に三つ。
①採水訓練(水源確保)
②ホース延長の訓練
③消火の訓練
らくらく登山道の客坊大橋の南東斜面と、なるかわハイキングコース沿いから出火したとの想定。訓練は、鳴川谷から客坊谷にかけての一帯でおこなわれます。
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訓練地図 クリック:拡大 |
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客坊大橋 &本部 &発煙筒の煙 |
客坊大橋の上には訓練本部と現地指揮所がおかれ、トランシーバーでの緊張したやりとりが聞かれます。
火災が発生したとされる地点では発炎筒がたかれ、もうもうと立ち込める煙で、さらに緊迫感が高まります。 |
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②山火事は水源確保が第一
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水を確保する作業 |
言うまでもなく、消火活動で大事なのは水。しかし山火事では水の確保が一番の難点なのです。水源から水を吸い上げ、ホースを延長して出火場所まで運ぶというのは相当ハードな作業のようです。 |
現地指揮所 |
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沢に重いポンプを降ろす |
水の確保に従事する隊員たちのようすを、間近に見せてもらうことができました。重いポンプを沢に降ろすグループ、ホースを長距離にわたり延長するグループ、中継ポンプ車を操作するグループと、どの一つが欠けても放水にいたることができません。 |
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③いよいよ放水開始!
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放水開始! |
水を確保する作業が完了。ただちに出火想定の現場に水が送られてきます。待ちに待った放水の開始。
足元が不安定な斜面での放水銃の操作は、大変困難な作業です。
実際の山火事ならば、この現場は命に危険のあるところ。隊員の顔にも緊張感がみなぎります。 |
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水の確保、送水、消火、通信の各部署の緊密な連携を見ることができました。息の合った動きがなければ消火活動は進みません。机上ではなく、実動訓練による経験の蓄積が大切だとわかりました。 |
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④山火事の緊急時に備えて
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訓練終了後の講評 |
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平川正隆警備課長 |
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現地指揮所 |
日本の国土は67パーセントが山林。山火事が発生する可能性が高いのです。私たち東大阪市も、生駒西麓の広大な山林を抱えていて他人事ではありません。日々の警戒と備えは欠かせません。事実、2011年(平成23年)に火災が発生していますが、小規模のうちに消火されています。 |
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全国の山火事の原因の第一は「たき火」で、原因の30パーセントを占めています。その他はタバコの火など・・・。近年はアウトドアブームで入山者による火の不始末が増えているようです。これから春に向かいますが、今は降雨量が少なく乾燥しているので注意が必要とのこと、私たち市民も気をつけながらアウトドアを楽しみたいものです。
林野火災の拡大をくい止める活動に敬意を表して紹介を終わります。訓練のみなさま、お疲れさまでした。
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<動画>訓練現場から 訓練2・3のようす
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<動画>訓練現場から 訓練1のようす
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参考:消防庁ホームページ 林野火災Q&A
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ルポ K・東野 Y・川口 F・村上 楢よしき 校正:駒
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