今どうなってるの?!東大阪
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 2017年7月16日掲載
                                   
                     
 近鉄石切駅から北側に日下山
(くさかやま)と呼ばれる山林が広がっています。
そこに、パンドラの丘と呼ばれるところがあります。昔、孔舎衙健康道場という
療養施設があり、そこを舞台にした小説「パンドラの匣(はこ)」が太宰治によっ
て書かれました。その小説の題に因んでつけられたのがパンドラの丘。
 その丘や日下山一帯を市民が憩える場にしようと活動する団体があります。
“ど-なってる東大阪”取材陣が活動の様子を見学しました。


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 日下山を里山へと再生←ジャンプ   
 和気藹々と楽しく←ジャンプ
 ユーチューブ 会の作業風景←ジャンプ
 日下山を市民の宝に←ジャンプ
 ユーチューブ 会へのインタビュー←ジャンプ

   
              
 日下山を里山へと再生
 



東大阪市の天然記念物 ヒトモトススキ
 ここは生駒西麓の日下町。史跡や昔からの伝承の多い地域です。高台にある日下新池(天女池)は、東大阪市の天然記念物のヒトモトススキの自生地。このあたりは昔から、河内平野が一望にできる風光明媚なところとして、かっては池畔に「日下遊園地」や旅館が建っていました。のちには療養施設「孔舎衙健康道場」が建設されます。太宰治は、この健康道場を舞台にした小説「パンドラの匣(はこ)を書いています。ところが、健康道場がなくなってからは寂れてしまいます。

三澄啓治さん
第25回全国「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰時
 今から20年近く前、日下リージョンセンター企画運営委員会主催の「緑の楽校」の受講生の西野早苗氏(初代代表)たちがこの場に来て、その荒れように驚きます。ゴミの不法投棄があり、かっての山道も消えかかっていました。これは放置できないと、運営委員たちを中心にして、2002年(平成14年)に「日下山を市民の森にする会」以降:会)が結成されました。二代目代表山口三了みつのり)さん、そして現在の三代目代表三澄啓治さんへと活動は引き継がれてきました。 

東大阪市設置の案内版
 会は、整備作業だけでなく、市民や児童・生徒たちへの啓発活動にも力を入れています。旺盛な活動が認められ、東大阪市、大阪府、東大阪ライオンズクラブなどからの支援を受けています。今年の地域まちづくり活動助成金交付事業のまちづくりファンド部門にも認定されています。 


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 和気藹々(わきあいあい)と楽しく



会のみなさん(“どーなってる東大阪”取材陣もいっしょに)

木に名札をつけるのも活動の一環
 会の登録会員は70名ほど。毎月 第2日曜日の午前9時~午後3時の活動を決めています。(不定期に臨時活動あり、8月は休み) ある会員の方に伺うと、月一回では森の整備がはかどらないので月二回来ているとのことでした。 

せせらぎゾーンの整備  ヒオウギズイセンが咲いていた

会員の岡山一男さん
 花園西町から通っている岡山一男さん(80)にお話を聞きました。岡山さんは会の設立の初期から参加されています。コツコツと自分の出来ることをやっておられるとのこと。「鳥の鳴く声が聞こえるようになり、成果が見えてきてうれしい」と、語ってくださいました。

日下新池の池畔 東大阪ライオンズクラブが寄贈したテーブルと椅子

差し入れの氷がうれしい
 作業は決して楽なものではありません。会のモットーは、「無理をしない」「休みながら」です。山口副代表からの氷の差し入れもあったりで、楽しみながら作業を進めている様子がうかがえます。


<ユーチューブ>
 会の作業風景



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 日下山を市民の宝に



山口真治さん       洞川康子さん
 三澄代表が所用で東京に出かけておられるため、副代表の山口真治さん(56)と、幹事長の洞川(どうかわ)康子さん(73)に応対してもらいました。山口さんは前代表のご子息で、製氷業を営んでおられます。しかし、もう一つの顔は、“自然環境保全指導員”。生駒山麓の東大阪市域の北半分を担当されています。

日下山整備計画 クリック:拡大
 会は、パンドラの丘をベースに、遊歩道を整備しようと考えています。そして、日下山にいくつかの特徴あるゾーンを設け、訪れる市民が楽しく散策できるよう作業を進めています。


 さえずりの森(小鳥の森)ゾーン、竹林・花ゾーン、せせらぎゾーン、モチツツジゾーン、ヒノキゾーン


  日下山を市民の森にする会 ホームページ
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キツリフネの花
 パンドラの丘はよく整備されています。北側の斜面は少し湿り気を帯びていて山野草のキツリフネが花を咲かせていました。

日下新池
 今年の遅くとも11月ごろまでに、日下新池の池のほとりにトイレが完備されます。自治会と財産区の協力を得て、会が市に申請し認められたものです。市民にとってこの場所が一層足を運びやすいところとなります。河内平野を一望にできる絶好のロケーション。ぜひ立ち寄ってください。 

<ユーチューブ>
 会への
インタビュー


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ルポ Y・岡本 F・村上 R・山口 A・福田 楢よしき  校正:駒 

 
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