東大阪市でおきている様々な事柄で、「どうなっているの？！」を独自に取材。 市政情報、地域の情報を皆様に提供している地域密着型情報配信サイトです。

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2018年4月29日掲載 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　どーなってる東大阪では長い間、生駒西麓の下六万寺町にある養 魚池が気になっていました。どんな方が、どんな魚を養殖されている のか？外からではうかがい知れません。今回、ようやく取材ができま した。事業主は山口養魚場さん。河内名産の「河内ブナ」を、かなり の規模で全国的に出荷されていることがわかりました。大発見です。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　index ①　生駒西麓山口養魚場訪問←ジャンプ ②　河内名産河内ブナを育てる←ジャンプ ③　水揚げして全国へ←ジャンプ ユーチューブで見る　河内ブナを育てる←ジャンプ 　　　　　　　　　　　　ユーチュブで見る　河内ブナの水揚げ←ジャンプ 　 　　 ①生駒西麓山口養魚場訪問 　ここは生駒山の麓、下六万 寺町にある養魚池。国道１７ ０号沿いにあって、地元の人 には見慣れた光景です。し かし、どんな魚を育てている のか、知る人は少ないようで す。そこで今回、取材を行い ました。事業者は「山口養魚 場」さんです。４月中旬に訪 問しました。   四代目　山口裕之（ひろじ）さん 　取材に応じていただいたの は山口裕之（ひろじ）さん。 養魚場の四代目に当たりま す。地域の世話役を数々引 き受けておられ、そのかたわ ら、広い田畑の世話もされて います。東大阪市の品評会 ではやさい部門の最優秀賞 に輝きました。 　その活躍の広さに驚きなが ら養魚場の仕事をお聞きしま した。 　 上に戻る←クリック ② 　河内名産河内ブナを育てる　　 　 元気な河内ブナ 　　　 取材に応じていただいた山口さん 　そもそも、「河内ブナ」の由来は？ 　河内ブナは、１００年ほど 前から品種改良によって河 内で作りだされたものです。 　かつてあった京都の巨椋 池（おぐらいけ）に生息していた ゲンゴロウブナがルーツで す。ゲンゴロウブナは、雑食 性ですが、河内ブナは植物 プランクトンを食べます。味 がよく身が多いのが特徴で す。また釣り人からは引きの よさで好評です。大阪の名産 品としての誇りをもって育て ています。 　　　　 河内ブナ　＆　ゲンゴロウブナ 　どんなところに集荷しますか？ 　大半は釣り池です。食用は 少ないですが、鮒寿司、鮒料 理に使われます。東大阪で は、布施の淡路屋さんに卸し ています。 河内ブナの卵 　　　そのほかの魚の養殖は？ 　コイ、キンギョ、モロコ、淡 水エビ（エサ用）も養殖してい ます。 ゆだんならない鳥 　　どんな苦労がありますか？ 　生き物ですから、エサ、酸 素不足、病気が気になります。 大小２０の養魚池を毎朝分担 して状態を見回ります。 　カワウなどの鳥の被害には 頭を悩ませます。網を張って 自衛していますが、網をくぐっ て入り込むことがあるので油 断できません。 　　　　　　　　　　　五代目　　　　　　　　四代目 　　　　　　　甥の山口裕二朗さん　　　山口裕之さん 　　五代目に期待することは？ 　自分が若い頃は、つい夜更 かしから寝坊し、叱られた思 い出があります。今となれば 生き物相手の仕事の厳しさを 父は伝えたかったと思います。 五代目には、お得意さまを 大事にし、自分なりの工夫を 編み出してほしいと思います。 　 ユーチューブで見る　河内名産河内ブナを育てる 　 上に戻る←クリック 　　 ③水揚げして全国へ　　　 河内ブナの水揚げ風景 水揚げ風景 　別の日に、河内ブナの水揚 げの様子を見せてもらいまし た。ところは、下六万寺町の 梶無神社のすぐ北にある養 魚池。作業は朝。あらかじめ 少し水を抜いた池に網を入れ ます。 水揚げ風景 　養魚場の人に言わせれば、 この池は小さいそうです。大 きいものだと、７町から８町あ るとのこと。１町は３０００坪 だから相当大きい池もあるよ うです。作業のみなさんは、 息もぴったりと手早く仕事をさ れています。 トラックで出荷します 　 　河内ブナを積み終えると、酸 素タンクを備えたトラック２台 は、そのままお得意さんのも とへと走り去っていきました。 　 ユーチューブで見る　　河内ブナの水揚げ 千代田湖　千和　ホームページより 　 千代田湖　千和ホームページより 　ここは山梨県甲府市にある 千代田湖。山口養魚場から 送られてきた河内ブナが放流 されています。 　こうして、山口養魚場では、 東北から九州までのお得意さ んに河内ブナを出荷していま す。灯台下暗しと言います。 　今回、河内のすばらしい名 産品を発見しました。 　かつて、河内ではフナやモロコ、淡水エビを使った郷土 料理があったそうです。伝統を絶やさない復活プロジェ クトもあると聞きます。河内ブナが東大阪の食生活に再 登場する日が訪れるかも知れません。 上に戻る←クリック 　 　取材　Ｋ・東野　楢よしき　　校正：駒　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑上に戻る 　ご意見・ご感想をお願いします。　一番下をクリック　↓ トップページに戻る Copyright donatteruno All right reserved.