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2018年6月7日掲載 |
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今の時期、全国的に田植えが進んでいます。ここ、生駒西麓・河内國一之
宮枚岡神社の神域でも田植えがおこなわれました。意外と思われるかも知
れませんが、これまで、枚岡神社が収穫する自前の田畑がありませんでし
た。それが、篤志家によって土地が寄贈されたことで、念願の田畑を持てる
こととなりました。一昨年から、神社関係者の整地、開墾、試行栽培がおこ
なわれ、今年になって市民団体による本格的な田植えがおこなわれました。
ゆくゆくは、神田として御田植祭などをおこないたいと期待がふくらみます。
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寄贈された土地を整地 |
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生駒西麓のある高台の土地が今
回の取材地です。枚岡神社境内の
北側に隣接するこの土地は、昔は
宅地でした。今は空き地になってい
ます。
今回、持ち主が枚岡神社に土地を
寄贈することとなりました。
申し出を喜んだ神社は、その活用
方法の模索をはじめました。一昨年
のことです。
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2018年の春の作業 |
濱上晋介さん |
さっそく、神社の権禰宜、
濱上晋介さんを中心に、氏子
や有志たちが整地、開墾作業
に取りかかりました。目的は、
田は神田(しんでん)とし、畑は御
園(みその)として、自前のお米
や野菜を四季折々の神事での
供え物としようと考えてのこと
です。
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野菜が育つ畑 |
水は、山の水をパイプで引い
きました。過湿気味のところは
、排水溝を掘りました。田んぼ
は、底や土手を突き固めてつく
りました。農法は、農薬や化学
肥料をできるだけ使わないやり
方です。
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畑づくりに協力する荒井将弘さん |
昨年の試行で、米の収穫に成
功しました。11月の新嘗祭(にい
なめさい)の神事では、新米が献
上されました。また、2月の節分
祭では鏡餅として奉納され、ぜ
んざいの餅が参拝者にふるま
われました。稲藁(いなわら)は、
注連縄(しめなわ)の一部に使わ
れるなど、大いに活躍しました。 |
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氏子総代 東野勝紀さん & 守る会副会長 清水 馨さん |
二回目の田植えとなる今
年は、ひらおかの森を守る
会(会長:西田 猛氏 )が行いま
す。守る会は、日常的に枚
岡神社鎮守の森を中心とし
た枚岡の森を保全する活動
をおこなう市民団体です。
ゆくゆくは、正式な神田と
して御田植神事が出来るこ
とを願っています。 |
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ひらおかの森を守る会の田植え風景 |
5月26日(土)、ひらおかの森を守る会が主導して、田植えがおこ
なわれました。 |
苗は大津神社の氏子から |
もち米の苗は水走(みずはい)の
大津神社の氏子の農家から譲
り受けました。大津神社といえば
、そこに祀られる津速比売(つはや
ひめ)は、枚岡神社の主祭神、
天児屋根命(あめのこやねのみこと)
の乳母神(うばがみ)にあたります。
不思議な縁を感じると、参加者
は語っておられました。
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最初はおそるおそるの子どもたち |
田は80平米ほど。田植えが初
めての人を含め、10数人が田ん
ぼに入りました。子どもたちは最
初、手に泥がつくのを嫌がってい
ました。でも、しだいに慣れてきて
、田植えを楽しんでいるようす。
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ツバメが飛んできて、巣づくりの泥を運んでいる姿が見られま
す。夜には蛙が鳴くそうです。ひらおかの森に、新しい里山の田
んぼが誕生しました。 |
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田植えのあとの記念写真 |
除幕式の 中東 弘宮司 |
田植えが終わったあと、土
地を寄贈した方を顕彰する
碑の除幕式がおこなわれま
した。
そこで、中東 弘宮司は、
感謝の言葉とともに、この田
畑への想いを語られました。
自然の循環を大切にし、農
薬を使わず、生き物と共生す
る農法。子どもたちの農業体
験ができる田畑へと期待が膨
らみます。
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眼下には、河内平野が広がっています。この地で、稲がすくすくと
育ってくれることを祈りたいと思います。 |
田畑は、絶景の高台にあります |
ユーチューブで見る 神田づくりへ大きな一歩
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取材 K・東野 楢よしき 校正:駒
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