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2020年8月21日掲載 |
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昨年の年末に発行された「ゆうゆう」(日下リージョンセンター広報紙)の
一面に、地元在住の“女流書家”のことが大きく取り上げられていた。編集
会議では話題となり取材を計画したが、コロナの影響で時期待ちとなって
いた。このたびお会いすることが叶い、日下リージョンセンターに向かった。
index
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登里恵月さんの作品 一部 |
日下リージョンセンター広報紙 |
日下リージョンセンター入口 |
広報紙に載った書家さんと
日下リージョンセンターで待
ち合わせをしました。やって
来られた柔和な感じの女性。
お名前は登里恵月(のぼりざと
・けいげつ)さん。生駒山麓の日
下町六丁目にお住まいです。 |
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登里恵月さん(本名恵子さん) |
広報紙には、恵月さんの略歴
が紹介されています。
・書道研究温知会 理事
・書道・心光会 副会長
・毎日書道会 審査会員
書家としてかなりの力量をお
持ちのようです。話しぶりや物
腰から優しいお人柄が伝わっ
てきます。
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書道研究温和会 月刊誌 |
さっそく、書道の道に入られ
たきっかけや、研鑽の道のり
を聞かせていただくことにしま
した。 |
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②この道に導かれて
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何度も書いて研究されるという |
恵月さんの作品 |
恵月さんが書道と出会った
のは小学2年生。幼な友達の
おばあさんが開く習字教室に
通いはじめました。上手に書
いていたとは言えないが、習
字の時間が好きだったそうで
す。自分に自信が持てなかっ
た幼い日に、字を書くことが
何らかの救いになっていたの
でしょう、と回想します。
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恵月さんの作品 |
恵月さんの作品
クリック:拡大 |
恵月さんの作品
クリック:拡大 |
それ以後も、恵月さんと書道との関
係は続きます。思春期にやめたいと
思う時がありましたが、母の励ましも
あり続けてこれました。おかげで30
歳ごろに温知会の師範に合格します。
結婚して日下町に引っ越しをしてき
ましたが、そこで大きな転機が訪れま
した。近所で書道教室を開いている人
から「かわって書道教室を引き受けて
」との打診です。悩んだ末に引き受け
ることにしました。
ここから、恵月さんの書道との本格
的な「格闘」が始まります。その時々
の人との出会いによって書の道へと
導かれました。
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③生徒たちと共に歩む
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目の前で書いて頂きました |
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書道教室をはじめて、い
ろいろな性格の子どもや生
徒たちと接することになり
ます。能力の開花には個人
差があり、それぞれ伸びる
“とき”があります。この子
変わってきたなと発見でき
るのは先生としての醍醐
味と言います。 |
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基本の楷書が大切と |
現在、書道講座なども主
宰しています。教室では、た
だ字を教わるだけでなく、そ
の時間に充実感を味わって
ほしい、と恵月さんは言いま
す。自身の長い経験からの
言葉でしょう。
一方、子どもや生徒たち
から背中を押されて書家と
して成長する面もあると言
います。 |
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登里恵月さんによる手本 温知会月刊誌「学生なにはづ」2020・6月号 |
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温和会 児童・生徒の月刊誌 |
生徒たちに対し指導者とし
て恥じることのない技術を磨
くこと。自らに課す戒めです。
恵月さんの書家としての原
動力はここにあるようです。
同じく書を志す生徒たちと
共に高みに向かって歩み続
ける姿に、真の教育者の気
概を見る思いがします。
貴重な対談をさせてもらい
ました。 |
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<動画>女流書家 登里恵月さん 訪問
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取材:村上 山口 楢
編集:楢 校正:駒 SE:クニヒコ
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