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2021年10月21日掲載 |
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布団太鼓は大阪の河内・泉州や兵庫の播磨・淡路で独自に進化を遂げた
太鼓台です。東大阪では、枚岡神社の秋郷祭に集結する太鼓台の数に驚か
されます。去年、今年とコロナの影響で、その勇壮な姿を見ることができ
ませんでした。ところが、10月の10日に新調なった河内太鼓台の入魂
式があるというのです。河内の中の河内の布団太鼓台。桜町の収納庫へ
その雄姿を拝見しにいきました。
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河内太鼓台 入魂式風景 |
太鼓台新調委員会委員長 岡本定雄さん |
数年の歳月をかけて完成し
た河内太鼓台。新調委員会
の委員長の岡本定雄さんは
ここまでこぎつけた安堵感を
述べるとともに、新調委員会
の中堅・若手の努力を讃えま
す。製作担当の工務店や彫刻
師との綿密な調整が、立派な
太鼓台の完成につながったと
ふりかえります。
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枚岡神社 中東 弘宮司による入魂の儀式
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河内太鼓台 入魂の儀式
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太鼓台製作に携わった方々
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記念式典では、河内一之宮
枚岡神社の中東 弘宮司が
入魂の儀を執り行いました。
太鼓台の製作に携わった方
々や保存会関係者、自治会役
員など、参列の人々の喜びが
伝わってきます。ことに若手
の方からは、担ぎたくてうず
うずしてる雰囲気を感じます。
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製作に携わった人々と 新調委員会の中堅・若手グループ |
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②河内太鼓台の見どころ
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新調された河内太鼓台 |
式典には製作に携わった方々が参列しておられました。
新調された太鼓台の見どころについて尋ねました。 |
毛利工務店の毛利陽計さん |
まずうかがったのが、太鼓
台本体を製作された毛利工務
店の毛利陽計さん。播州姫路
奥山で「技匠」としての伝統
を守っています。唐木にこだ
わる新調委員会の要望に応
えるため、輸入がストップし
ている黒檀の調達に苦労さ
れたそうです。太鼓は径が三
尺三寸(約1m)の欅(けやき)の
一木物。樹齢580年の得難
いもの。自慢できる仕上がり
だと語っていただきました。
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黒檀の高欄 |
花梨の台 檜の亀甲紋 |
太鼓 三尺三寸 胴回りはさらに太い 樹齢580年の欅の一木物 |
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四面に配された彫刻 (天の岩戸、八岐大蛇、出雲の国譲り、枚岡神社) |
六代目立川流 立川芳郎尚冨さん |
ついで、彫刻を担当された
名古屋半田の「立川流彫刻
研究所」主宰、立川流彫刻
六代目・立川芳郎尚富さん
にうかがいました。
立川流の特徴は力神(りきし
ん)と竜仙人。これまで関東
圏での仕事が多く、京都御
所での仕事が一番西でした。
今回大阪で初の仕事が出
来て喜んでいます、と語って
いただきました。 |
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立川流の特徴 力神像 担ぎ手を象徴しているよう |
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太鼓台の左右に見られる竜仙人 |
河内太鼓台が力神と竜仙人
を採用した最初の布団太鼓
台となります。貴重な木がい
たるところに使われています。
みなさんは、首尾よく見つ
けることができるでしょうか。
ぜひ発見してください。 |
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立川流の特徴 竜仙人 竜をあやつる術をもつ |
③みんなにお披露目
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河内太鼓台収納庫を出発する太鼓台 |
桜町l曳行
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東に向かう太鼓台 生駒山が見える
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待ちに待った新調太鼓台
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入魂式のあと、待ちに待っ
たお披露目をします。町のあ
ちこちで待ち受ける人々。い
たるところで歓声があがりま
す。その中を太鼓台は“威風
堂々”と進んで行きます。
来年こそは秋郷祭がおこな
われることを願います。
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お披露目をするため縄手北小へ |
早くお祭りが見たいなあ! |
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<動画>新調河内太鼓台・入魂とお披露目
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取材:R・山口 楢
編集:楢よしき SE:クニヒコ
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