|
2022年2月22日掲載 |
|
|
住民同士の絆の大切さが言われて久しいです。が、現実には年ねん薄まっ
てきている気配です。みなさんいかがお感じでしょうか。
さて、ここ生駒山麓の豊浦町では豊浦自治会(上野武彦会長)が音頭をと
り、自家製味噌づくりを勧める活動をしています。自治会では代々続けられ
ています。地域の絆が深まる取り組みとして注目しました。
index
|
|
|
豊浦自治会館での味噌づくり |
|
豊浦自治会館の外観 |
ここは、生駒山麓の豊浦町
にある、豊浦自治会館です。
今日は味噌づくりがあると
聞いてやってきました。会館
の大広間では、すでに多くの
方が集まって作業を進めてい
ます。何やら機械の大きな音
も聞こえます。
|
|
|
|
豊浦自治会女性部長 蔵谷すみ子さん
|
味噌づくりのお世話をして
いるのが豊浦自治会女性部
のみなさんです。各家庭が作
りたい希望の量を調べます。
その量に見あった材料をあ
らかじめ用意します。
大豆を水につけてふやかし
たあと煮ます。糀や塩の用意
など参加した家庭がすぐ作業
に取りかかれるように準備し
ています。
手際の良さに、この取り組
みの歴史を感じさせます。
|
|
|
|
|
|
女性部の取り組みですが、
男性が数人、慣れた手つきで
立ち働いておられます。自分
の家の味噌だけでなく、他の
家庭の味噌づくりの手伝いも
されているようす。
豊浦の味噌づくりでは男性
も貴重なメンバーで、地域の
絆の深さを感じます。
|
|
|
ノウハウの蓄積
|
電動ミンサ―で大豆をつぶします |
ほぐした糀に塩
|
糀とつぶした大豆を合せる
|
大豆の煮汁を使い手でこねる |
たくさんの家庭が集まって
も、短時間で作れるよう工夫
がされています。電動ミンサ
ーや電動餅つき機が大活躍。
機械音の正体はこれでした。
電動ミンサーは素早く大豆を
つぶしていきます。餅つき機
は味噌をこねる最後の仕上げ
をします。
|
餅つき機でこねる仕上げ
|
それぞれ2台の機械を備え
ていることからも、自治会の
力の入れようがわかります。
最終の仕上げにキッチンペ
ーパーで覆うことや、酒粕を
敷き詰めることなど、地域で
味噌づくりを続けてきた経験
が蓄積されています。
|
容器は焼酎で殺菌 |
持ち帰る容器に詰める |
キッチンペーパーで味噌の表面をおおう |
最後に酒粕でおおう |
|
途中、酒粕を取り替えながら秋まで熟成させる |
|
|
|
何人かに味噌の味をたずね
ました。するとみなさん市販
の味噌は買わず、この味噌を
使い続けているとおっしゃい
ます。美味しく添加物もなく
て安心!ということです。
今年の秋までじっくり寝か
せます。手作り味噌の芳醇な
香りが漂ってきそうです。
|
|
引き継がれる食文化
|
今回初の新人が参加 |
会場に若い女性が参加されていました。周りの人た
ちは細やかに手を貸しています。話を聞くと、初めて
の参加です。今までにおばあさん、お母さんが参加
され、今回は娘さんがニューフェースとして登場です。 |
|
|
味噌づくりを始めた当時を知る
長島八重子さん |
次に、当初から味噌づくり
に参加されている古参の
長島さんに伺いました。
なんとこの取り組みは平成
元年から30年以上続けられ
ていました。
長島さんは、男手を頼みな
がらも味噌づくりを続けたい
と、元気に話されます。
|
|
|
生駒山麓・豊浦自治会の味噌づくりは長年にわた
り引き継がれてきました。健康づくりとともに住民
同士の絆を深める取り組みでした。 |
|
女性部のみなさんの段取り
と、まわりの人の協力によっ
ておこなわれている事業だと
わかりました。取材に協力い
ただいたみなさま、ありがと
うございました。
|
|
|
<動画>豊浦自治会の味噌づくり |
|
上に戻る←クリック
|
|
取材: R・山口 楢
編集:楢よしき 校正:葵 SE:クニヒコ
|
|
ご意見・ご感想をお願いします。 一番下をクリック ↓ |
|
トップページに戻る |
|