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2023年8月16日掲載 |
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こんにちはJUNKOです。今回の山旅は南アルプス鳳凰三山です。
私にとっては初めての南アルプスですが、富士山に次ぐ背の高い北岳(3
193m)や、カッコいい山容の甲斐駒ヶ岳(2967m)は知っていま
したけれど、鳳凰三山はこの時初めて聞く名前でした。
鳳凰三山とは薬師岳(2780m)と最高峰の観音岳(2840m)と
オベリスク(地蔵仏)と呼ばれているおもしろい形の岩塔がある地蔵岳
(2764m)の三山の総称です。私の体験談をお聞きください。
index
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1日目
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南アルプス 鳳凰三山 ウイキペディア |
前日、夜行バス🚌に乗り、朝7時頃に甲府に到着です。
寝ている間に目的地に着くとはいえ、夜行バスは若くもな
い私の体にはこたえます。 |
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夜叉神(やしゃじん)峠登山
口行きのバス🚍までまだ時
間があるので、近くのモス
バーガー😊でゆっくり朝食
を済ませ、コンビニで水と
食糧を買込みます。
いつものことですが、リュ
ックが更に重くなります💦 |
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山梨交通のバスに乗り、夜
叉神峠登山口まで1時間20
分。すでにお昼前、準備を整
えていざ出発🥾
昔の炭焼き窯跡などがある
カラマツ林の中を1時間ちょ
っと登ると夜叉神峠に到着。 |
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夜叉神峠小屋 ガイドブックより |
まだ2時前ですが、夜行バ
スの疲れもあるので先へは進
まずに小屋に泊まって、ここ
からの景色を堪能することに
します。白峰(しらね)三山
(農鳥岳、間ノ岳、北岳)が目の前
にドーン!と広がっています。
なんて素晴らしい💛見事で
す。峠の小屋の優しいお兄さ
ん主人の作った心のこもった
夕食を食べ、明日の登山に備
えて早めの就寝です。 |
山行予定 クリック:拡大 |
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2日目
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早朝の白峰三山 |
夜叉神峠小屋 ガイドブックより |
眠いけれど、起きて良かっ
た。早朝の夜叉神峠からの
景色は息を飲む程の美しさ
です。小屋で朝食を済ませ、
6時ごろ出発します。
今日は薬師岳まで6時間半
(あくまでもコースタイム)の行程
です。杖立峠の道標まで1時
間半。途中、富士山も見えま
す。高山植物🌸もいろいろと
見ることができ、心が癒され
ます。 |
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タカネビランジ |
オトギリソウ |
ヤナギラン |
オニユリ |
ヤマハハコ |
マルバダケブキ |
コバギボウシ |
ミヤマシャクナゲ |
そこから山火事跡のダケカ
ンバの林を進み針葉樹林の中
を行くと苺平(いちごだいら)で
す。ここから30分の南御室
小屋で昼食の大休憩🍙 |
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南御室小屋 日本山小屋ガイドより |
水の補給もします。疲れて
喉も渇いてくると、足が攣り
そうになり、その時は漢方薬
68番のお世話になります。
この薬、漢方薬なのに即効
性があるのです。
※68番=芍薬甘草湯 |
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休憩後、1時間半ほど樹林帯を歩き森林限界を超えた辺り
は大きなおもしろい形の岩がニョキニョキと生えています。 |
薬師岳(やくしだけ)小屋 |
そろそろ今日のお宿、薬師
岳小屋です。到着!👏
リュックを置き小屋番の説明
を聞いて、小屋の前でビール
で乾杯🍻 あ~美味しい😋
そうこうしているうちに動
くのが嫌になり、ここからす
ぐの薬師岳頂上まで行くのが
億劫になりました。夜叉神峠
から結構距離があって疲れま
した。今日はここまで。頂上
は明日にしましょう。 |
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3日目
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薬師岳より富士山 |
薬師岳より雲海 |
3日目、早朝にヘッドライ
トをつけて薬師岳へ。薬師岳
登頂。この辺りから見える富
士山、朝焼け、南アルプスの
山々本当に美しいです。
早朝の景色を堪能して小屋
に戻り、食事と身支度を整え
てさあ出発です。 |
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観音岳より甲斐駒ヶ岳方面 |
薬師岳山頂から稜線を歩き
、1時間ほどで鳳凰三山最高
峰の観音岳に登頂です。
山頂付近からは男らしい山
容の甲斐駒ヶ岳がドーン!と
目の前に。なんてカッコいい
山なんだろう。惚れぼれして
しまいます そのお姿。い
つかこの山にも登りたい。 |
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地蔵岳 オベリスク 日本山岳ガイド |
地蔵岳 |
その後、岩稜歩き1時間ほ
どで3つ目の地蔵岳に登頂。
オベリスク(地蔵仏)は本当
に特徴的で離れたところから
でもわかりやすいです。
今回の鳳凰山縦走。ここま
では成功でした。 |
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思わぬ落とし穴 ドンドコ沢
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ドンドコ沢を示す道標
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ドンドコ沢 |
この時点で朝の9時ごろ。
三山を登り終え、あとは青木
鉱泉に下るだけ。温泉に入っ
て汗を流したらご褒美の美味
しいビール🍺とご飯🍚が待
っていると思った私が甘かっ
た。ここからが地獄🔥の始ま
りでした。ドンドコ沢への下
りはジグザグのザレ場の激下
り。足を踏ん張らないとズル
ズルと落ちて行きそうです。 |
ドンドコ沢難所 |
登山道にロープはあれど、
足の置き場が狭くて怖いし、
緊張して歩くと余計な筋力
を使い足がガクガクです。 |
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ドンドコ沢 |
白糸の滝 |
遂にメンバーの1人がそん
な狭い場所で「ベタっ」と正
座。「なんで?どうしたん?」
どうやら太ももに力が入らな
くなり、いわゆる「膝カック
ン!」されたような状態にな
ってしまったようです。名瀑
といわれる滝があるのに、そ
んなもん見ている余裕もなく
(白糸の滝だけはなんとか写真を撮り
ましたが) ただひたすら落ち
ていかないように皆んなでそ
ろそろと歩くだけ。 |
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「膝カックン」の彼女、なん
とか自力で青木鉱泉の手前の
工事中の迂回路まで頑張って
歩きました。 |
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よう頑張った! が、工事現場の車を見た途端に力尽き
、会社の方にお願いしてその車で青木鉱泉まで乗せて行っ
てもらうことになりました。「もうすぐ仕事が終わるので
、それまで少し待ってください」とのこと。
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青木鉱泉入口 |
彼女1人で待たせるわけに
いかず、私も一緒に待って車
🚙に乗せてもらいました。
疲れていたので、ありがた
かったです。会社の名前はは
っきり覚えていませんが、本
当にありがとうございました。
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青木鉱泉 |
青木鉱泉の風呂 |
とにかく、恐怖👹のドンド
コ沢でした。二度と行きたく
ありません。でも、忘れられ
ない思い出になりました。皆
んな無事だったから、言える
ことですね。 その日は青木
鉱泉で温泉♨に入り、美味し
いビール🍺 とご飯🍚をモリ
モリ食べて生き返りました。
疲れ過ぎてご飯が食べられ
ないメンバーもいました。
次の日は韮崎まで1時間バ
スに乗り、その後甲府のワイ
ナリーでワイン🍷購入。大阪
へと帰りま した。車中一泊+
三泊四日の山旅でした。 私の
南アルプスデビューは感動あ
り、厳しい自然と対峙しての
苦しみあり、相変わらずの珍
道中でした。最後までお付き
合いくださり、ありがとうご
ざいました。
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後から聞きましたが、膝カックンのメンバーのように太もも
の筋肉に力が入らなくなる症状は熱中症でもあるらしいです。
水分補給は大事ですね。毎日暑すぎる日が続きますが、皆
さん熱中症には気をつけてこの夏を乗り切りましょう。 |
JUNKO |
JUNKOの山行日記・バックナンバー
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第Ⅱ報 北アルプス燕岳~常念岳に挑戦編←クリック
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写真と文 JUNKO
編集:楢よしき 校正:葵 SE:クニヒコ
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