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2023年10月14日掲載 |
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今回は、鳩まめ倶楽部の身近におられながら、きちんとしたお話が聞け
ていない方に御登場願います。枚岡神社の神事や行事の取材のときに、必
ずといっていいほどお目にかかるカメラマンの秋田茂徳(しげのり)さん。
神事にピタッと寄り添い記録写真をとっておられます。一度、お話を聞
いてみたいという気持ちがどんどん高まってきました。
index
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神事の邪魔にならないよう位置取ります |
するどい眼光でチャンスをうかがいます
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鳩まめ倶楽部は、枚岡神社
の取材に何度も出かけていて
、そのたびにお目にかかるの
がカメラマンの秋田茂徳さん。
もう20年以上、枚岡神社
の記録写真を撮っています。
このたび、平成・令和の大
造営が完了しましたが、その
経過も写真に収めました。神
社では冊子として記録に残す
計画とか。大変貴重です。
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若宮神社 正遷座祭
秋田茂徳氏提供
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若宮神社 正遷座祭
秋田茂徳氏提供
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カメラマン 秋田茂徳さん |
鳩まめも摂社若宮神社の夜
中の正遷座祭の写真を提供し
てもらったりしていました。
しかし、じっくりと話を聞
かせてもらう機会がありませ
んでした。今回、忙しい中を
時間をさいてもらいました。 |
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②戦場カメラマンの夢
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高知県の現在の山間部 |
秋田茂徳さんは高知県の山村で生まれました。まわりは
秋田一族で囲まれていたといいます。父親は発掘調査官で
教員免許をもつ教養人。その父親は、当時としては珍しい
カメラをもっていました。叱られながらもカメラを触った
のが秋田少年のカメラとの出合いです。以来、カメラとの
深いつきあいが始まりました。 |
高知県の現在の山間部 |
17・8歳のころ、父親か
ら「学校の勉強はいいから
、世の中の勉強をしてこい」
と言い渡されます。父親の知
人の新聞社の人を頼って上京
します。
そして、東京の報道カメラ
マン養成学校にはいります。 |
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イメージ画 |
カメラマン養成学校では、ニコンのカメラを供与されまし
た。カメラマンとしてあちこちに派遣されるなど実践的な訓
練を受けました。時はベトナム戦争の初期でした。戦場に派
遣されても耐えられるよう、体力づくりのため野山を駆ける
訓練がありました。戦場でカメラが壊れても自分一人で修理
できる能力も身につけました。 |
写真機の修理 イメージ画 |
しかし一番たたき込まれた
のは報道写真の撮り方です。
講師は「少々ピンボケでも
いい!言葉の説明がいらない
写真をとれ」と要求します。
伝えたいことが伝わる写真
を、チャンスを逃さず撮ると
いうことです。 |
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ベトナム戦争 ウイキペディアより |
戦場カメラマン 沢田教一氏 「安全への逃避」の前で
ウイキペディアより
秋田さんのめざした戦場カメラマンの一人 |
秋田さんは戦場カメラマン
になる決意をしていました。
しかし、いざ派遣となった
とき、急ブレーキがかかりま
す。戦場に赴くに当たっては
親族の承認が必要となってい
ました。祖父母から長男であ
る秋田さんの戦場いきに大反
対されます。判を押してもら
うことができず、断念せざる
をえませんでした。
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その後、親戚の多い大阪に移り住み、建築の仕事につきま
す。そして、23歳で結婚しました。 |
大阪の商店街
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結婚してすぐに、ある新聞
社から戦場カメラマンの仕事
の依頼が飛び込みました。
湾岸戦争が始まっていたの
です。本人は行く気満々でし
た。でもこんどは、新婚の妻
の大反対にあいます。秋田さ
んは二度の挫折を味わうこと
になりました。
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しかしその後も、秋田さん
の写真撮影への思いは変わり
ませんでした。東大阪市に移
住するようになっても、写真
の愛好者グループ「労美会」
を立ち上げます。
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③枚岡で活躍の日々
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枚岡神社一の鳥居のある鳥居町 |
布団太鼓 太鼓台 |
秋田さんが鳥居町に引っ越
してから大きな変化が起こり
ます。鳥居町は、枚岡神社の
一の鳥居があるところです。
近所の人から、青年部が太
鼓台のカレンダーを作るので
、手伝ってやってくれないか
という依頼が舞い込みます。 |
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カレンダーの仕事を引き受けたら今度は、知り合いの日
本写真連盟(日写連)枚岡支部の人から、別のお願いが来
ました。 |
写真展の案内 クリック:拡大 |
枚岡神社の神事・行事の様
子やその周辺の風物を撮る写
真グループに参加してくれな
いかという要請です。
そのグループが枚岡自然と
文化愛好会です。
これらの事がきっかけとな
り、奉仕の形で枚岡神社の神
事や行事の写真を撮るように
なりました。
今では、神社の方でもなく
てはならない存在となってい
るのではないでしょうか。
秋田さんは、また商用の写
真撮影の依頼も受けます。 |
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自宅には多くのカメラがあり、神社にもカメラを数台置
いているという秋田さんです。でもコレクションではあり
ません。どれも使い込まれていて、秋田さんの仕事ぶりが
うかがわれます。現在、片時も離さない愛機は、機能性の
高い最新のミラーレスカメラとか。持つカメラの機種はち
がっても、撮影時の眼光のするどさは変わりません。
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秋田さんの現在の愛機 |
その秋田さんに鳩まめ倶楽
部から一つ要望を出しました。
撮りためた生駒山麓の風物
を記録としてまとめてほしい
ということ。秋田さんはきっ
といろんなお宝の写真をもっ
ておられそうです。お忙しい
ところ取材に応じていただき
、ありがとうございました。 |
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取材: 楢
編集:楢よしき 校正:駒 SE:クニヒコ
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