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2023年9月29日掲載 |
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クーラーなしでは過ごせなかった夏ですが、この数日の夜はクーラーな
しでも寝ることができました。油断は出来ませんが・・・。
この夏、日中は外に出られませんでした。その分、体を動かすことが減
っているのではないでしょうか?運動不足を解消するために秋の散策路を
オススメします。昨年の秋は枚岡駅から南へ山麓を歩き、瓢箪山駅が到着
点でした。今回は、散策路Ⅱとして、石切駅から日下リージョンセンター
までの日下コースを提案します。ぜひ挑戦してみてください。
index
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石切駅北口より |
近鉄石切駅北口 |
今回の散策路は日下地域。
日下をなぜくさかと読むのか
は判然としないけれど、古代
からの歴史のあるところ。近
鉄石切駅の北口を出発です。
北に向かうと、そこは自然
いっぱいです。
(標高106m) |
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河内平野が眼前に |
ひっそりと咲くクズの花 |
少し歩くと左手に眺望が開
けます。河内平野が広がって
見え、心が解放される気分に
なります。ふと見ればクズの
花が。ちょっと花期を過ぎて
いるようです。 |
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石切山手幼稚園付近
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旧生駒トンネル 写真:近畿日本鉄道
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シマトネリコ |
北を進むと、分かれ道。右
手の坂をのぼり旧生駒トンネ
ルをのぞくことに。柵でよくは
見えませんが、昔の孔舎衙坂
(くさえざか)駅のプラットホーム
が残されています。
今日はいい天気、シマトネリ
コがいっぱいの実をつけてい
ます。 (標高119.5m)
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②花を求めて坂を下る
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見過ごしそうな木製の橋
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日下山を市民の森にする会の標示版
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東大阪市の天然記念物 ヒトモトススキの群落 |
トンネル跡から西に急な坂
を下ると、用水路にかかった
木製のかわいい橋。わたると
眼前に池が。天女が池(日下新
池)というようです。昔、こ
のあたりが海岸だったことを
示す、ヒトモトススキが茂り
ます。 |
日下山を市民の森にする会が パンドラの丘と呼ぶ広場
で、会員さんと出会いました。ヒガンバナのことを話題にす
ると「今年はあまり咲いてない。夏の水不足かもしれない」
と教えてくれました。 (標高103.5m)
既報:日下山を市民の森にする会←クリック
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数本咲いていたヒガンバナ |
出会った方たち |
ヌスビトハギ 接写
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実をつけたヌスビトハギ
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天女が池をあとにして、さ
らに坂を下ります。目に付く
のがヌスビトハギです。こっ
そりと衣服について厄介なの
でこんな名前をもらったので
しょう。かわいらしい花なん
ですが。(標高96.1m)
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ツユクサ 接写
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ツユクサ
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用水路にもさまざまな草
が生えています。ジュズダ
マ、アメリカセンダングサ、
ヤブマオなど。中でもツユ
クサの透明感のある青色は
優雅です。今ではあまり振
り向かれない草ですが、万
葉集にはつき草として9首
詠まれているようです。
(標高89.7m)
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ツルボの花
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水のきれいな用水路
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さて、生駒山麓で今までに
お目にかからなかった草に出
会いました。ツルボの花です。
群生していて人の手になる
のでしょうか。来年も咲いて
くれますように。
(標高82.5m)
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マルバアサガオ |
生駒山の水が流れ下ります |
用水路にそって坂を下りま
す。まる葉のアサガオが咲い
ています。外来種のような気
もします。でも、そもそも梅
も菊も古代の外来種だから複
雑な思いです。
(標高68.7m) |
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ノウゼンカズラの一種 |
ホタルの育つ用水路
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家の壁にぎっしりと蔓が
はい、濃いオレンジの花を
つけています。ノウゼンカ
ズラの仲間です。
このあたりの用水路では
ホタルが飛びます。地元の
方が保護しておられます。
(標高66.3m)
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庭のシオン |
日下町8丁目の家並み
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庭の赤のフヨウ
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庭の白のフヨウ |
散策していると地元の家の
奥さんと立ち話になりました。
花を探していることを説明
すると、お庭を見せてくださ
ることに。手入れが行届き、
シオン、フヨウなどがきれい
に咲いていました
(標高87.2m)
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その奥さんから、「ちょっと坂を上ったら、不動院があ
りますよ」、と教えてもらいました。境内から丘を登ると
磐座らしき岩と祠がありました。不思議なところです。
(標高94.9m) |
大龍禅寺不動院 |
小高い丘にある磐座と祠 |
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大龍禅寺とキバナコスモス |
また引き返して、大龍禅寺に来ました。キバナコスモス
が盛んに咲いています。夏の名残のヒマワリも実をつけ
ようと健気です。 |
夏の名残のヒマワリ
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現在にいたるまで、この寺
は幾多の変遷を経ているよう
です。さかのぼれば聖徳太子
自作の観音像を安置したこと
にはじまると伝わります。
戦火で何度も焼失し、現在
の堂宇は江戸元禄年間に建て
られたもののようです。
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アキノノゲシ
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石屋さんの三重の塔
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しだいに降りてきました。
このあたりは石屋さんが数多
くあります。アキノノゲシが
淡いクリーム色の花を咲かせ
ています。雑草と簡単に扱う
わけにいきません。米が伝来
する時に一緒にやってきたよ
うです。我々より遥に先輩な
のです。(標高55.9m)
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サルスベリの花が咲く旧河澄家 |
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旧河澄家正面入口
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旧河澄家のカヤの巨木(東大阪市天然記念物)
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サルスベリの花
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旧河澄家にやってきました。
ここではいつも、何かのイベ
ントを行っています。この日
は細密切り絵展の最終日。
10月から祭礼展や菊花展
が行われます。お世話になっ
ている学芸員さんに挨拶をし
て、さらに坂を下ります。
(標高34.6m)
旧河澄家紹介←クリック
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リュウキュウアサガオの花 |
生駒山を振り返る
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ススキの群生
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日下墓地
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このあたりは、昔、奈良時
代の僧行基が建てた石凝院(い
しこりいん)があったといわれる
場所。近くに日下墓地があり
ます。南北に高野街道、東西
に大和に向かう日下直越(ただ
ごえ)道があり、昔の河内湖の
港までありました。
古代に思いを馳せる最適の
場所です。(標高28m)
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➂負担の少ないコース
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ランタナの花 |
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民家の密集地へ下ってきま
した。人や車の往来も激しく
なりました。同じ日下町でも
大きく違います。花も園芸種
の種類と量が多くなります。
(標高18.7m) |
ノカンゾウの花 |
日下の山道の散策路でした。道中は花を愛でながらな
ので2時間半の行程です。標高差は約80mですが、下
る一方なので負担は少ないでしょう。 |
日下リージョンセンター前 南日下バス停 |
帰りは日下リージョンセ
ンタ―前南日下バス停から
けいはんな線新石切駅や近
鉄奈良線東花園駅へ行けま
す。オススメコースです。
(標高15.8m)
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取材: 楢
編集:楢よしき 校正:駒 SE:クニヒコ
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