 |
2025年5月26日掲載 |
|
 |
鳩まめインタビューに今回登場いただくのは、渡邊元太(わたなべげんた)
さん。東大阪市の瓢箪山在住で、大東市にある水泳強豪校「太成学院大学
高等学校」水泳部の監督を務めます。自身もオリンピック代表選考会で2
00M個人メドレー6位の実力者です。今回、鳩まめつながりで取材に応
じていただきました。御自身の水泳の経歴や指導理念などを聞かせてもら
いました。
index
|
|
➀太成学院大高校水泳部監督
渡邊元太さん
|

太成学院大学高等学校水泳部 渡邊元太監督 |

渡邊元太監督 |
今回登場の渡邊元太さんは
瓢箪山で生まれ、縄手北小に
通いました。
一方、スイミングとの出会
いはなんと0歳から。母親と
近くの喜里川にあるアヴァン
ススイミング教室のベビース
イミングに入会したことから。 |

アヴァンススイミング教室があったところ
現在はJSSスイミングスクール瓢箪山 |
水泳教室では小学3年から
選手コースに入り、6年では
全国大会への挑戦を意識する
までになりました。当時「自
分は五輪に出て、マイナーな
水泳をメジャーにしたい」と
思っていたそうです。
|
|

現在の太成学院大学高等学校 (同校ホームページより)
|
中学卒業後、水泳強豪校の
太成高等学校(当時)に入学
します。
ここで、指導者の水泳部長
冨井弘之さんに出会うことに
なります。
渡邊さんが高校生のとき、
自分では言われるまま真面目
に過ごすことが正しいことだ
と練習していましたが、スラ
ンプにおちいりました。、
|
|

水泳部長 冨井弘之さん(国語科指導)
1984年アジア選手権1500M自由形優勝他 |
この時、部長の冨井さんか
ら、「だれのために泳いでる
ねん」と指導を受けました。
その言葉で、ただ言われた
ことをこなすのでなく、自分
の頭で考えること、目標をも
つことの大切さに気付かされ
ました。これが渡邊さんの大
きな転機になったそうです。 |
|
それ以降の高校時代の活躍と、2008年北京オリンピック
代表選手選考会200M個人メドレー6位など、多くの記録を
残すことになります。 |

渡邊元太 水泳部監督 (同高校水泳部サイトより) |
近畿大学法学部を卒業した
渡邊さんは太成学院大学高等
学校の社会科教師として母校
で教鞭をとることになります。
冨井さんから「まだ泳ぎた
いんか?」と声をかけられま
した。大学を卒業したら引退
しようと思っていた渡邊さん
でしたが、指導者であり競技
者である道を、冨井さんが後
押ししてくれたそうです。
|
それ以降、渡邊さんは監督として冨井さんとともに水泳部
の指導にあたります。強化チームは渡邊さん、養成チームは
冨井さんが担当します。二人で全体のチームワークの向上を
めざします。 |

指導中の冨井弘之水泳部長
|

指導中の渡邊監督
|

まほろば健康パーク・スイムピア奈良 |
今、高校の新プール建設計
画中で、学内での練習ができ
ません。そのため学校の援助
で、奈良・滋賀・和歌山など
のプールを借りています。5
月8日にはスイムピア奈良の
プールで練習とのことで、練
習風景と水泳指導について取
材しました。 |
|
|

|
②若鮎を育てる
|

スイムピア奈良のプールで練習 |

スイムピア奈良と50Mプール
|
練習風景で驚いたことは、
“静か”だということです。
ときどき監督の指示がはい
りますが、あとは水の音とメ
トロノームの単調な音が響く
だけ。部員は黙々と泳いでい
ます。監督の叱咤の声は一度
も聞かれませんでした。
|

練習の指示をする渡邊監督
|

各自がウオームアップ
|

フォームを意識した練習 |
監督の口癖は「バケモンに
なれ」です。その真意は、自
分で限界をつくってあきらめ
ず、そこを突き抜けて新しい
異次元の自分をめざすことを
求めています。自分で考え、
目標に挑戦し続けさせること
が指導方針のようです。
|
それは、生徒にとって一番厳しく、指導者にとって一番難
しい指導法ではないでしょうか。冨井さんが求め、渡邊さん
が乗り越えた課題でもあります。 |

練習計画を説明する監督と、それを聞く部員たち 真剣さが伝わってきます |

部員のほうから声がかかります
|

各自目標をもって黙々と練習
|

一律でなく、一人一人が課題を持って |
また、個々の集中力にも注
目しています。普段はリラッ
クスできて、肝腎な時に集中
できるメリハリのある生徒は
伸びるといいます。大リーグ
の大谷選手が生きた見本のよ
うな気がします。 |

声をかける 水泳部のマネージャさん
|
渡邊監督は、水泳を指導す
ることだけが使命だと考えて
いないと言います。選手にな
っても選手寿命は10年。生
徒たちの永い人生を豊かにす
る力こそ、水泳で身に着けて
ほしいと考えています。
|
|

力強く練習する水泳部 |

取材に応じていただいた渡邊元太監督 |
持ち前のプールがないとい
うハンデがありますが、目標
は夏の全国高校総合体育大会
(インターハイ)での総合優勝と
きっぱり。
渡邊さん自身も競技への挑
戦を続けます。 |
冨井部長と渡邊監督の師弟による挑戦に、そして若鮎
たちの活躍にエールを送りたいと思います。水泳部のみ
なさん、取材にご協力ありがとうございました。 |

冨井弘之水泳部長 |

太成学院大高校水泳部 練習風景 |
|
|
|
<動画>太成学院大高校水泳部・練習風景
|
|
|
|
上に戻る←クリック
|
取材:F村上 楢
編集:楢よしき 校正:葵 SE:クニヒコ
|
|
ご意見・ご感想をお願いします。 一番下をクリック ↓ |
|
トップページに戻る |

|