|
2014年11月15日掲載
|
|
美味しい日本料理の店がある。新鮮な野菜を使っているらしい。宴会で行った
ことがある。お昼に定食が食べられて、敷居が高くない。などの情報があり、鳩
まめ編集会議の話題となりました。知られていないことも含めてご紹介します。
動画:山ぶき 自家製野菜の畑 ←ジャンプ
|
|
日本料理 山ぶき 正面 & 山吹色の建物 東から |
ここは、近鉄河内花園駅から5分、花園本町商店街にある日本料理“山ぶき”です。ちょうどお昼時で、食事をすることに。お昼は、11時から2時までが営業時間です。 |
カウンターでは、大将の包丁さばきが見られます |
|
充実の昼の定食メニュー
|
お昼の山ぶき定食 & 日替わりメニュー |
定番の定食は7種類。店の名にちなんだ山ぶき定食にはじまり、造り・天ぷら・エビ・トンカツの定食が書かれています。ソーメンや豚カツ柳川といった珍しい定食もあります。(各1000円税込み 2014・11現在) |
|
この日の日替わり定食は、唐揚ねぎたれ酢定食と八宝菜定食。(各680円税込み 2014・11現在) 豊富な品揃えです。注文した山ぶき定食は、味よくボリューム満点でした。 |
豚カツ柳川定食 |
|
板前さんの凄い腕
|
“山ぶき”の大将 駒林優雅さん |
板前として、腕を振るう大将の駒林優雅(まさのり)さんに、話を聞きました。若い頃は無鉄砲だったそうで、家を飛び出し料理の道へ。京都・神戸の一流料亭で板前の腕を磨きました。転機は阪神淡路大震災。元町の料亭が大きな被害を受けたことがきっかけで、独立を模索します。 |
|
その時、自分では折り合いがよくないと思っていた父親が、援助の手を差し伸べ、当地での開店が実現しました。20年ほど前のことです。
|
料理人として、「出来ない、知らない」と言うのが嫌いな駒林さん。客のリクエストにも、「なんでもこい」の心意気です。寿司を握る技も、オリエンタルホテルの寿司職人さんなどから学び取りました。
2009年には、大阪ヘルシー外食推進協議会の食のコンテストで、高齢者メニューの部の最優秀賞に輝いています。 |
トラフグ 最盛期は水槽いっぱいに! |
|
鯛のお造り |
職人気質をほうふつとさせるエピソードの数々。実際、夜の品書きを見てびっくり。煮物・焼物・刺身・揚げ物・鍋物がそろった本格的な品揃えです。 しかも、その日のオススメが、日替わりで追加されます。
|
女将さんが書いた品書き クリック:拡大 |
市場での仕入れを待って、女将さんが品書きをしたためます。「大将の腕一本で、よくもこれだけの品数を」と、おどろかされます。しかし、ご本人は、「料理を作るのが好きなだけ」、「料理以外は女将に任せっきり」と、屈託がありません。 |
|
季節感豊かに
|
品書きに、添えられている書き物を見つけました。
お客さんに、日本の二十四節気・七十二侯※を知ってもらおうと、女性の店員さんが書き続けています。折々の行事や食材が絵入りで書かれています。
旬にこだわり、旬を積極的に演出する日本料理ならではの心配りを感じます。
※立春に始まり大寒で終わる二十四節気(にじ
ゅうしせっき)は、半月毎の季節の変化を示
します。これをさらに 約5日おきに分けて、
気候や動植物の変化を知らせるのが七十
二候(しちじゅうにこう)です。
|
季節の移ろいを知らせる |
|
会食・宴会からおせちまで
|
豪華なおせち見本(昨年) & 2階会食・宴会スペース |
山ぶきでは、二階が会食と宴会スペースになっています。普段は、いくつかの個室に分かれていますが、襖と障子を取り払うと40名ほどの大宴会場になります。年末を控え、おせちの予約注文の受付がはじまっていました。
おせちカタログ←クリック |
|
野菜畑をもつ“山ぶき”
|
大将の話を聞いているうちに、食材の話になりました。野菜は、山の畑から収穫してきたものだというのです。山ぶきでは、開店以来、自家栽培の野菜と地鶏にこだわっているようです。日を改めて、畑を見せてもらうことにしました。 |
野菜は自家製 |
|
広い敷地にいろんな野菜 & 大和肉鶏(やまとにくどり)
|
後日、教えられた道を行くと、客坊の東大阪市立郷土博物館の隣に畑を見つけました。標高は、100メートルほど。河内平野が眺められます。
|
山ぶきの大将から畑の管理を任されているのが、浅野宗範さん。毎日、新池島から通っています。天候、病虫害、鳥獣の被害と格闘して10年になります。話の途中、大将の駒林さんが車でやってきて、必要な食材を収穫するや、風のように山を下りていきました。 |
畑の管理をする浅野宗範さん |
|
1
<動画>山ぶき 自家製野菜の畑 |
|
ここが、山ぶきの新鮮野菜と大和肉鶏の供給地であることに、ガッテン・納得しました。
ルポ:F・村上、K・東野、楢よしき
校正:駒たん
|
|
|
|