2015年2月27日掲載
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ベーカリー geru
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教えられたベーカリーgeru(ゲル) は、近鉄石切駅の南口からあっという間のところ。 |
オーナーは若い久保淵希さん。一見、きゃしゃな感じの女性でびっくりしました。
しかし、パン作りの修業は通算6〜7年と、年季が入っています。
布施で80年以上の歴史をもつパンの老舗「金太郎パン」の今崎祥之さんからも3年半の指導を受けました。
まさに、たたき上げのパン職人(ブーランジェ)です。一昨年の3月にお店を構えて独立しました。住まいは東石切です。
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オーナーの久保淵 希さん |
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店の名の由来
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なぜ、店の名をgeruにしたのかとたずねました。学生時代、アジアの各地をバックパッカーで旅行したが、なぜかまだ行っていないモンゴルに憧れがあるとのこと。
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モンゴル草原のゲル ※Takemaのあっちこっち日記 Mongolia編より |
モンゴル草原のゲル & ゲルの中で ※
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ゲルのテント風景から、その中で子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで仲むつまじく暮らすイメージが浮かんでくるそうです。
テントの中のように、気取らず家庭的な雰囲気でお客さんを迎えたい、という願いが店名に込められています。
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素朴で木の温もりのある店内 |
パン生地に心を込める
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ベーカリーgeruの美味しさの秘密の一つは、パン生地にあります。イーストや自家製の天然酵母の配合をパンの種類によって使い分けています。修業時代の技を基に、久保淵さん独自の感性を加えたgeruならではのオリジナルのパン生地です。
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もちもち感のあるパンのパン生地 & 接近 |
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また、低温・長時間で発酵させたパン生地には「力」があります。外はパリパリしていて中はしっとりした食感を生み出します。それにしても、20種類ものパンをつくるというのですから、並大抵の仕事ではありません。
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座りたくなる木の机・椅子 |
店内にはイートインスペースがあります。コーヒーが100円と200円。どちらもプエンテコーヒー(新石切の珈琲専門店)の特製です。さっそく、geruコーヒー(200円)をいただきました。この美味しさでこの値段は破格です。久保淵さんの話では、geru のパンに合うようにブレンドしてもらっているとのこと。 |
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地元同士のつながりが強みです。プエンテコーヒーのご主人が、師匠のマウンテンコーヒーの元井さんと一緒に、南米にコーヒーの買い付けに行っています。など、ついローカルな雑談に発展してしまいました。
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さて、イートインではパンを2つ頂きました。
@ペッパーシンケンとかぼ
ちゃのサンド(240円)
Aレーズンパン(100円)。
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イートインでいただきました! |
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@は、イーストを抑えたフランスパンに、胡椒を効かせた豚のモモ肉ハム、かぼちゃのペースト、それに無塩バターがはさんであります。噛みしめてみて、タレント彦麻呂の「味の四重奏やあ〜」の言葉が浮かんできました。
ブラックペッパーの辛さ、かぼちゃの甘み、ハムの旨味、無塩バターのさわやかな味がパンと溶け合います。
Aは、小ぶりなわりにずっしりした手ごたえ。中に入っているカリフォルニアレーズンの粒が大きいのにびっくり。もちもち感のある食感です。食事にも、三時のおやつにもOK。
このほか、ハード系、お惣菜系、お菓子系が並んでいます。
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リュスティック(190円)
水分多くてもっちり
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シナモンバター(130円)
自家製シナモンバター
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かぼちゃのシロップ煮・クリームチーズ(160円)
牛乳・クリームたっぷり |
果物のプディング(130円)
パイ生地にバナナ |
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最後のパンが売れました!
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店主とお客さんとのさりげない会話が心地よく聞こえます。
ところが、レポーターが食べている間に、売り切れてしまいました。あとから来たお客さんは、「やっぱり遅かったか・・・」と、それを予感していたかのようです。2時ごろに売り切れることが多いのですが、この日はさらに早かったみたいです。 |
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久保淵さんは、完売の看板を出したあと、さっそく、明日の仕込みにかかりました。朝は3時に起き、厨房でパンの成型と焼成。8時から開店と、かいがいしく働きます。地元の人たちの「美味しい」という声が、ハードな仕事を支えているようです。ゲルの中のような家庭的雰囲気のパン屋さんめざして着々と歩んでいます! |
店の前に完売の看板 |
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<動画>ベーカリーgeru 地元に愛されるパン屋さん |
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