2019年4月28日掲載
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ここは近鉄瓢箪山駅前です。
踏切り越しに南側のジンジャ
モール商店街の入り口の風
景が見えます。
商店街に入って15メート
ルほど行くと銀行があります。
その角を左に曲がると生駒
山が眼前に。この通りが二つ
の魚屋さんへの道です。 |
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地元の人々待望の魚屋さん
の一つは、魚屋「鱻」(せん)。
もう一つは「喜八海兵衛」
(きはち・かいべえ)。
それぞれご紹介します。 |
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喜八海兵衛
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真鍋さんご夫婦 |
喜八海兵衛の開店は昨年
の12月。店主は真鍋知也さ
ん(37歳)です。今までに、ス
ーパー、百貨店などの魚の
買い付けなど鮮魚の仕事に
従事。
「いつかは自分の店を」と
考えていたとき、瓢箪山で魚
屋がなくなって困っていると
聞き背中を押されました。ご
夫婦で店を切り盛りされてい
ます。奥さんとはやはり、魚
が取り持つ縁だそうです。
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店名について伺いました。
真鍋さんは、「人が名乗る名前
をつけ、その名に恥じないような
仕事をする決意を込めました」と
語ってくれました。
真鍋さんの仕事は朝3時から。
枚岡西小学校近くの自宅から、中
央市場や木津市場に仕入れに出
かけます。仕入れは生食でいける
ものがメインです。
刺身職人を自称する真鍋さんは
徹底的に新鮮味にこだわります。
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お店をのぞかせてもらったら
ポピュラーな品揃えとともに、
私が今までに見た事がない食
材も並んでいます。モウカザメ
の心臓やマンボーの腸など。
おいしいにこだわる真鍋さん
は、知名度はないけれど美味
しいものも紹介しています。
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美味・珍味に飢えている人
や、同じ食材に飽いている方
は、真鍋さんが調理法を伝授
するそうです。 |
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不安もありながらの開店でした。
でも、人情味あふれる瓢箪山の人
たちとの出会いが待っていました。
「がんばりや!」の声に応えた
いと真鍋ご夫婦は語ります。
地元の人々との交流の中で「喜
八海兵衛」はさらに地元の魚屋さ
んとして、成長・円熟してゆくよ
うに感じました。 |
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ユーチューブで見る 刺身専門店「喜八海兵衛門」
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②目利きの店 魚屋 鱻(せん)
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魚屋「鱻」(SEN・せん)を開店
したのは諏訪浩二さん(39歳)。
2017年(平成29年)の年
末のことです。
諏訪さんは「漁港館」で1
7年勤めていました。閉店
のショックはだれよりも大き
かったでしょう。しかし、い
ままでの常連さんたちの「魚
屋をはじめてほしい」の声に
押され開店を決意しました。 |
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「鱻」開店に喜ぶ地元の人々 写真:諏訪さん提供 |
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鮮魚関係の仕事を通算20年
続けてきた諏訪さんは、魚の
目利きについては抜群の自信
があります。「たとえばこの
モズク」と諏訪さんは手にとっ
て話してくれました。老舗料亭
なだ万と同等の物だそうです。 |
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料亭に入れてもおかしくな
いものを大阪北部市場から
仕入れています。諏訪さんは
「安いのはスーパーで扱って
いる。良い悪いは言えないが、
私の店では品質にこだわっ
ている」と胸を張ります。 |
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そうはいっても、いいものを安
く買いたいのが庶民の本音。そ
んなことを百も承知の諏訪さん
は、庶民の懐ぐあいも考えて激
安サービスで応えます。
瓢箪山に新しく出来た二つの魚
屋さん。どちらも地元の人々の願
いにこたえたことがわかりました。
それとともに、瓢箪山には、「地
元の店を育てる」という商習慣が
色濃くあることを知りました。この
二つの魚屋さんは、今後も地元の
人々に愛されてゆくことでしょう。 |
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ユーチューブで見る 魚屋「鱻」(SEN)
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