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2011年1月5日掲載
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年の初めに、幸運を祈る
深夜に枚岡神社の摂社『若宮社』に参る二人連れ。
親子でしょうか、それともおじいちゃんと孫娘?
どんなことを祈っているのでしょうか・・・?
ぴんと張り詰めた緊張感に、声をかけるのもはばかれる雰囲気。
でも、どこかほのぼのとした情感が漂ってきます。
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瑞穂の国で生まれた『粥占神事』 1月11日(火)予定
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昔、吉兆や気象現象は、神の領域でした。占いは神意を人々に知らせる大切な神事です。
農家にとって作物の出来具合や天候は一番の関心事。大きな釜で小豆粥を炊き、その中に占竹(せんちく)という竹筒53本をつり下げ、中に入った粥の量で豊凶を占います。また、黒樫で作った占木(せんぼく)12本をかまどにくべ、焦げ具合で天候を占います。
宮司さんがその結果を『占記(せんき)』に書き込み、1月15日に行われる粥占報賽祭(かゆうらほうさいさい)で発表されます。
※粥占神事は、府の無形民俗文化財の指定を受ける。 |
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蹴鞠奉納 1月15日(土)予定
粥占報賽祭のある15日は、小正月にあたります。枚岡神社では、数年前から『蹴鞠奉納』が復活しました。昔は、蹴鞠をおこなっていた跡を示す『鞠場』の石碑もあります。
蹴鞠といえば、大化の改新の立役者といわれる中大兄皇子(天智天皇)と中臣鎌足(藤原鎌足)が、蹴鞠のときに心を通じ合わせたというエピソードで知られています。
※蹴鞠奉納は、1月15日(土)の11時・1時半・3時に予定 |
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春を呼ぶ節分祭 2月3日(木)予定
写真にふれると、びっくり! |
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立春・立夏・立秋・立冬の前日はそれぞれ“節分”です。立春の前の節分は、一年のはじまりとして、とくに重視されました。立春を新年とすれば、節分は大晦日(おおつごもり)にあたります。平安時代の宮中では、陰陽師らによって旧年の厄や災難を祓い清める追儺(ついな)の行事が行われていました。室町時代以降、豆をまいて悪鬼を追い出す行事が広まります。
ここ枚岡神社では、節分の日は、湯立神事(ゆたてしんじ)がおこなわれ、みんなの無病息災を祈ります。
東京都神社庁「神社の知識」より |
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艶やかで激しい『湯立神事』 2月3日(木)予定
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節分祭の御祈祷のあと、湯立神事がおこなわれます。立ち居振る舞いの艶やかな巫女さんですが、熱湯に笹を浸してからは、打って変わって激しい動作に・・・。参拝者に熱いしぶきを容赦なく降りかけます。
この湯にかかれば、無病息災ということで、参拝者は「あつい、あつい」と言いながらも、前へ前へと出ていきます。 このとき使われた笹をいただくと、幸運が訪れるともいわれています。
幸運や無病息災がいいですね!
みなさまにとって、今年が良い年でありますように。
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第7回枚岡自然と文化写真展の様子
於:東大阪市民美術センター
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写真提供:「枚岡自然と文化愛好会」
国定公園の指定を受ける生駒山麓は、大阪府下では数少ない自然の貴重な地域として広く知られています。府民はもとより、府外からも四季の移り変わりを求めて、登山やハイキング等に訪れます。「枚岡自然と文化愛好会」は、生駒山の四季と、そこに悠久の昔から鎮まる枚岡神社の神事、行事を写真等をもちいて記録に残し、我々の大切な文化として、次の世代に伝えることを目的としています。
会長 石橋 勇
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