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2023年12月15日掲載 |
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こんにちは!JUNKO です。今回は宮城・岩手・秋田の三県にまたがる
標高1626mの名峰、栗駒山 へ行く2泊3日の山行のお話です。
この栗駒山という名は宮城県での呼び名で、 岩手県では「須川(酢川)
岳」、秋田県では「大日岳」とも呼ばれているそうです。 栗駒山の紅葉は
「神の絨毯(かみのじゅうたん)」と呼ばれるほど美しいことで有名です。
私達もその素晴らしい紅葉を見られるかどうか〜。期待に胸を膨らませ
て、さあ出発です。
index
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1日目須川高原温泉へ
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神の絨毯 栗駒山の紅葉 「栗駒山と登山」のサイトより |
栗駒山の位置 weblio辞書より |
今回の栗駒山の山行は3班
に分かれ、一ノ関駅で合流し
ます。私を含む女性陣は、当
日出発で、1日かけて新幹線
で行くことに。東北には通常
飛行機✈️で行くのですが、早
く着いたとしても一ノ関駅前
から登山口のある須川高原温
泉行きのバスは14:30しかあ
りません。 |
新幹線やまびこ ウイキペディアより |
この時間に合わせて新幹線
を乗り継いで行くことにしま
した。朝、9時前ののぞみで
東京まで行き、東京からやま
びこに乗ってホッとひと息。
ここで、新大阪で買い込んだ
お弁当で車中の昼ご飯です。 |
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一ノ関駅前からバス |
14時過ぎに一ノ関駅前でS氏、M氏と合流し、須川高原
温泉まで1時間半ほど、バスで移動します。乗って20分く
らいのところに渓谷美とかっこうだんご(空飛ぶだんご)で有
名な厳美渓(げんびけい)があります。 |
厳美渓 JUNKO
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ここは最後の日に時間があ
れば寄りたいところ。でも私
は以前に来たことがあり、 仲
間も「車窓から眺めてしまって
行った気になってしまったね」
なんて言うし〜、 でも美しい
渓谷です。
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かっこう団子の店とかご 岩手県ポータルサイトより
※下で注文 上の店から団子が下りてくる
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紅葉 栗駒山と登山紹介サイトより
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厳美渓を過ぎ、美しいブナ
の原生林を見ながらバスはル
ート342を進んで行きます。
幾つかの温泉郷を過ぎ、ど
んどんと山奥へ入っていくと
山一面、赤、オレンジ、黄色
のカラフルな色彩の紅葉で覆
われます。ポコポコと可愛ら
しく本当に美しいです。
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祭畤大橋(まつるべおおはし) photACより
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5つ目の温泉郷、祭畤温泉
(まつるべ)の辺りで落下した
橋が見えます。震災で落下し
た祭畤大橋(まつるべおおはし)
とのことで、震災の教訓を忘
れないために当時のままの姿
を残してあ るそうです。
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ぶなの恵み 源泉 JUNKO |
6つ目の温泉郷、真湯温泉
を少し過ぎたところにある平
成の名水百選「ぶなの恵み」
で『ここの美味しいお水を飲
んで少し休憩してください』
と言って、運転手さんがバス
を停めてくれました。 冷た過
ぎずまろやかで本当に美味し
いお水でした |
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そこから、バスは又うねうねと幾つかのカーブを曲がり、
対向車に上手に道を譲りながら、遂に登山口のある、本日
のお宿、須川高原温泉に到着です。 |
須川高原温泉 JUNKO
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標高の高い登山口にバスで
行く時にいつも思うことです
が運転手さん、安全運転、本
当にありがとうございます。
須川高原温泉は標高1126
mのところにあり、栗駒山の
北側からの登山口になってい
ます。
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須川高原温泉 露天風呂 JUNKO |
時刻はす でに16時を回っていて冷えてきています。夕
食の前に温泉に入り、身体を温めることにします勇 気を
出して有名な露天風呂にも行ってみることにします。 |
須川高原温泉 夕食 JUNKO |
その頃には降り出した雨が
、被った菅笠に当たってパチ
パチと音を立てるぐらいにき
つくなっていました。明日は
雨の栗駒山を登ることになる
のだろうか… 不安を抱えな
がらも美味しい夕食をいただ
き、女性5人同じ部屋で早め
の就寝です。 |
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2日目栗駒山頂上へ
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須川高原温泉にて JUNKO |
2日目、登山当日の朝です。やはり雨です。上下レインウ
ェアに泥除けのスパッツもつけ出発しま す。雨はまだそれ
ほどきつくはありません。登山口は地熱の白い湯気がすご
くて前が見えにくいほどです。 |
おいらん風呂遠景 JUNKO |
登り始めてすぐのところに
おいらん風呂という蒸し風呂
があります。花魁は結った髪
がくず れるから蒸し風呂しか
入らなかったのだろうか〜な
んて思いながら進みます。
その付近の分岐を名残ヶ原
(なごりがはら)方面へ進みます。 |
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名残ヶ原 JUNKO |
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名残ヶ原 JUNKO |
草もみじが美しいです。見
ることができ、心が癒されま
す 湿原の木道は濡れて滑り
やすくなっているので慎重に
進みます。
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名残ヶ原から少し登って苔花台(たいかだい)で産沼コース
へ進みます。須川コースは火山ガス により立ち入り禁止に
なっています。 |
火山性ガスのため通行禁止標識 JUNKO |
須川コースの途中にある昭
和湖は昭和19年の爆発で出
来た火山湖です。青白色の神
秘的な水をたたえている、と
紹介されていますが残念なが
ら見ることはできませんでし
た。
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昭和湖と紅葉 RakutenBLOGより |
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産沼コース沢歩き じゅんさんの行くぜ東北サイトより |
沢歩き じゅんさんの行くぜ東北サイトより |
産沼コースに入りゼッタ沢
を渡ります。昨日からの雨で
増水していて渉るのがちょっ
と怖いです。その後三途の川
(名前が怖い!)もチャポンしな
いように慎重にストックを使
いながら渉ります。急な階段
が続く四苦八苦坂。名前は後
から知ったのですが、確かジ
グザグの急坂だったなぁ〜
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産沼コース 雪がちらつく JUNKO |
続いて展望のない低木帯をただひたすら登ります。この頃
には雨が雪に変わって笹の葉の上に少し積もってきました。
道はまるで泥田です。一本道で迷いませんが気温はどんど
ん下がっているのがレイングローブの中の手の冷たさでわか
ります。 |
産沼 JUNKO |
やっと産沼(うぶぬま)に到着
しましたが紅葉はいまいち綺
麗ではありません。 ちょっと
遅かったかな。
お天気なら水面に映る自然風
景ももっと美しいはず。やは
り残念です。 |
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栗駒山山頂 JUNKO |
そこから又ひたすら山頂を
目指して歩きます。11時、山
頂に到着。ヤッタァ〜!
1,627m栗駒山登頂です。
しかし、風が強くて寒すぎ
る。お天気が良ければここで
お昼ご飯なのですが、雪もた
くさん降ってきて、とてもお
昼ご飯なんて食べられる状況
ではなく、大急ぎで写真だけ
撮って即下山。 お天気なら
ば360度の展望があるのに本
当に残念です。 |
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すっかり雪景色 JUNKO |
慎重に歩きます JUNKO |
下りは更に滑りやすく、泥
にはまらないように選んで歩
くのにひと苦労。さっき登っ
てきたばかりの山が下山の時
にはすっかり冬山になってい
ました。 |
景色の変わった名残ヶ原 JUNKO |
足元に注意しながら一気に
下山。山頂→産沼→四苦八苦
坂→三途の川→ゼッタ沢。や
っと名残ヶ原。
登りとは全く風景が変わっ
てしまっていました |
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大日岩をバックに JUNKO |
登山口近くの大日岩が見えてきました。全員転びも
せず、無事に下山できたことに感謝です。高原温泉の
ご主人も心配して待っていてくれました。 |
雪化粧の須川高原温泉 JUNKO |
取り敢えず冷え切った体を
温かい飲み物で温めて、遅
いお昼ご飯を食べてから温泉
へ。体が芯から温まって、温
泉ありがたやー
16時、外は雪が降り積も
っています。ここにきた時に
は想像もつかなかったような
光景です |
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居酒屋 イメージ |
16時半のバスに乗り、一
ノ関まで移動して、駅前の
居酒屋さんでお疲れさん会
です。カンパ ーイ
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3日目ゆっくり観光
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中尊寺金色堂 JUNKO |
もち料理 JUNKO
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3日目はのんびりと観光の
日になりました。 中尊寺に
行って金色堂拝観、一関名
物もち料理を食べて、満足
して帰ってきました。
今回は須川高原温泉から
栗駒山への初級コースでし
たが、車窓から紅葉は見ら
れたものの登山では美しい
紅葉神の絨毯が叶いません
でした。
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厳美渓にて JUNKO |
雨と泥と雪の道を転げない
ように滑らないように歩く、
という厳しいだけの山行とな
ってしまいました。それでも
大阪に戻って2週間。しんど
かったことを忘れたわけでは
ないのに又、山に登りたくな
るのはなぜなのでしょうか。
自分でも不思議です。 |
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栗駒山 記念バッジ JUNKO |
JUNKO |
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JUNKOの山行日記・バックナンバー
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第Ⅳ報 東北の名峰 秋の栗駒山編 ←クリック
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写真と文 JUNKO
編集:楢よしき 校正:葵 SE:クニヒコ
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