2019年8月19日掲載
|
|
今回の鳩まめギャラリーは、東大阪在住の異色の写真家川勝親さんを紹介しま
す。自らは高井田の町工場を経営し、撮影対象が仲間の町工場。優れた作品を
生み出し、昨年の、なにわ名物開発研究会主催の「なにわ大賞“準大賞”」にも選
ばれ、業績が評価されています。旧河澄家にて氏と、工場を記録する会、高井田
まちづくり協議会、にじいろのネジプロジェクトの共催で東大阪の産業写真展を開
いています。
|
|
|
川勝 親 写真展開催
|
ギャラリートーク中の 川勝 親さん |
旧河澄邸 |
写真家川勝親さん
は異色の経歴の持ち
主。現役の町工場の
親方で、東大阪市高
井田のまちづくり協
議会事務局長や、モ
ノづくり体験塾副会
長等を務めています。
その撮影技術と業
績は高い評価を受け
ています。過去、い
ろいろな新聞社も取
材。ビッグイシュー
にも紹介されました。
今回、旧河澄家で
展覧会※とギャラリト
ークが開催されてい
ます。
※7月27日~8月25日 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2
川勝 親さんの写真歴
|
j東大阪の産業写真展 (旧河澄家) |
ギャラリートークで、川勝さんは自身の撮影歴を語りました。
高校生のとき写真部に所属。大学生の時には全国学生コン
テストで2位に選ばれた実績があります。 |
ギャラリートークの川勝さん |
その川勝さんが本格的にモノ
づくりの現場を撮りはじめたの
は、あるきっかけからでした。
それは、廃業を前にした工場
主から、「孫に私の仕事ぶりを
見せたいので写真をとってほし
い」という依頼を受けたこと。
ここから、モノづくりの現場
や仲間のようすを写真に残す
のは“私の役目だ”、という使
命感が生まれました。撮影を
始め、今や2万カットを超えま
す。昨年、なにわ名物開発研
究会主催の「なにわ大賞“準
大賞”」に選ばれました。大阪
の地域文化に及ぼす活躍が
高く評価されました。
|
|
|
モノづくりの心を伝える
お断り:写真は会場撮影のため色調等実際と異なります。
無断転用は不可
|
|
|
会場に展示された写真は、
記録という域をはるかに超
えているように感じます。ど
れもが作品として高いレベ
ルにあることは、素人目にも
明らかです。モノづくりの現
場の生き生きとした躍動感
が伝わってきます。 |
|
|
|
モノづくりの仲間である川勝
さんに撮ってもらっているとい
う安心感からでしょうか。撮ら
れている意識がなく、作業に
集中しています。モノづくり現
場の快い緊張感が伝わって
きます。 |
|
|
|
|
職人さんの手と、使いこまれ
た機械・工具が一体となった
作業。ここからミリ単位以下の
精度が求められる部品が生み
出されます。厳(おごそ)かとも感
じられる感動的な世界。一般
人には直接見ることができな
い、日本のモノづくりの原点と
も言える現場風景です。
|
|
|
|
職人さんたちの機械・工具の
扱いはひじょうに丁寧だという
ことも伝わってきます。金属部
分はどれもピカピカに黒光りし
ています。写真からは、モノづ
くりのきびしさとつくる喜びが
伝わってきます。 |
|
|
|
撮られた写真の中には、巧
(たく)まざる美もきちんと捉
(とら)えられています。工場で
働く人も、ここに美があるとは
気付いていないことでしょう。
写真家川勝さんの感性が見
出した不思議な美の世界、面
白い写真の世界です。 |
|
|
クリック:拡大 |
|
|
|
町工場の何気ない風景。
靴が無造作に脱ぎ捨てら
れています。犬がのんびり
寝そべっています。川勝さ
んにかかれば、ここから写
真が物語りを話しはじめそ
うです。
|
|
|
朽ちた工場跡の一枚から
は深い悲しみを感じます。
東大阪に1万社あった町
工場は半分に。しかし亡くし
たものを数えても仕方ありま
せん。川勝さんは、モノづく
りの心を次世代につなげよ
うと写真を撮り続けます。
|
|
東大阪町工場写真展 チラシ
クリック:拡大 |
8月28日(水)から9月8日
(日)の期間、花園中央公園
にある東大阪市民美術セン
ターで、東大阪町工場写真
展が開催されます。川勝さん
たち町工場を撮影した人々
が作品を出展する合同展。
ご紹介します。
場所:第1・第2展示室
時間:午前10時~午後5時
休館:月曜日
入場料:無料
|
|
|
|
ユーチューブ 川勝 親 東大阪の産業写真展
|
|
上にもどる↑
|
協力:T・菊池 Y・岡本 編集:楢よしき 校正:駒 |
ご意見・ご感想をお願いします。 下をクリック ↓ |
|
トップページに戻る |
|
|