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2024年3月24日掲載 |
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こんにちは!JUNKOです。今回は2020年7月のコロナ禍真っ最中の
山行のお話です。 世の中「ステイホーム」で、とにかく出かけることを
控えましょうという空気の中、迷いに迷ってやはり夏山登山に出かける
ことにしました。ただ、このコロナ禍で北千住から乗る東武鉄道は不定
期運行。山小屋も休業しているところが多く、計画段階で問題山積みで
した。どうなることやら。どうか最後までお付き合い ください。
index
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①今回の山行は・・・!?
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尾瀬国立公園 セブンイレブン記念財団HPより |
燧岳(ひうちだけ) ウイキペディアより
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至仏山(しぶつさん) デジタル大辞泉より
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尾瀬ヶ原 尾瀬ハイキングマニュアルより |
今回の山行の場所は、尾瀬
国立公園です。福島県の御池
登山口から燧ヶ岳に登ります。
次の日は尾瀬ヶ原を一日歩
きます。最後の日に至仏山に
登り、鳩待峠から帰る3泊4
日のコースです。さあ、百名
山2座挑戦!
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(七入山荘)→燧ヶ岳→(尾瀬沼ヒュッテ)→尾瀬沼→尾瀬ヶ原→(至仏山荘)→至仏山→鳩待峠
尾瀬ハイキングマニュアルHP |
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②1日目七入山荘へ
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東武鉄道 特急リバティ会津 (会津高原尾瀬口にて) JUNKO |
JR東海道新幹線 |
新大阪駅7時33分の新幹
線で品川駅まで行き、JR上
野東京ラインで北千住まで。
1週間前に何とかチケッ
トをゲットした東武鉄道の
乗り場がこれまたわかりに
くく、改札口に到着。特急
リバティ会津に無事乗れた
時はホッとしました。北千
住から会津高原尾瀬口まで
2時間40分かかります。 |
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会津高原尾瀬口駅標示 JUNKO |
この間に新大阪で買ってお
いたお弁当でお昼ご飯です。
「女三人寄れば〜」ですが
おしゃべりは禁物。ササっと
静かにいただきましょう。
14時少し前に会津高原尾
瀬口に到着し、バスで1時間
半の檜枝岐(ひのえまた)まで
移動です。 |
会津高原尾瀬口駅からのバス |
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七入山荘 七入山荘HP |
七入山荘入口 JUNKO |
休業している山荘が多い中
、リーダーが七入山荘(なない
りさんそう)という素敵なお宿
を探してくれました。
ここの女主人が山で取って
きた山菜などのお料理も楽し
みです。大阪からの移動の疲
れを風呂で癒し、楽しみにし
ていた夕食でお腹もいっぱい。
さあ、明日は百名山の燧ヶ
岳(ひうちがだけ)に挑戦です。
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浴場 七入山荘HP |
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JUNKO |
➂2日目燧ヶ岳から長英新道
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七入山荘を出発 JUNKO
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2日目コース 赤色の点線
尾瀬ハイキングマニュアルHP
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早朝5時、宿の主人に頼ん
でおいたおにぎりの昼食をリ
ュックに詰めて、御池登山口
まで車で送ってもらい、5時
半登山開始です。 |
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燧ヶ岳へ JUNKO |
燧ヶ岳は、山と高原地図に
よると約35万 年前の噴火に
よってできた比較的若い山と
のこと❗どっしりとした独立
峰です。標準コースタイムは
休憩を入れずに4時間です。
さあ私たちはどのくらいで
登れる? 出発して30分。苔
だらけの岩の急登にさしかか
ります。 |
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ガレ場で苦労 JUNKO |
ワタスゲ JUNKO |
ゴゼンタチバナ JUNKO |
JUNKO |
途中の広沢田代まで可愛い
夏のお花たちがいっぱい。
池塘とベンチのある所でひ
と休み。五合目辺りにもまた
岩がゴロゴロしていました
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アカモノ JUNKO |
サワラン JUNKO |
ワタスゲの咲く遊歩道 JUNKO |
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モウセンゴケ JUNKO |
オトギリソウ JUNKO |
夏でも雪渓が残ってる JUNKO |
熊沢田代を過ぎると7月下
旬というのに大きな沢にまだ
雪渓が残っています。そこを
ザクザクと音を立てて登って
行きます。 |
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双耳峰の燧ヶ岳 左俎嵓 右柴安嵓 |
ゴロゴロとした大きな岩の
所を頑張って登ると、そこが
一つ目のピークの俎嵓(まない
たぐら)。この山は双耳峰で、
もう一つのピーク柴安嵓(しば
やすぐら)にも登ります。
ここからは明日歩く尾瀬ヶ
原や 明後日に登る至仏山な
ど、360度の大パノラマ、雄
大な景色が見えるはず・・・。 |
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※嵓=ぐら=岩、大きな石をあらわす |
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燧ヶ岳山頂(柴安嵓)JUNKO |
山頂にて JUNKO
しかし、ちょっと曇ってる。
ここで11時! |
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尾瀬沼が眼下に見える JUNKO |
お昼ご飯の大休憩の後、下山開始です。 けっこうキツい下
りですが、4合目あたりに来ると今から下りていく尾瀬沼が見
下ろせて、これもまたしんどさを忘れさせてくれる景色です |
ハクサンシャクナゲ JUNKO
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サンカヨウ JUNKO
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ちなみに今日出会ったお花
の名前は ワタスゲ、ゴゼンタ
チバナ、サワラン、モウセン
ゴケ、オトギリソウ、アカモ
ノ、サンカヨウ、ハクサンシ
ャクナゲ などです。
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ハクサンシャクナゲ 開花前 JUNKO |
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長英新道分岐 ウイキペディア |
ここは長英新道という尾瀬
沼東岸に下りる道で、頂上か
らはコースタイム2時間半。
ニッコウキスゲのいっぱい
に咲く浅湖湿原→大江湿原と
尾瀬沼を楽しみながら本日の
お宿尾瀬沼ヒュッテに着いた
のが3時半頃です。 |
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尾瀬沼ヒュッテ 尾瀬沼ヒュッテHP |
尾瀬沼ヒュッテ ウイキペディア
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可愛い花の写真撮影に夢中
で結構時間かかりましたけど
、大満足です。尾瀬周辺は登
山しない観光客も多く、山小
屋といってもお風呂もあり快
適です。相変わらずのお疲れ
さんのビールで乾杯。食事の
後はゆっくり休みます。
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夕食の一例 尾瀬ヶ原ヒュッテ |
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④3日目尾瀬ヶ原を歩く
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ランドマークの三本カラマツが見える JUNKO |
今日は尾瀬ヶ原を歩いて明日登る至仏山の登山口近くまで
移動します 尾瀬ヶ原は東西6km、南北2kmの高層湿原で、高
山植物や湿原植物の宝庫です。 |
3日目の行程 青色の点線
尾瀬ハイキングマニュアルHP |
可憐な植物を見ながら歩く
のが楽しみです。
尾瀬沼を回って、沼尻(ぬ
しり)→白砂田代→見晴(みは
らし)→中田代 →牛首→山ノ
鼻までの6時間ほどのコー
スになります。 |
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ニッコウキスゲが満開 JUNKO
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朝は比較的ゆっくりと7時
過ぎに尾瀬沼ヒュッテを出発
します。今日も良いお天気で
す。お花や景色を楽しんだり
、休憩、写真撮影の時間を考
えると、やはり私達なら8時
間くらいかかりそうです。
昨日通った道を長英新道分
岐まで戻り、そこから尾瀬沼
の北側を沼尻まで歩いていき
ます。出発してすぐの尾瀬沼
湖畔に3本カラマツと呼ばれ
るランドマークがあります。
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ノアザミ JUNKO
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ニッコウキスゲ JUNKO
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池塘 JUNKO
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近くには、尾瀬を開山した
平野長蔵のお墓があったり、
昔はこの辺りで物々交換が行
われていたなんていう話もあ
ります。
木道脇に咲いているお花や
美しい池塘※を楽しみながら、
滑らないよう登山靴の底をベ
タッベタッと下ろしながら慎
重に歩きます(三人中二人転倒。
しかし怪我なし)
※ちとう=湿原の泥炭層にできる池や
沼で、尾瀬ヶ原には大小1800ほど
あるという
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キンコウカ JUNKO |
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トキソウ JUNKO |
こんな尾瀬は初めてです。
前にも後ろにも私たち以外誰
もいない。写真を撮っても人
が写り込まない。こんな素晴
らしい尾瀬を独り占めした気
分です。 これもコロナ禍真っ
最中だからでしょうね。ちょ
っと申し訳ないような、でも
得したような複雑な気分です。 |
ミズチドリ JUNKO |
燧ヶ岳遠望 |
至仏山遠望 |
池塘の水面に写る「逆さ燧」 JUNKO |
牛首分岐と山ノ鼻との間に
逆さ燧の池塘があります。
雄大で素晴らしくて、ずっ
と見ていられます。 |
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カキツバタ JUNKO |
オニユリ JUNKO |
シモツケ JUNKO |
今日、出会ったお花たちは
、ニッコウキスゲ、ノアザミ
サギソウ、キンコウカ、トキ
ソウ、シモツケソウ、オニユ
リなど。 |
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至仏山荘 ウイキペディア |
3時過ぎに今日のお宿の
至仏山荘に到着。やはり8
時間かかりました。 今日は
ずっと平地でしたが,長か
った。でも尾瀬を堪能した
贅沢な1日でした。 お風呂
と夕ご飯ではい!お疲れ様
でした。
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至仏山荘夕食 JUNKO |
⑤4日目雨の至仏山
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雨で濡れている登山道 JUNKO
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4日目ルート 緑色点線
尾瀬ハイキングマニュアルHP
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朝から雨です☔最終日に
降られてしまいました。上下
レインウェアに身を包み,6
時ごろ出発です。至仏山は3
時間ほどで登頂できる百名山
ですが滑りやすい蛇紋岩の所
も多く雨の時は要注意です。
登り始めはいきなり急な階
段です。 |
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クサリ場 JUNKO
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しかも雨が小さな川になっ
て上から流れてきます。滑ら
ないように気をつけて登って
いくと小さなベンチもあり尾
瀬沼が見渡せて少し元気が出
てきます。
雨も小止みになってきまし
たが、滑りやすい蛇紋岩のク
サリ場が出現!
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眼下に尾瀬ヶ原 JUNKO |
オゼソウ JUNKO |
ウスユキソウ JUNKO |
アズマギク JUNKO |
こんな雨の中でも可愛いお
花の写真を撮る余裕がありま
す。自分でも不思議です。
シモツケソウ、ウスユキソ
ウ、アズマギクなど
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ハクサンチドリ JUNKO |
ミヤマキンポウゲ JUNKO |
下山で出会ったお花たち。
ミヤマキンポウゲ、チングル
マ、ハクサンイチゲ、オゼソ
ウ、ハクサンチドリなど。
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チングルマ JUNKO |
ハクサンイチゲ JUNKO |
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至仏山登山道 JUNKO |
至仏山登山道 JUNKO |
でも進行方向には青空と頂
上らしきものが見えてきまし
た。ワァー!あと少しだー
しかし登ってみるとそこは
まだ頂上ではなくて更に登り
続けて高天ヶ原から30分。
至仏山の頂上です。 |
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山頂の碑 JUNKO |
今回の目標である百名山二
座の登頂は達成です。
今は9時。条件は悪かった
けれど3時間程で登れました。
残念ながら今はガスっ て眺
望は望めませんでした。その
後、ガレ場や蛇紋岩を歩いて
小至仏山にも登り、そこから
は長い階段や岩場、木道、急
坂をひたすら下りて,鳩待峠
に12時半到着。
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記念バッジ JUNKO
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鳩待峠でお決まりの山バッ
ジを購入。バスを乗り継いで
上毛高原駅へ。お土産を買い
込み、帰途につきました。
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帰りの新幹線 JUNKO |
今回はコロナ禍での移動と
山行は、賛否の分かれるとこ
ろでしようが、たくさんのお
花たちに心癒された、満足の
山行でした。
参考:昭文社 山と高原地図 |
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JUNKO |
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JUNKOの山行日記・バックナンバー
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第Ⅳ報 東北の名峰 秋の栗駒山編 ←クリック
第Ⅵ報 尾瀬燧ヶ岳~尾瀬ヶ原~至仏山 ←クリック
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写真と文 JUNKO
編集:楢よしき 校正:葵 SE:クニヒコ
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