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2023年2月5日掲載 |
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生駒山麓にお住いで、写真とガーデニングの愛好者の中川忠雄さん。
ご自身で撮られた写真とエッセ―で、自然と文化豊かな枚岡地域を紹介し
ていただきます。題して「シリーズ枚岡春秋」。第二回目は、枚岡の冬編と
なります。同じ東大阪といっても、山麓と平地との違いを感じられることで
しょう。
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中川忠雄さんプロフィール←ジャンプ
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「落葉」 |
「どんぐり」 クリック拡大 |
木の実と紅葉の葉が落ちて
、秋が終わる頃、日暮れが早
く感じられるようになる。や
がて冬至である。この頃から
が冬であろうか?
しかし、生駒山西麓はまだ
、冬の眠りに入れない。
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「しめ縄」 |
「初詣」 クリック拡大 |
枚岡神社では、季節ごとの
行事・神事が続く。12月2
3日は注連縄掛神事(しめ縄を
新しいものにする)と、お笑い神
事(みんなで大笑いをする)がおこ
なわれる。
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「おみくじ」 クリック拡大 |
まもなく初詣である。新春といわ
れるが、この頃から冬に入る。
大晦日の24時前から、大勢の人
で境内はいっぱいになり、琴の音放
送で、新年が明ける。
初詣が始まり、おみくじに願いを
託し、結んで帰る。1時を過ぎる頃
には、人は一旦まばらになり、午前
8時ごろから本格的に参拝者が増え
始める。 |
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②冬と人々の営み
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「粥占1」火種を着ける |
「粥占2」 かまで粥を炊く クリック拡大
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「粥占3」 結果を記録する クリック拡大 |
1月15日は粥占神事(かゆうらしんじ)が行なわれ、その年の
天候と農作物の出来具合を占う。 |
「占記」(おきあげ) クリック拡大 |
小豆と米の入った大釜に
、竹筒を切って束ねたもの
を入れる。粥を焚き上げて
竹筒を取り出し、割って中
の米粒の状態や位置などを
見て、その年の天候と農作
物の出来具合を占う。
昔の農家の人々はそれに
より、作物づくりを考えた。 |
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「雪・赤傘」 |
「茶会」 クリック拡大 |
そして、山は眠りに入る。やがて雪
がチラつき、幾度目かの雪で雪景色が
見られる。茶道愛好家は神社の施設を
利用して初釜(はつがま)を催す。 |
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「石段前・親子」
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③山麓に春のきざし
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「蝋梅」 クリック拡大 |
紅梅より早く咲き出すのが、黄色い
蝋梅(ロウバイ)である。この季節に黄色
は目立つ。植えられている所は少ない
が、遠くからでも確認できる。
雪がチラつくごとに、春が近づくこと
を感じるのはこの頃である。 |
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「お湯かけ神事」 |
「豆まき」 クリック拡大 |
節分は冬から春の前ぶれと
も云われる。枚岡神社のお湯
かけ神事で、お湯のしぶきを
受けて御利益を得る。
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「きつね」 クリック拡大 |
一方、瓢箪山稲荷神社では
豆まき行事が行われる。招福
を願って豆を奪い合う様子は
、楽しい行事である。狐が皆
の健康を願っている様だ! |
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「雪中登山」 クリック拡大
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この寒い中、雪中登山を楽
しむグループを見かけた。寒
さに負けない元気な人々。寒
さに平気な人の群れは、府民
の森か、はたまた生駒山上を
目指すのか?20センチくら
いの積雪で、下り道にはご注
意を! |
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「梅に雪」 |
数年に一度の大寒波で、豊浦谷の滝が凍りつくこともある。
このときだけは音のない静かな谷川となる。水音のしない谷
を想像されたい。 |
「凍てつく滝」 クリック拡大 |
梅の花は寒さに強い。上に
雪がのられても、重さと寒さ
に耐え抜く。必ず春が来るこ
とを信じているかのように。
生駒山西麓の短い冬は終り
、梅花は満開時を迎える。
私たちの生活も、自然に学
び、そこから勇気づけられる。
自然に感謝したいものだ。 |
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中川忠雄さん
・東大市本町在住 1940年4月生れ
・ひょうたん山で生まれ育って80余年
・地域の歴史や自然文化を愛し、枚岡自
然と文化愛好会でも活動。
・写真とガーデニングの愛好家
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写真とエッセー: 中川忠雄
編集:楢よしき 校正:葵 SE:クニヒコ
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